この歴史上の人物を初めて聞いた時、クラスは異様に盛り上がった。そして誰かが執拗に、或るフレーズを繰り返した。
「ばしこだ、がま」 秋田の標準語で、「ばしこだ」は「うそをついた」という意味だ。それ以来、耳に付いて離れない言葉だ。
サスケが見つけたものがガマだとは、最初気が付かなかった。チョンチョンと突いて、垂直ジャンプした。大物だった。
ガマは、サスケのパンチに逃げようとせず、頭を低く目をカバーして前進して来る。堂々たる行動だった。
大分行ったり来たりしながら、パンチをかわし、メダカの水槽に近づく。
それはやめて。水槽にジャボンは無いよな。
壁が高過ぎたか、一旦あきらめ、横に迂回する。そこでオレがくしゃみを一発した。それを聞いて、向かいのご婦人が「おはよう」と声を掛ける。
仕方なしサスケを繋いで、しばし歓談した。
そのあと、サスケは匂いを嗅いで辿っていって、ヤツを見つけた。
もういいだろ。お前のおもちゃには、大き過ぎる。あきらめな。
いつから居るのか分からんが、大分前にも足洗い場で見たことがある。
ヌシかも知れんから、そっとしとこう。
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