BS日本の里山を見ていて、唐突に思い出した。その番組の中で二人が向かい合って、踊るように手を動かし、問答のように答えあう。
これはジャンケンの変形なんだと言う。熊本の或る地域の話だったが、遠い秋田でも似たような遊びはあった。
中学の頃、休み時間になると男たちは廊下に集まってこれをやる。「ごぼ」はごぼうで、グーを表す。「にんじ」はにんじんで、チョキ。チョキと言っても、こっちのチョキは親指と人差し指のチョキ。「はくさい」は白菜で、パー。
これを3個セットで、声に出しながら相手に示す。実はこれが得意だった。勝ち進むと階級が上がっていく。負けたものと新参者は一番下の子分から対戦を始める。オレは比較的強かったので、休み時間中、上の方で見守るしか無かった。たまに女の子にいいところを見せたいが、腕組して上座で立っているしかないので、なんだかヒマだった。
勉強は出来る方だったが、1・2年はいじめられっ子で通したので中学の印象は良くない。その中で、そう言えばそんな時代もあったなあと思い出している。
ひとり、オレに執拗に嫌がらせをするやつがいて、ゆううつだった。なのに同級会でそのことを言うと、相手は覚えてなかった。
考えてみるとオレは、抵抗も出来ないヤワなやつだったのだ。
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