2024能登半島地震と技能実習生
2024年能登半島地震で最初に頭をよぎったのは志賀原発で、その次はアジア諸国から来日している技能実習生のことであった。
石川県内の在日外国人は1万8302人で、そのうち技能実習生は4637人(2023年6月)で(1/22北中)、能登地域では3200人を超えているという(2/8NHK)。
『NHK』では1月6日に、『北陸中日新聞』では1月8日に報道し、その後も間欠的に報道されている。
報道記事から技能実習生の被災状況を摘記すると、
<2024/1/6NHK>
・珠洲市で5年前からイカ釣りの漁船に乗っているインドネシア人のD・A・Pさん(26歳)は津波の被害を免れるため、18人の仲間と走って高台に避難しました。…たき火をして夜を明かしたということです。その後、避難所に行ったものの、仲間と一緒に入ることが難しかったため、寮に戻ったということです。
・石川県内には1315人のインドネシア人が暮らしていて、これまでに164人から、東京のインドネシア大使館に、水や食料を求める声が寄せられている。
・インドネシア人の妻と志賀町で暮らす土田直人さん(61歳)は、大使館の依頼を受けて、避難している人たちに水やパン、卵などを届けているということです。
<2024/1/8北中>
・珠洲市蛸島町では、底引き網漁などに従事するインドネシア人16人が被災。
・鉄筋造り2階建ての寮では、布団を敷き詰めた大部屋にストーブ1台をたき、16人が身を寄せ合っていた。
・A・Aさん(22歳)は日本に来てまだ3カ月。…仲間とたき火をしながら野外で一夜を明かした。母国の家族はバイク修理業者の父の稼ぎのみで暮らす。日本に来るために仲介業者に支払った30万円の借金が残る。
・珠洲で働き5年目となるD・Aさん(29歳)は、母国で両親と妻、2歳の娘が帰りを待つ。
・珠洲市によると、住民登録している外国人は87人(2023/12)。うち、避難所にいる外国人の数は把握していない。

<2024/1/22北中>
・「早く仕事がしたい」。来日して1年余のベトナム人技能実習生G・T・Kさん(21歳)はこう漏らす。七尾市の食材加工場で、魚介類の下処理をしている最中、大きな揺れに見舞われた。
・ビジネスアシスト事業協同組合(金沢市、蔵野誠一郎代表理事)によると、派遣先の七尾市と珠洲市の事業所で30人余が被災。
・組合は実習生らの再派遣先を探している。だが、Gさんの職種は…他職種を担うことができない。
・石川県内に住む外国人は1万8302人(23年6月)で、うち技能実習生は4637人。
<2024/1/24NHK>
・ベトナム人のG・T・K・Cさん(21歳)2022年11月から外国人技能実習生として、七尾市の工場で食品加工の仕事をしてきました。今月1日も、工場で仕事中でした。
・会社の人の案内で避難をはじめ、外に出ました。…会社の人が布団を持ってきてくれて、その布団にくるまって寒さをしのぎながら、…。2時間ほど後に近くの避難所に移動し、実習生の仲間と一緒に一晩を過ごしました。
・翌日、寮に戻ると、室内は家具が倒れ、…。言葉がうまく理解できず、給水所の場所が把握できませんでした。…その後、七尾市内にいた同じ実習生11人とともに近くの自治体に身を寄せました。
・Gさんは、来日するために借金をしているうえに、5人いる家族への仕送りも欠かせません。
・名古屋出入国在留管理局によりますと、石川県にいる外国人の技能実習生は、去年6月末の時点で、4600人余にのぼっているということです。
<2024/2/7北日本>
・冨山ムスリムセンターのサリム・マゼン代表理事は「国籍や宗教を超え、困っている人たちを助けたい」。
・「アジア子どもの夢」(富山市)の協力を得て、技能実習生や自主避難する住民に食料や生活用品を届ける活動も続けている。
<2024/2/8NHK>
・地震で被災した外国人を支援しようと、金沢市内で無料の相談会が開かれました。能登地域で働く外国人は3200人を超えている。
・相談会は、石川県国際交流協会と出入国在留管理庁が合同で開き、…。フィリピン人のB・B・Aさんは特定技能の制度を利用して、輪島市で介護の仕事をしていましたが、地震で職場のグループホームが休業し、収入が絶たれてしまった。寮も一部損壊し、…今は金沢市内の知人の家に身を寄せている。
・「石川フィリピン友好協会」の後藤一平会長は「雇用者も外国人も被災していて、外部のサポートが必要だ」と話していた。
