・・・詳細なルート書いたって、こんなマイナーにも程がある山城の跡に誰が行くというのか、という的確なツッコミには耳を貸さない方向で。
ということで昨日の続きで、群馬県高崎市吉井町にある八束城に行ってきました。
さてさて、この城跡に関しては、実は登山道があった、というのが再訪の動機ではあるんだが、懸念として登山道の長さがあってね。事前情報では1キロから1.5キロってとこで、山歩きが趣味の方のページによると所要時間は片道1時間半程度、と書いてある。
アラフォーで運動不足絶好調のぬたりが歩いたらどれだけ時間かかるのこれ?
往復だと4時間程度は覚悟しなきゃいけないと言うことで、登山道を歩いて行ける、と最初は喜んでいたけれども、冷静になってからは流石に首を捻っていた。
こういう時に頼りになるのは先行者の情報。余湖さんという方のホームページには多くの城の来訪記が手書きの図面とともに掲載されていてこの八束城も載っていた。余談だが、この人の城の訪問数は半端なく、群馬県の城も有名無名問わず相当な数の城跡が掲載されている。県内だってこんなに多くの城に来訪した人なんかそうそういないだろうに、何処に住んでる人なのかしら? 心底リスペクトですわ。城に行くときは毎回参考にさせてもらってますわ。
んで、この情報によると、最短距離で城跡にたどり着けるルートの入り口がピンポイントで紹介されてましてね。結局は当初の「登山道を辿ろう」という考えをさっさと捨てて、最短距離で城跡に向かわせていただきましたわ。で、今回は後に続く城好きの皆さんにこのルートの紹介をさせていただこうと思ってね。険しいルートにはなるが、登山道に比べて所要時間は半分以下に出来るので。なお、概ねのルートは前述の余湖さんのホームページに載ってますので、補足的な説明にしますね。
ここが八束城に最短距離で至れるルートの入り口。写真中央やや右の枯れ枝とかが散乱しているところ。車道の部分はおあつらえ向きに道が広くなっていて車が余裕で駐められる。周辺は八束という集落なんだが、ぬたりが以前来た10年くらい前は住んでそうな雰囲気の家もあったけれども、今はおそらく廃集落。人が住んでる気配がない。
枯れ枝のすぐ奥のところで道は二手に分かれているが、どちらを選んでも最終的に尾根には辿り着けるが、左の道を選んだ方が近い。
その左の道を少し進むと180度折り返す形で歩道が現れるのでここを進む。あとは一本道で尾根に出るので、尾根に出たらあとはひたすら尾根を登ればよい。ちなみに上記の入り口の分かれ道で右を選んでも、ひたすら進めば尾根には出るので、後は登ればいいのは同じことなのね。
尾根の北側は大規模に樹木が伐採されている。この伐採の作業道として使われている可能性もあり、尾根筋にも踏み跡程度はある。尾根筋と言っても地形はかなり険しく結構注意を要する。大きな木が伐採済みと言うことは、足を踏み外せば止めてくれるものも無く数十メートル転落、なんて事態も最悪あり得ますんでね。
参考のために図面を載せるが、注意点としてこの尾根筋を登ると図面一番右側の堀切の上に出るので、気がつかないと遺構を一つ飛ばすことになる。ぬたりも現地で「あれ?一個足らない」と気付いて、帰りの際には図面とにらめっこした。尾根筋歩きはわかりやすさもある反面、こういう、思いもかけず違う筋に連れて行かれる、という怖さもあるのよね。下山時に未経験のルートの場合とかは特にね。ぬたりの場合は、基本登ったルートをまんま降りただけだから迷わなかったが。
鞍部まで登り詰めるとこの看板と裏からコンニチワすることになる。実際経験してみると納得の注意書きだが、この山を歩くのにこのルートを(自己責任で)使う人もないではないらしい。まあ、この山の登山者自体がそれほど多くないので、このルートにわざわざ踏み込む人は相当に少ないと思うが。
で、山頂に至る。規模はそこそこだし、遺構の保存状態もなかなか良好よ。
本丸跡。広さに関しては写真だと伝わりにくいのよね。
本丸脇の堀切。かなりの深さだけども、これも規模が写真だと伝わんないね。
八束山登山と言うことであれば、山頂の本丸跡は「展望広場」と読んでいるようで、北側の展望は多少開けている。遮る山がないので景色的にはなかなかいいが、この山からの眺めと言うことで言えば、実は樹木が伐採されている東側尾根のあたりからの眺めが一番よいのよね。
尾根登りは結構きつかったけども、立ち止まって振り返ればこの風景がいくらでも見られたので気分はすごくよかったな。遺構の保存状態、規模、風景となかなかに満足度の高い城跡巡りになりましたな。こう言うのがあるから城跡巡りは楽しいのよね。
ということで昨日の続きで、群馬県高崎市吉井町にある八束城に行ってきました。
さてさて、この城跡に関しては、実は登山道があった、というのが再訪の動機ではあるんだが、懸念として登山道の長さがあってね。事前情報では1キロから1.5キロってとこで、山歩きが趣味の方のページによると所要時間は片道1時間半程度、と書いてある。
アラフォーで運動不足絶好調のぬたりが歩いたらどれだけ時間かかるのこれ?
