アジアと小松

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小松基地問題研究会

20211120 日本海域での敵基地先制攻撃訓練

2021年11月21日 | 小松基地(総合)
日本海域での敵基地先制攻撃訓練

 11月8日に三沢基地所属のF-35Aステルス戦闘機8機が小松基地に移駐し、26日までの予定で共同訓練をおこなっている。その真っ最中の15日に「早期警戒機E-2Dが小松基地に緊急着陸した」というニュースが飛び込んできた。左エンジンのプロペラ系統の異常が原因だという。

 今回の事故で、三沢基地のF-35Aに加えて、同基地の警戒航空団601飛行隊のE-2Dも参加していることが明らかになった。早期警戒機E-2Dは2019年5月に最初の1機が納入され、最終的に合計13機を配備する計画である(三沢601及び那覇603飛行隊)。E-2Dは空中給油なしでも8時間を超える滞空性能を持ち、乗員5人で、ユニット式トイレや、食事・飲み物を暖められるギャレー(キッチン)が装備されているという。まさに最新鋭の早期警戒機である。

 11月8日から始まった共同訓練は、早期警戒機の指揮の下で、F-35Aが敵機役のF-15戦闘機と戦うというシナリオであろうか。将来的に、小松基地にもF-35A配備を強行し、市民の見えないところで、日本海を挟んだ対岸への軍事的介入(敵基地攻撃)のための実践的訓練がおこなわれているのである。

敵基地攻撃論と改憲
 一方、侵略軍隊への変質のための法整備もすすめられている。岸田首相は就任早々改憲を重要課題として自民党内で議論を進めるよう指示した。茂木幹事長はNHK番組で「緊急条項新設から始める」と発言し、憲法改正推進本部を「憲法改正実現本部」に格上げした。維新はわが意を得たりと、「来夏参院選に国民投票の実施」を主張し、国民民主党は「改憲の議論を引っぱっていく」と決意を述べ、与野党で改憲への動きが加速している。

 しかも、衆議院選挙での公約を見ると、自民党は「相手領域内でミサイルを阻止する能力を保有」、維新は「相手国領域内での攻撃阻止能力構築」を掲げており、「防衛」を口実に敵基地攻撃論を満展開している。かつて「満蒙は日本の生命線」と言って、侵略戦争に踏み込んでいったように。

 
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