金沢市兼六園にある「海石塔」は朝鮮出兵時に持ち帰ったものであり(戦前の絵はがきには、「朝鮮征伐の時の戦利品」との説明書き)、皇居にある「鴻臚井の碑」は日露戦争で旅順を占領した日本軍が略奪してきたものである。かつて靖国神社の置かれていた「北関大捷碑」も同時期に東京に送られた(返還要求運動があり、2005年に元の所在地に戻された)。 . . . 本文を読む
トランプが3000キロの壁を建設する地域は、もともとメキシコ領土のど真ん中であり、アメリカが武力で奪った領土の南限に当たるのだ。こんかいの3000キロの壁を主張するトランプの中に、武力を背景にしたメキシコにたいする侵略的態度が見えてくる。それは日本による魚釣島(尖閣諸島)、独島(竹島)、北方4島にたいする安倍政権の強引な政策とそっくりである。 . . . 本文を読む
最も根本的な問題を見ると、アイヌ解放同盟委員長の山本一昭さんは、「『北方領土』はアイヌ民族のもので、和人が『固有の領土だから返せ』とかいうものではないんです。…あの土地は、現在住んでいる者とアイヌ民族のものです」と言っているように、そもそも北方4島は日本領でもなく、ロシア領でもなく、アイヌが住む大地なのです。アイヌの意思を無視し、頭越しで、日露両国が領有権を交渉することは、かつて、西洋列強がアフリカや中東の領有(植民地支配権)をめぐって、交渉し、「国境線」を引いたことと同じことで、両国による領土の略奪・侵略以外の何ものでもありません。 . . . 本文を読む
政務活動費問題で石川も富山も揺れていますが、地方自治を考えるうえで、工藤律子さんの『雇用なしで生きる』の第Ⅳ章 「もうひとつの経済、政治、社会の息吹」は参考になると思います。 私の読後感をひとことで言えば、国(世界)を蔽っている資本主義から社会主義への転換を考えずに、地方自治を充実しても、それは資本主義下の「自治」として、腐敗の根源を除去することにはならず、限定的で未完に終わるだろうというところです。 . . . 本文を読む
2011年に始まったシリア内戦で約25万人の死者がもたらされ、国民の半数近くが難民となっている。それは一体誰が生み出したのか。 第1次世界大戦中の1916年に英仏が中東を分割・植民地支配するために、サイクス・ピコ協定を結んだ。イスラム国はこの国境を否定し、帝国主義による中東支配に異議を唱えている。 . . . 本文を読む
ロンドンオリンピックが終わった。マスコミは「日本が38個のメダルを取った」と騒いでいる。上位20の国のGDPを調べると、結局は「国力(経済力)の差」に過ぎないことが分かる。国力の差を競っているだけである。(加筆)
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2003年以降、不二越強制連行訴訟準備のために、くり返し訪韓していたのですが、常に「担当者」が張り付いていました。
この冒頭陳述で、「わが民族の輝く未来がわたしの胸にいっぱいつまっている」という熱いメッセージとともに、韓国の政治・軍事状況が、未だに厳しい緊張状態にあることを知らされました。
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