往復だと4時間程度は覚悟しなきゃいけないと言うことで、登山道を歩いて行ける、と最初は喜んでいたけれども、冷静になってからは流石に首を捻っていた。
こういう時に頼りになるのは先行者の情報。余湖さんという方のホームページには多くの城の来訪記が手書きの図面とともに掲載されていてこの八束城も載っていた。余談だが、この人の城の訪問数は半端なく、群馬県の城も有名無名問わず相当な数の城跡が掲載されている。県内だってこんなに多くの城に来訪した人なんかそうそういないだろうに、何処に住んでる人なのかしら? 心底リスペクトですわ。城に行くときは毎回参考にさせてもらってますわ。
んで、この情報によると、最短距離で城跡にたどり着けるルートの入り口がピンポイントで紹介されてましてね。結局は当初の「登山道を辿ろう」という考えをさっさと捨てて、最短距離で城跡に向かわせていただきましたわ。で、今回は後に続く城好きの皆さんにこのルートの紹介をさせていただこうと思ってね。険しいルートにはなるが、登山道に比べて所要時間は半分以下に出来るので。なお、概ねのルートは前述の余湖さんのホームページに載ってますので、補足的な説明にしますね。
ここが八束城に最短距離で至れるルートの入り口。写真中央やや右の枯れ枝とかが散乱しているところ。車道の部分はおあつらえ向きに道が広くなっていて車が余裕で駐められる。周辺は八束という集落なんだが、ぬたりが以前来た10年くらい前は住んでそうな雰囲気の家もあったけれども、今はおそらく廃集落。人が住んでる気配がない。
枯れ枝のすぐ奥のところで道は二手に分かれているが、どちらを選んでも最終的に尾根には辿り着けるが、左の道を選んだ方が近い。
その左の道を少し進むと180度折り返す形で歩道が現れるのでここを進む。あとは一本道で尾根に出るので、尾根に出たらあとはひたすら尾根を登ればよい。ちなみに上記の入り口の分かれ道で右を選んでも、ひたすら進めば尾根には出るので、後は登ればいいのは同じことなのね。
尾根の北側は大規模に樹木が伐採されている。この伐採の作業道として使われている可能性もあり、尾根筋にも踏み跡程度はある。尾根筋と言っても地形はかなり険しく結構注意を要する。大きな木が伐採済みと言うことは、足を踏み外せば止めてくれるものも無く数十メートル転落、なんて事態も最悪あり得ますんでね。
参考のために図面を載せるが、注意点としてこの尾根筋を登ると図面一番右側の堀切の上に出るので、気がつかないと遺構を一つ飛ばすことになる。ぬたりも現地で「あれ?一個足らない」と気付いて、帰りの際には図面とにらめっこした。尾根筋歩きはわかりやすさもある反面、こういう、思いもかけず違う筋に連れて行かれる、という怖さもあるのよね。下山時に未経験のルートの場合とかは特にね。ぬたりの場合は、基本登ったルートをまんま降りただけだから迷わなかったが。
鞍部まで登り詰めるとこの看板と裏からコンニチワすることになる。実際経験してみると納得の注意書きだが、この山を歩くのにこのルートを(自己責任で)使う人もないではないらしい。まあ、この山の登山者自体がそれほど多くないので、このルートにわざわざ踏み込む人は相当に少ないと思うが。
で、山頂に至る。規模はそこそこだし、遺構の保存状態もなかなか良好よ。
本丸跡。広さに関しては写真だと伝わりにくいのよね。
本丸脇の堀切。かなりの深さだけども、これも規模が写真だと伝わんないね。
八束山登山と言うことであれば、山頂の本丸跡は「展望広場」と読んでいるようで、北側の展望は多少開けている。遮る山がないので景色的にはなかなかいいが、この山からの眺めと言うことで言えば、実は樹木が伐採されている東側尾根のあたりからの眺めが一番よいのよね。
尾根登りは結構きつかったけども、立ち止まって振り返ればこの風景がいくらでも見られたので気分はすごくよかったな。遺構の保存状態、規模、風景となかなかに満足度の高い城跡巡りになりましたな。こう言うのがあるから城跡巡りは楽しいのよね。