OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

魔法の道具だったワウワウ

2013-03-09 15:53:53 | cream

White Room / Cream (Polydor / 日本グラモフォン)

昨日、ちょっと書いたトーキングモジュレーターと同じく、サイケおやじが好きなエフェクターにワウワウがあります。

これは皆様ご存じのとおり、足で操作するペダルを踏んだり離したりするタイミングで、例えばギターならば単音で弾くフレーズにワウワウワウワウワなぁ~んていう効果が作れますし、リズムギターとの合わせ技だと、例えばニューソウルでは定番の使い方になっているサイケデリック調のアフロビートみたいなサウンドが出せるんですねぇ~~♪

しかし、それゆえに演奏者のリズム感の卓越が求められるわけでして、つまりは演奏しているうちに身体そのものがピートにノッていないと、とんでもないヘタレをやってしまうのは必定!?

もちろんサイケおやじにしても、必死の練習をやったところで、生まれつきのリズム感の悪さという言い訳を弄する他はないほど、トホホをやらかしてばかりなんですが、好きなものは好きと居直っている次第です。

で、それほどの魅力があるワウワウをサイケおやじが知ったのは、クリームが演じた本日掲載のシングル盤A面曲「White Room」における、エリック・クラプトンのニューロックギター(?)が最初でありました。

ただしリアルタイムだった1968年、未だ純真少年だったサイケおやじに「ワウワワウ」というエフェクターは知る由もなく、う~ん、この音はトレモロアームでも無いし、なんだろう……???

という魔法にかけられていたのが本当のところです。

当然ながら、その頃はGSブームも絶頂だったんですが、少なくともテレビに出演するようなバンドでワウワウを使っていたギタリストは見たことがありませんでしたし、そもそもエフェクターと言えば、簡単なエコーマシンかファズがどうにか普通になりつつあった程度ですからねぇ~。

やっぱり本場第一線のトップグループは、出している音が違う事を痛感させられました。

そして件のワウワウ=ワウペダルの存在を知ってからは、特に高校に入ってエレキギターを手にした事もあり、その魔法の道具を使ってみたくてしょ~がありませんでしたが、もちろん自分で買えるわけもなく、周囲にも所有している友人や知り合いがいませんでしたので、夢想は広がるばかりだったんですが……。

初めてそれを使える事になってみると、既に述べたように、自らのリズム感の悪さをあらためて思い知らされたのですから、いやはやなんとも、お恥ずかしい話です。

しかしワウワウには、もうひとつ、裏ワザ的な使い方があって、ギターでソロパートを弾いている時のキメの瞬間、ワウペダルをグッと最後まで踏み込めば、バーストした特有の歪みサウンドが得られるんですねぇ~~♪

これがかなり、気持良いんですよっ!

ということで、最近のワウワウはオートマチックというか、繋ぐだけで簡単にそれらしい効果が得られる機種もありますが、やはり人力マニュアルでやったほうが面白いに決まっています。

まあ、それが古いタイプのサイケおやじの本音ではありますが、エリック・クラプトンやジミヘン、そしてシカゴのテリー・キャス等々、その方面の名人達だって、アナログでやるところに個性を発揮していたのですから、ちょっとでもワウワウに興味を感じるのであれば、練習あるのみ!

個人的には完全に「下手の横好き」ではありますが、死ぬまで捨てきれないエフェクターがワウワウなのでした。

コメント
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