OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

宇宙人でも、人に変わりは…

2012-10-01 15:38:39 | Rock

Starman / David Bowie (RCA / 日本ビクター)

今日から、当分の間、宇宙人を相手に仕事をせねばならないサイケおやじです。

そこで心身を慣らすため、朝イチに引っ張り出したのが、このシングル盤なんですが、ご存じのとおり、デイヴィッド・ボウイがマーク・ボランと並んでグラムロックを牽引する大スタアに躍り出た時代を代表する名曲が、A面に収録された「Starman」でしょう。

まあ、今となっては、ちょいとカントリーロック風味も感じられる曲調が「らしくない」と思われるお若い皆様もいらっしゃるでしょうが、しかしこれが出た1972年のリアルタイムでは、摩訶不思議なデイヴィッド・ボウイのルックスや異次元ボイス(?)による歌い回しは新鮮でしたし、後々まで多くの模倣&追従者を登場させ、我国だけでも直ぐにバンド名や歌手名が浮かんでくるはずです。

もちろん、この「Starman」のイメージは、本人が演じた幾多の仮面劇のひとつにすぎないわけで、一説によると足枷に感じているという噂もあるんですが、ファンにとっての永劫性までは否定出来ないでしょう。

それは説明不要とは思いますが、そもそも「Starman」はデイヴィッド・ボウイのと言うよりも、グラムロックを代表する名盤LPの1枚に挙げられる「ジギー・スターダスト / The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars」からのカットであり、物語性を重視したアルバムの全体構成が宇宙人のロックスタア成り上がり伝説!?

ただし主役のデイヴィッド・ボウイが、宇宙人よりも一般人でありたいと願う逆説的なスタア論を述べる事によって、ファンは尚更に自分達から遊離した特別の存在を認めるであろう、そうした思い込みを演出しているように推察致しますが、いかがなもんでしょう?

しかし同時に、レコードを聴いて素直に楽しめる楽曲群の充実は保証付き!

デイヴィッド・ボウイの作編曲とボーカルは言わずもがな、ミック・ロンソン(g,key,vo)、トレヴァー・ボールダー(b)、ミック・ウッドマンジー(ds,per) という、このアルバム制作の主要メンバーが、そのまんま、デイヴィッド・ボウイの新バンドになるスパイダーズ・フロム・マーズへと転身する「あざとさ」もニクイばかり♪♪~♪

この成功からアルバム全体をステージライプで再現し、映画まで作られたのも鮮烈な記憶ではありますが、何よりもデイヴィッド・ボウイが「その気」になっていた事が大きいと思います。

ということで、本当は件のLPを聴くのが一番なんでしょうが、率直に告白すると、サイケおやじは「ジギー・スターダスト / The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars」というアイディアもアルバムも、それほど好きではありません。

ただし、この「Starman」だけは説明不可に好きなんですねぇ~~♪

それも宇宙人のマインドコントロールなんでしょうか……?

最後になりましたが、本日のサイケおやじは未だ仕事現場で宇宙人と遭遇していません。台風の影響で、到着が今夕に変更されたとかで、心の準備に余裕が出来たのは幸いってところです。

コメント (12)
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