松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

吉田輝星と柿木

2019-02-18 07:54:19 | 日記・エッセイ・コラム

 日本ハムの紅白戦、吉田と柿木の先発を見た。大概の女性ファンは、ホームランを打たれた吉田君を見て「あーあ」とがっかりしたことだろう。そして三者凡退に退けた柿木のピッチングに嫉妬したことだろう。

 ニュース番組では全球を見られなかったためにストレスを感じ、誰かが撮ってくれたユーチューブの映像を確かめた。

 吉田の一人目。簡単に追い込み、ゴロで打ち取った。二人目、ストレートで1ボール1ストライク。そのあとの、お辞儀するような「らしくないストレート」でバックスクリーンにホームラン。あれは直球かな。バッターもすくい上げたように見えたがなあ。

 清宮は初球から打ちに行き、セカンドゴロで2アウト。そこから二人フォアボールで出したが、カウントは先にバッターを追い込んでいた。

 前に飛ばせないバッターのファウルボールをポロリ落としての四球だった。それで終わったら、なんてことの無いデビュー戦だったが、そこから魅せるのが吉田輝星。最後のバッターは手応えをつかんでのアウトコース一杯の低めのストレート。あれは良かった。あの締め方が吉田輝星。

 二人は対照的だ。柿木はヤマ掛けられないようなピッチング。コントロールもいい。吉田は今頃ならまだ雪の中だよ。金足農業というチームは春の大会は弱い。夏の大会に向けて、調子を上げるチームだった。昔から。

 だからこれでいいんです。吉田君は甲子園でもアンパイアーのジャッジに泣いた。でもここぞという時の集中力で切り抜けてきた。あれが素晴らしい。意気に感じて思わぬ力が出る。むしろそういう場面が、プロになって毎回出現するか。それの方が心配だ。

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