山から出る「鉱物」が、女子に人気だそうです。
気持ちは分かります。なにせ宝石の原石ですから。
或いは金属を含む岩石です。
これはフローライト(蛍石)
主成分はフッ化カルシウム(CaF₂)
これはフォスフォフィライト。リン酸塩鉱物。
この時期「オンライン石飲み会」を開くそうです。
うちの子、見て見て~。
方解石を・・。
ハンマーで砕くと・・。 同じ形に割れる。
これは別に不思議ではない。結晶構造が、そうだから。
ビスマスを、鍋で煮る。
ゆっくり冷ましていくと・・。 幾何学模様が現れる。
これも結晶。 分子が規則正しく積み重なっていくと、目で見える結晶になる。
塩でも氷でも、原理は同じ。分かっちゃいるけど、やめられない。じゃなくて、見入ってしまう。
実はオレも、持っている。専門がまさにコレだった。男鹿の普通高校が統合されて設備が不要になった時、教材の鉱物標本をもらっておいた。これは全部、金属を含む鉱物。
中でも「黄銅鉱」が子供の時から好きだった。金かと思った。金よりは、赤みがかっている。これを小学校の帰りに見つけたやつがいた。小さくても、金属だから重い。
自慢話だけど、大学の進級が掛かった鉱物の鑑定試験で、オレはいい成績を取った。唯一、間違えたのが「イオウ」 あの温泉の成分だ。
これが黄色だったら間違えることは無かった。実物は黒かった。教授が言う。においを嗅げば分かるよ。オレは鼻が利かない方でね。そこまで考えが及ばなかった。ほかのみんなも、苦労してたみたいだった。
これが今、流行するってか。 オレたちの「昭和」は。輝いていたな~。