自分で確かめたわけじゃないが、24時間テレビの収支内容が何かに出ていた。
総製作費が4億2千万、そのうち嵐が5千万、司会の羽鳥で500万、
CM収入で22億。みんなが持ち寄った寄付金がギャラに化けることはないが
大金を掛けて、チャリティーを行っている、ということは理解できた。
バラエティだから、いいんじゃないスか。出演者もチャリティで集まる程度の
メンバーそろえるよりはね。それで去年は11億集まったんだから。
車いすや立派なバスや、いろいろ施設に寄贈されているんでしょう。
胴元が得するのは宝くじだって同じ。シムテムはどれも同じでしょう。
庶民から金を巻き上げるシステムとして見た場合にはね。
そう思うんですよ。「庶民の同情を金に換えるシステム」、それが24時間テレビ
でしょう。始めから、何か不自然な感じは付きまとっていました。マラソンランナーは
加山雄三が歌っている間に到着するし、いかにも身障者を全面に出して、かわいそう
な雰囲気を誘う。彼らはテレビに出られただけで幸せかも知れません。テレビにさえ
見向きもされなかった可哀想な人間がいるんです、例えば私のように。あれは
健常者のエゴでしょう。健常者が身障者に同情する。これは何かおかしいと
思わなければいけないのです。スティーブン・ホーキングに同情する人がいますか。
尊敬するでしょう。人は見かけで判断してはいけないのです。
罪もない小中学生を、そういう気持ちにさせて金を巻き上げる。そういう番組に見えて
しかたがありませんでした。けなげ、ですよね。ビンやカンに詰めたたくさんの硬貨を
列を作って持ち寄るんですよ。その気持ちは否定しません。情操教育の一環として
成り立つかも知れません。例えばダイゴという金持ちの坊ちゃんがいます。
ウィッシュの彼ですね。個人的に嫌いではありません。正月ともなると、小さい頃から
お年玉は1万円札でそれも1枚や2枚ではなかったとか。そんな人間は、あの場所に
並びませんよね。ごく普通の家庭の子供たちに見えます。ほんと、いたいけな子供の
心をもてあそんで。と私には見えます。タレントやスターたちと握手ができるから
持参金を喜んで持ってくる子もいることでしょう。スターたちは握手もギャラのうちと
自覚しているでしょうか。それとも握手だけはチャリティだと言うでしょうか。
あの握手の場面が、このシナリオのあるイベントを象徴しているように見えて
しかたがありません。
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