■君に捧げん / 荒木一郎 (日本ビクター)
未曾有の大震災から、今日で2年……。
夥しい犠牲者、被災者の中にはサイケおやじの友人・知人、仕事関係者も少なからず、本当に胸の潰れる思いです。
そして未だ復興なんて、どこの国に話という現状は報道されているとおりなんですが、実際に現地で見聞する真実は、とてもそんなレベルではありません。
同時に、何かをやらなければ!
という気持があっても、実際にボランティアにも参加出来ず、金銭的な支援だって普通の寄付程度という自分の無力感が情けないかぎり……。
しかし、自分は絶対に、こういう惨状は忘れないという覚悟だけはわかっているつもりです。
もちろん、口で言うだけならば、誰でも出来るという批判はあるでしょう。
それでも持っている気持に対して、気の利いた答えも文章も綴れない以上、本日は思わず口ずさんでしまった歌のレコードを掲載致します。
自作自演の荒木一郎が、確か昭和42(1967)年頃に出した名曲「君に捧げん」、ちょいとキザなタイトルの歌ですが、ここまで真摯な心根を素直に表現出来るのは、やっぱり素敵な事でしょう。
あえて、ここに歌詞は書きません。
何か押し付けがましくなる事は本意ではありませんので。
ということで、原発事故も含めて、復興にどれだけの年月を要するのか、見当もつかないのが本当のところでしょう。
確かなのは、長く、厳しい日々が続く事だけですから、少なくとも日本人であれば、この悲惨は忘れられるはずもありません。
実質的な支援は出来なくとも、心にそれを持ち続け、自分に与えられた仕事や使命に実直に取り組む事が、巡り巡って、復興に繋がるはずと思うばかりです。
鎮魂、祈念。