■花のように / ベッツイ&クリス (日本コロムビア)
昭和の歌謡フォーク、それも春篇となれば、忘れちゃ~ならないのがベッツイ&クリスが歌う本日掲載のシングル盤A面曲「花のように」でしょう♪♪~♪
実際、昭和45(1970)年春~初夏の大ヒットでありまして、ご存じのとおり、彼女達は前年にハワイから出稼ぎデビューの鮮やかなメガヒット「白い色は恋人の色」で、当時の人気は爆発的でした。
それはカタコトの日本語の歌、ミステリアスなムードさえ滲むコーラス&ハーモニーの魅力、さらにはその頃の日本男児の弱みであった金髪&グラマーという実在感が、時には不条理なほどの倒錯性を提供してくれましたからねぇ~~~♪
この実質的に2枚目となるシングル盤のジャケ写にしても、彼女達のミニスカ姿、その美味しそうな美脚と魅惑の微笑みには無抵抗で高い実用性を感じる仕様なんですから、たまりません♪♪~♪
そして肝心の「花のように」が作詞:北山修&作曲:加藤和彦という歌謡フォークの黄金コンビの手になれば、そのホノボノとした寂寥感が特有の余韻を漂わせることに加え、青木望のアレンジが流行最先端のソフトロックを追及している事もムベなるかな!
ベッツイ&クリスならではの美しすぎるボーカルコラボレーションは、絶品という他はありません。
実は以前、大いに驚いた事のひとつとして、なんとっ!
ベッツイ&クリスが日本で出していたレコードは海外でも主にソフトロックのマニアから人気があるようで、サイケおやじもそんな彼等の知り合いから頼まれて昭和も末頃、ベッツイ&クリスが我が国で残した諸作品を中古屋で漁っていた時期がありました。
告白すれば、サイケおやじはその時、リアルタイムでは普通に楽しんでいたベッツイ&クリスのヒット曲の魅力の真相にようやく目覚めたのが本当のところです。
もちろん様々に集めた彼女達のレコードのジャケットに表現されていた真意(?)も、存分に納得出来ましたですよ♪♪~♪
ということで、喜怒哀楽、様々な気分が錯綜するのが「春」という季節の個性だとしたら、素直にウキウキする事象に「春」という文字が使われているのも自然の摂理なんでしょうか。
そこには当然ながら悪しきことも含まれてはおりますが、人は決して環境では幸せになれません。
自らの心で決めるのが幸せに違いないと思えば、現在のサイケおやじにとってはベッツイ&クリスの歌声も、またそのひとつというわけです。