■恋のブーガールー / Paul Revers & The Raiders (Columbia / 日本コロムビア)
決してロックの歴史云々では語れないバンドですが、それでもカッコE~~、歌と演奏をやっていた事については絶対に否定出来ない存在だったのが、ポール・リヴィアーとレイダースでした。
それは聴けば一発!
とにかく覚え易くて、ノリが良いという、ある意味ではバブルガムでありながら、残されたレコーディングはスタジオセッションであっても、極力自前だった本物の実力があればこそでしょう。
もちろんメンバー各人の個性もバッチリ楽しめる事は、例えば本日ご紹介のシングル曲「恋のブーガールー / Boogaloo Down Broadway」がウケまくった現実でも証明済み!
とにかく真っ黒なソウルに染まりきったボーカルは、これがマーク・リンゼイの真骨頂でしょうし、グルーヴィな間奏のオルガンや強いビートを叩きつけてくるリズム隊の凄さは今日、もっともっと認められて然るべきと思います。
ちなみにサイケおやじが「恋のブーガールー / Boogaloo Down Broadway」にシビれて掲載のシングル盤を買ったのは1968年、つまりは我国でのGSブームが最高潮だった頃ですから、当時のロックバンドならば何れもが試みていた黒人R&Bのロック化に対する最良の答えを、ここにポール・リヴィアーとレイダースが提供していると思います。
と言うのも、実は「恋のブーガールー / Boogaloo Down Broadway」はファンタステック・ジョニー.Cと名乗る黒人シンガーのオリジナルバージョンが既に前年にアメリカで大ヒットしており、当然ながら後追いでその事実を知ったサイケおやじが聴いたそれは、ノーザンビートのダンス曲ではありますが、意外ほどスマートな仕上がり……。
それがポール・リヴィアーとレイダースのカパーになると、まずボーカルに猥雑感が強くなっていますし、バンド全体のダーティーなノリが良い感じ♪♪~♪
もしかしたら、それは後のJ.ガイルズ・バンドにも受け継がれているような気さえするほどです。
ということで、結局本日言いたかったのは、カッコE~~歌や曲を知っていても、それを自分でやろうとするのは簡単では無い!
既に皆様もご推察のとおり、サイケおやじは数次、この「恋のブーガールー / Boogaloo Down Broadway」を入れてもらっているバンドでやる事を提案していながら、何時も実現されていません。
身の程を知っていると言えば体裁は良いのですが、思えばリアルタイムのGSでも、これほど日本で流行った「恋のブーガールー / Boogaloo Down Broadway」をカパーしていたバンドがあったという記憶もありませんから、腰が引けて当然なのか……???
個人的には今が最後のチャンスとして、練習時に提案しようと目論んでいるのですが、どうなりますか???
そして、ここまで書いてしまった以上、結果は後日ご報告させていただくとして、皆様にもぜひ、お楽しみいただきたい、実にカッコE~~、ロックがここにありますよ。