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サイケおやじの生活と音楽

相撲協会の……

2011-02-06 16:00:27 | Weblog

相撲協会を揺るがす八百長問題は、ついに三月大阪場所の開催中止!?!

この決定は愚断としか思えません。

確かに今回は、ある意味での物証はありますが、それを認めているのは3人だけであり、理事長は最初の会見時に、「今回だけ」という認識を示されていました。

だとすれば、協会は堂々と、これまでどおりの興業で相撲を見せるべきでしょう。

だいたい相撲という競技はその性質上、八百長をやったか否かについては、勝負している当人達しか本当のところは分からないでしょう。それを証明する事も、当人達の告白が揃ってからです。

そして、あとは見ている側の判断ですから、協会が八百長は「無い」という方針ならば、三月場所の中止なんて、実質的に協会が件の3人以外にも八百長をやっていた力士の存在を認めることに繋がってしまうんじゃないでしょうか?

とにかくお客さんの入り云々は別にして、興業は続けるべきだし、テレビ放送にしてもNHKがやらないというのなら、協会が自前で民放の枠を買い取り、例えダイジェストであろうとも、協会の提供するプロの相撲を見てもらうぺきでしょう。

どうだっ、俺達のやっている事が八百長だと思いますか?

居直りではなく、そういう姿勢こそが今は必要ですよっ!

そうなれば、これまで以上に大ハッスルの力士や真摯な土俵態度も再評価されるんじゃないでしょうか。

もはや決定事項かもしれませんが、絶対に興業中止には賛同出来ません。

しかし、以上のような事は協会側だって百も承知でしょう。

それでいて、何故、三月場所を中止するのか?

さらにここに、もうひとつ、個人的に粛然としない事実があります。

それは今回の騒動の発端となったケイタイメールの通信記録なんですが、大相撲の八百長そのものに違法性が無い以上、何よりも重い「通信の秘密」が蔑にされたのは何故か?

常日頃、そういう問題に対して煩い共産党や民主党が、何の意義も申し立てないのは不思議でしょう。総務大臣や法務大臣のだんまりも解せません。

ただし、既に報道されているように、問題の八百長メールと一緒に浮かび上がったという「大相撲賭博」の実態があるのならば、それは別問題でしょう。

いや、むしろ警察当局の狙いは闇の組織が開帳する、そういうギャンブルの摘発にあったとすれば、八百長メールの暴露はその前段階であり、ある意味での免疫を作った後に相撲協会と所属力士への本格捜査が始まるのかもしれません。

実際、容疑の対象となった取り組みには、以前に解雇された琴光喜の名前が堂々と報道されているわけですし、今後の展開としては本当に収まりのつかない事態になるのでしょうか……。

また初場所直前に横綱白鵬の所属する宮城野部屋の師匠交代というドタバタも、前・宮城野親方がマスコミの策略(?)によって、白鵬が昇進する時の八百長の存在を吐露してしまったというお粗末があり、相撲協会には今回の八百長問題~相撲賭博への捜査進展が予想される情報が入っていての処置だったという推察も易いのでは……。

以上は、あくまでもサイケおやじの妄想ではありますが、少なくともこのままでは相撲協会は、奇蹟でもおこらない限り、潰れてしまうでしょう。

繰り返しになりますが、残念ながら名前が挙がった力士は休ませるとしても、興業は続けるべきだし、自腹を切ってもテレビ放送はやるべきです。おそらく喜んで飛びつくテレビ局もあるはずですよ。なんたって、その後も様々な展開が予想出来るわけですから……。

最後になりましたが、大相撲の八百長なんて、昔っからあった事という推察は、国民それぞれの認識でしょう。それを含めて楽しむのが当たり前だと思いますし、こんな問題をリークした役人や警察当局は無粋という他は無いと思っています。

ただ、その延長線上に明らかな触法行為があるとすれば……。

今回の三月場所中止も遅すぎる判断とは言えず、あえて言えば「ホトボリを冷ます」という言葉以上の意味があるのかもしれません。もしも場所開催中に相撲賭博の捜査が進展したら大変ですからねぇ……。

特にテレビ放送を見ていれば確信出来るように、プロの相撲は勝負がついた瞬間、観客はほとんど皆が笑うという珍しい競技です。それほど楽しいものを消滅させてしまう事は、伝統云々以上に、サイケおやじには悲しいのです。

願わくば、これ以上、事態の悪化がありませんようにっ!

そう、真剣に思っています。

コメント
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