松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

この年になって初めて分かった事

2022-04-22 15:42:18 | 日記・エッセイ・コラム
 上新城はオレが生まれたふるさとだ。新城川ではハヤ(オイカワ)を追いかけて遊んだ。桜を撮影しに来たわけじゃないが、いい風景に出会った。

 お年寄りが一心不乱に働く姿は、後光が差すくらい美しいと思う。オレも老人だが、もう少々上のようだ。近寄っても気が付かないくらい集中していた。

 そのうち何人か気が付いて、そのたびペコリとお辞儀をした。そうして撮っているうち、あれは誰だとなったらしい。

 顔を上げてオレを見ているので、手を振った。すると中の一人が手招きした。

 会話は、なかなか進まない。草刈り機の音が邪魔をして、聞き返す。伯父の名前が出て来なかった。いとこの名前を言って、ようやく分かってもらった。

 この姿勢。腰を曲げてケツを突き出す作業の姿。これが楽だということが、最近良く分かる。

 地面に手を伸ばすには、膝関節をいちいち曲げるより、ずっとこの方が楽なのだ。若い時は、気が付かなかった。今では通りにケツを向けてプランターをいじっている。

 それなりの年齢にならないと分からない事って、あるんだな。
コメント
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