松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

天才バイオリン少女

2023-11-13 14:42:03 | 日記・エッセイ・コラム
 どうも友人は吉村妃鞠(ひまり)さんのことが好きらしいです。40分の動画を添付してきたので、それを聴きながらコメントを返しました。いつの間にか、40分が終わっていました。

 彼女を知ったのは最近で、多分半年くらい前だと思います。ネット・サーフィンで動画を閲覧していて見つけました。それはコンコールの映像のようで、彼女が登場して「なんだ、またガキか」というムードだったのを。一瞬にして彼らを惹きつけました。あとは3人いる審査員のうち、真ん中に座る年長の委員長らしい人のリアクションが見ていて楽しくて。いつもそうなのかも知れませんが、体を斜めに倒しながら時折、隣の若そうな人に「どうだい」といった視線を何度も送ります。しまいに、体を揺らしながら右手を小刻みに動かし、演奏に合わせてリズムを取り始めます。

 さっき見たのは「チゴイネルワイゼン」で、知っている曲だから本当にうっとりしてしまいました。勝手に涙が両目からあふれ、下にポタポタ。しかし演奏は続くので、出しっぱなしで最後まで聴きました。
 テクニック、正確さ、リズム感の良さ。細腕で大事なところは強い音を出せる。こんなに魂を揺さぶる演奏は、なかなか無いです。彼女のバイオリンは、正確に聴くもののハートを貫きます。バイオリンはなぜこうも、感情に訴え掛ける楽器なのでしょう。彼女だから、でしょうか。
 あまりクラシックに造詣が深くないわたくしは、学校で教えられた有名な曲以外はほとんど知りません。チゴイネルワイゼンはモロに、わたくしの感情中枢に働きかけ、勝手に鼻水を垂らしました。音楽の力って凄いですね。それとも彼女が特別だから?

 いくら天才でも、普段から毎日練習していないと、感覚が鈍るでしょうから。一日何時間もバイオリンと過ごしているはず。
 それ以外に学校の国語・算数・理科その他を学び。おそらく寝る時間以外は音楽漬けの毎日なはず。その情熱は、いつまで続くのでしょう。
 アレ。アメリカのカーティス音楽院に最年少10歳で合格し、11歳で進学? 日米を行き来し、演奏活動。大丈夫か。人間として義務教育は履修しておいた方がいいんでない?
 勝手に余計な心配をしています。天才には、天才の道があるか。しもじもの人間が心配しなくても・・。

 顔の印象が日本人に見えなくて。東南アジア系かなと思い、あまり注目していませんでした。両親とも日本人で、英才教育なんでしょうね。

 狂い咲きの花、2題。ひとつは我が家の「ハコネウツギ」です。本来は6月の花。1週間くらい前に、白い花が咲き、徐々にピンクになって来ました。
 もうひとつは、「ユキノシタ」。雪の下になる前に咲きました。本来は春先の、雪が解けると真っ先に開く花です。多分品種は「ヒマラヤユキノシタ」
 他意はありません。本文とは無関係です。
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ジャズは、口で言っても分からない。

2023-11-12 08:56:00 | 日記・エッセイ・コラム
 金曜日に放送された、旗揚げ公演初日の福来スズ子の歌「ラッパと娘」、感動しました。朝、BSで見て。これはトータルで通して見ても、最大の見せ場のひとつに違いないと直感し、すぐ地上でも見ました。残したいので、昼の再放送を録画予約し。土曜日は「今週のブギウギ」を通して鑑賞しました。

 何度、鼻をかんだでしょう。最後の練習でつかんだ「ジャズ」のノリのヒント。草彅剛をコロす気で、睨みながら歌った時の顔。あの子は、お父さん似ですね。しかもリアクションが関西風。投げキッスを受け止めたり、先生を「あのおっさん」と言いそうになったり。いいキャラの子を選びましたね。あの顔だから引き立つ、規格外れのマツゲ。と舞台化粧。

 フルバーション3分20秒が一日で123万回再生。そっか、いつでも見られるか。さっそくSNSで盛り上がったと聞いて、オレの感覚は間違って無かったと確信しました。ラインダンスの回は見逃しましたが、これからも時々、見ようと思います。全部じゃないのかいっ。

 草彅剛くんは、スマップを抜けて良かったですね。今となっては。
 最後の将軍役をやった剛くんも見ましたが、もはや役者としてもキムタクを抜いたと思います。あの顔の大きさが、モノを言っています。顔の大きさで、キムタクに勝ちました。

 同じ日、FMで「たそがれマイラブ」を聴いて、あらためて名曲だと実感しました。そしたら次の日の訃報。
 語るように始まるけど後半でスケールを感じさせるAメロ。変幻自在に踊るBメロ。それを受けて怒濤の如く突入するサビ。完璧ですよ。一分の隙もない。本編が圧倒的過ぎて、それを引き立たせるために簡便に済ませたようにさえ見えるイントロ。

