松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

今日は、高校入試の日。

2015-03-05 19:13:31 | 日記・エッセイ・コラム

 朝早く、天気は荒れたが入学試験は滞りなく行われたことだろう。この何事も無く済ませる事が、どれほど神経を使った結果かという事が良く分かっている。英語のリスニング。事前にテスト放送はするが、本番で確実に働く保障はない。もし聞こえないクラスがあったりしたら、管理する事務の責任になる。電力会社始め、警備会社、暖房設備。一教科終わるごとに盤面クリアだ。

 この時期は1年で一番つらい。春に向かって最も心躍る時期に、最も困難な仕事が待っている。人事異動と決算だ。ほかに監査資料も混じる。自分が異動しなくても、教員の書類をまとめる仕事がある。履歴書から始まって手当やら所得税申告の書類まで。ここに自分が異動するとなると、もうわや。だって内示が遅すぎるもの。春分の日の前、20日前後だ。この時まで上司は、一言も漏らさない。それらしい暗示すらない。徹底して秘密主義だ。だから手書きで伝票を書いていた時代、残り10日で、何もかも済ませないといけない。だけど墓参りはするから、実質1週間。

 あの時は家に帰る時間が惜しくて、引っ越しの支度は出来ず、全部妻にやらせた。最後は、ソファーで仮眠して半狂乱で働いた。送別会をこなしながら、戻って仕事をした。講師が官舎に入ると言えば、その世話をして。新入生オリエンテーションなんかどーでもよくなる。引き継ぎ書類を、心を込めて書いたのに、相手は聞いている時間がない。30分で帰ったりする。大事なのは、文字に書いてあることじゃない。それ以外を引き継ぎしたいのに。

 きりがないから、このくらいにしといたる。午後、妻がまたネコを見に行くという。長い間のオレの中の「3月」がいまだに奥底に引っかかっていて、何をしても心底楽しめない。娘が通っているダンスの稽古場の前を通る。この中に私もいる、という。雨が落ちてきて、急いで車に戻った。

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