ああ堂々の輸送船、「暁に祈る」です。なぜか朝、目覚めたらこの歌が、頭の中で繰り返されていました。そうだった。オレは軍歌を何個か覚えているんだった。それは就職したての頃、飲み会で先輩たちが声高らかに歌っているものでした。それについていける曲が、何曲かあったのです。
パチンコ屋で流れるやつを、別にして「同期の桜」「ラバウル小唄」「若鷲の歌」なんかは、メロディを覚えています。
「敗戦記念日」を前にして、最後の帰還兵だの、終戦前夜の空襲だのと、生々しい話であふれ返るのには、少し違和感を覚えています。失神するほどの拷問を受けたことなど、いくら説明したところで、今の若者には通じないでしょう。忘れてはいけない歴史があることは、間違いないですが、GHQのマインドコントロールの結果である自虐感が、未だに完璧に働いていることへの恐怖心を強く感じます。
軍歌のことは、その延長ではありません。軍歌そのものの、作品としての出来が素晴らしいのです。これだけの作品を、有名作曲家たちが、いやいや作ったのでしょうか。そうではないでしょう。BLOGOSという提言型サイトがあります。毎日、いい意見が続くので、丁寧に読んでいます。「あの戦争を国民が支持した事実を忘れるな」というのも、細部まで読みました。その気持ちがなければ、これらの名曲は生まれないだろうと、私は思います。あの戦争を軍上層部だけのせいにしてはいけないと思います。そうしたら我々の先祖は、無駄な戦いのために、犬死した、バカで可哀想なだけの先祖になってしまうじゃないですか。
朝の散歩に流れていたのは、同期の桜でした。歩くテンポに、合うんだなあ、これが。
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