 筒美京平、天才だと思います。ブルーライト・ヨコハマから始まるキラ星のようなヒット曲の中でも、飛び抜けた構成の作品だと思います。2番までで終わり、サビの繰り返しもない。それほど圧倒的な曲構成。私は彼女の代表曲だと思っています。
 大橋純子の短い人生に、哀悼の意を表します。

 地球の遙か向こうでは戦争で無慈悲な殺戮が行われているというのに。こんなことしていて、いいのだろうか。いいんです。ワシらも戦闘態勢を敷いています。
 この写真を撮った日は、前日にクマが出て、ほんとは行くまで躊躇しました。公園内では無かったものの、ここを超えて金足小泉字潟向まで出没しました。金足農業の敷地に隣り合った、ほんの南側。
 行ったら駐車場に7~8台。今降りて向かう人も。近頃は上空でヘリが舞い、パトカーが巡回して。公園内では放送で注意を呼び掛け。

 少し安心して他人のあとを追い。水心苑に入ったら、うるさい音が聞こえました。大量の落ち葉を集める「ブロアー」。集塵機。これを扱って2~3人が働いていました。助かりました。一番奥でも一人で操作している方が居て、心強かったです。それでも用心はします。斜面から現れたら、防御のしようがありません。近頃は、近所を散歩していても緊張します。首を振り振り、歩いています。
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小説の登場人物がコレ

2023-11-11 08:02:27 | 日記・エッセイ・コラム
 自分で書いた文章を、冷静に読めないけど、もしかして自分史上傑作かも知れないと思い、余韻に浸っています。
 証拠写真もあります。40年以上前だから、公開してもいいでしょう。いい想い出だから。
 彼女らにとっても、いい想い出になっていることを願っています。下宿の同居人はきっと、思い出したくない記憶でしょう。

 この時はちょっと海岸までドライブし、廃屋で撮りました。運転免許を持っているのは彼女。男二人は無免許。
 そう言えば二人でドライブしたこともあります。ちょっと気分転換がしたいと言って、別の車でやって来ました。それは黄色の117クーペ。
 行きつけの飲み屋のマスターから借りたそうです。助手席に座った気分は、それほどいいものではありませんでした、最初は。
 動揺させるような事を言うと、手元が狂って怖かったです。でもまあ、身を任せたからには、どっかりと深く、座っているさ。

 今、日記で確認した。やべえ、やべえ。そうだった。会って間もなく、父上が血を吐いて入院したので、みんなで献血に行ったのだ。最初の、血液型を確かめる少量の注射で、オレは血の気が引いて、クラッと来た。それでも1本、献血した。次の日はフル活動出来ず、横になっていたと書いている。
 その見返りはネクタイだった。要らない要らないと言いながら受け取った。

 その頃の日記は、講師の彼との交換日記みたいになっている。禅問答みたいな文章だ。彼氏はオレが恋をしていると言いたいらしい。オレは、そんな事ないと否定している。酔った勢いのまんまです。
「シカシあの○○さんちゅうおなごは、アルコールが好きなんだろか、男が好きなんだろか」
 「自分の誠実を外在化するということも必要である。」
 「誠実を外在化すると、おなごの場合どーなるのじゃ」
 「誠実を外在化、これは先輩への提言である。」
 「オレがなんに誠実であればいいのだ、というのじゃ」
 「○○さんがおるからじゃ」
 「アホな。あんなもんメじゃないわ。あれは女か?ちんちんがないだけじゃ」 まだまだ、続く。
 そう、彼氏は専門が国語だった。

 彼女の車は白のスプリンター・クーペ。ナンバーが6444.ムッシッシ。忘れたくても無理な番号。そのフロントガラスに「○○さん(講師の名前)が用事があるそうです」と張っておく。そしてさりげなく、彼の部屋で時間をつぶす。すると下から声がする。というわけだ。まるで子供だね。

 彼女は要するに、お祭り好きな、カラッとした、思い付きで動くタイプだったのだろう。ノリはいいのだった。
 多分その年の盆だったと思う。体がうずいて仕方ないらしく、盆踊りに誘われた。いつものメンバーだ。踊り方は知らないので、オレは見よう見まね。講師のやつも、調子に乗って適当に踊っていた。
 そこは由緒ある、山門が名物の立派な寺だった。その日は、我々の独壇場だった。5人で荒しに行ったようなもんだった。
 軽く反省会をやって、二人して寂しく帰って来た。
 次の日も4人で行った。ジャイアンツ(ビール)を前に、ナポレオン(カードゲーム)をやって、11時に解散した。
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黒の舟唄を歌う女

2023-11-09 16:05:42 | 日記・エッセイ・コラム
 おあつらえ向きの快晴で撮った写真をバックに書いています。
 3曲目に入った「黒の舟唄」が流れた途端、ドバッとばかりに思い出しました。そうだよ。彼女はこの歌がオハコだった。
 ピアノが得意な女は、歌も本格的だった。ああ、この女が家に居たら、毎日流れるピアノを聴いていられる。その女は定時制課程の音楽の非常勤講師で、週1回か2回、学校に現れるのだった。小柄だが派手な格好で、目の周りを真っ黒にして玄関に現れる。あの頃、そういう女は珍しくなかった。まるで夜のお勤めのような。