2024年能登半島地震で最初に頭をよぎったのは志賀原発で、その次はアジア諸国から来日している技能実習生のことであった。
石川県内の在日外国人は1万8302人で、そのうち技能実習生は4637人(2023年6月)で(1/22北中)、能登地域では3200人を超えているという(2/8NHK)。
『NHK』では1月6日に、『北陸中日新聞』では1月8日に報道し、その後も間欠的に報道されている。
報道記事から技能実習生の被災状況を摘記すると、
<2024/1/6NHK>
・珠洲市で5年前からイカ釣りの漁船に乗っているインドネシア人のD・A・Pさん(26歳)は津波の被害を免れるため、18人の仲間と走って高台に避難しました。…たき火をして夜を明かしたということです。その後、避難所に行ったものの、仲間と一緒に入ることが難しかったため、寮に戻ったということです。
・石川県内には1315人のインドネシア人が暮らしていて、これまでに164人から、東京のインドネシア大使館に、水や食料を求める声が寄せられている。
・インドネシア人の妻と志賀町で暮らす土田直人さん(61歳)は、大使館の依頼を受けて、避難している人たちに水やパン、卵などを届けているということです。
<2024/1/8北中>
・珠洲市蛸島町では、底引き網漁などに従事するインドネシア人16人が被災。
・鉄筋造り2階建ての寮では、布団を敷き詰めた大部屋にストーブ1台をたき、16人が身を寄せ合っていた。
・A・Aさん(22歳)は日本に来てまだ3カ月。…仲間とたき火をしながら野外で一夜を明かした。母国の家族はバイク修理業者の父の稼ぎのみで暮らす。日本に来るために仲介業者に支払った30万円の借金が残る。
・珠洲で働き5年目となるD・Aさん(29歳)は、母国で両親と妻、2歳の娘が帰りを待つ。
・珠洲市によると、住民登録している外国人は87人(2023/12)。うち、避難所にいる外国人の数は把握していない。


<2024/1/22北中>
・「早く仕事がしたい」。来日して1年余のベトナム人技能実習生G・T・Kさん(21歳)はこう漏らす。七尾市の食材加工場で、魚介類の下処理をしている最中、大きな揺れに見舞われた。
・ビジネスアシスト事業協同組合(金沢市、蔵野誠一郎代表理事)によると、派遣先の七尾市と珠洲市の事業所で30人余が被災。
・組合は実習生らの再派遣先を探している。だが、Gさんの職種は…他職種を担うことができない。
・石川県内に住む外国人は1万8302人(23年6月)で、うち技能実習生は4637人。
<2024/1/24NHK>
・ベトナム人のG・T・K・Cさん(21歳)2022年11月から外国人技能実習生として、七尾市の工場で食品加工の仕事をしてきました。今月1日も、工場で仕事中でした。
・会社の人の案内で避難をはじめ、外に出ました。…会社の人が布団を持ってきてくれて、その布団にくるまって寒さをしのぎながら、…。2時間ほど後に近くの避難所に移動し、実習生の仲間と一緒に一晩を過ごしました。
・翌日、寮に戻ると、室内は家具が倒れ、…。言葉がうまく理解できず、給水所の場所が把握できませんでした。…その後、七尾市内にいた同じ実習生11人とともに近くの自治体に身を寄せました。
・Gさんは、来日するために借金をしているうえに、5人いる家族への仕送りも欠かせません。
・名古屋出入国在留管理局によりますと、石川県にいる外国人の技能実習生は、去年6月末の時点で、4600人余にのぼっているということです。
<2024/2/7北日本>
・冨山ムスリムセンターのサリム・マゼン代表理事は「国籍や宗教を超え、困っている人たちを助けたい」。
・「アジア子どもの夢」(富山市)の協力を得て、技能実習生や自主避難する住民に食料や生活用品を届ける活動も続けている。
<2024/2/8NHK>
・地震で被災した外国人を支援しようと、金沢市内で無料の相談会が開かれました。能登地域で働く外国人は3200人を超えている。
・相談会は、石川県国際交流協会と出入国在留管理庁が合同で開き、…。フィリピン人のB・B・Aさんは特定技能の制度を利用して、輪島市で介護の仕事をしていましたが、地震で職場のグループホームが休業し、収入が絶たれてしまった。寮も一部損壊し、…今は金沢市内の知人の家に身を寄せている。
・「石川フィリピン友好協会」の後藤一平会長は「雇用者も外国人も被災していて、外部のサポートが必要だ」と話していた。