 オレは下宿をその街で3回変えた。2度目の下宿に、男の講師と一緒に引っ越しをした。そこは町の中心街で、斜め向こうにはピンク・キャバレーもある。2階の、通りに面した部屋が講師の部屋で、オレは奥まった部屋だった。
 その彼の部屋から見える真向かいの家に、その女と友達2人の3人が「お稽古」に通っているのだった。だから週に1回は、お稽古が終わったあと会う口実を作るのだった。口実は何でもいい。どうせ会うための口実だとバレるんだから。

 で、歩いて3分も掛からない喫茶店で5人で会う。そのまま飲みに行くことも、珍しくなかった。テーブルはインベーダー・ゲーム。割と得意だった。「松美さんのを見てると上手だから楽しい」と女の友達が言った。三人の中では珍しいほどウブな子だった。
 そういう付き合いに良く付き合ってくれる講師だった。一浪して、2度目の採用試験を控えて勉強中だった。遊び歩いたにもかかわらず、しっかり合格した。大した根性を持ったやつだった。

 若い先生たちと飲み歩くことは多かったが、誰も彼もがただ、冗談を言い合って笑う飲み会だった。オレはそういう無意味な飲み会が苦手だった。冗談のセンスが無かった事もある。

 ある時、さあ帰ろうとなって、タクシーを呼んだ。ピアノの女が私のレッスンルームに寄って行かない?と言った。いいねえ、行こうか。ついでに風呂に入って行ったら?と言ってくれる。有り難い。それでオレがひと言「あの、混浴ですか?」皆、ひっくり返ってしまった。

 その女の父親は何でも校長先生だという話だった。郊外に家があり、中心部にレッスンルームを持っている。たびたびレッスンルームにお邪魔している事が親に知られ、それからは注意するようになった。「あやまち」は無かったにしろ、体裁は悪かった。いっそ間違いを犯して、一緒になっても良かったくらいだが、オレは長男。相手は一人娘。嫁に出す気は無い。

 職場が変わってからは連絡することも無くなった。1回だけ、会ったことがある。それはあれから何十年もして、相手が家庭を持って落ち着いてから。
 学校のOB会で、その町に行った時だったと思う。事前に連絡して、駅前の喫茶で会うことにした。娘が、お母さんを心配してか、どんな男か確かめるためか、付いて来た。ドアの前に娘が居た。高校生くらいだった。確かめると、満足したのか帰って行った。
 彼女は肺だったか、どこか胸を患って、元気が無かった。乳がんだったかも知れない。でも久しぶりで、うれしそうだった。

 カセットテープを贈ったのは、実はこの女です。多分、あの三人でドライブに行ったのだと思います。

 多少脚色はあるかも知れません。でも悪い事はしていないつもりですので、昔の事は堂々と話せますよ。
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やるな、NHKFM。

2023-11-08 15:57:23 | 日記・エッセイ・コラム
 カセットテープの5本組を買って来て、歌謡スクランブルの「70年代フォーク・ニューミュージック」を録音していますが、足りなくなりそうです。なんと日曜を除く1週間連続、①~⑦まで。
 今日はイルカのなごり雪が入っていたので、遠慮しました。定番中の定番は、聞き飽きましたから。

 明日は妻のど真ん中・ストライクゾーンが集中しているようで。アザミ嬢、わかれうた、どうぞこのまま、池上線etc。
 どっか探せば、たいがい持っているんですけど。まとまって聞けるのは、有り難いです。どっぷり、あとから浸れます。ああ、あの頃は、あんな事があったなあ。なんてね。

 ボクらの世代は、音源がレコード・オーンリーって感じで、この音に情緒が敏感に反応します。それを、いい音で聴く事が出来るのがいいです。編集なしで、永遠に聴いていられます。

 編集と言えば、カセットテープ、ドライブ用に良く作成していました。自分用ばかりじゃなく、オンナにも渡してました。一番最後の方に、いたずらして・・。怪しい声を入れたりして・・。うっふ~ん。なんて。
 それを家で想像してました。今頃、アレが掛かってるぞ。

 レコードからもダビングしますが、オープン・リール・デッキからほとんどダビングしていました。今は故障しているので、最高の音で聴くことが出来ない。残念です。
 全然、違いますよ。カセットも音が良くなりましたが。張り合えるのは、周波数帯域で大分近づけること。強弱では、まだまだ及びません。ダイナミック・レンジが違います。小さな音から、大きな音まで。
 こういう知識も、長岡鉄男がいたからです。随分、勉強になりました。

 電波というヤツは、厄介です。エアコンの室外機に反応してチリチリと雑音が発生します。だから寒くても、1時間半は我慢します。

 明日も日が照る事を期待して。

 漢字の勉強が待ってます。
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