貨物列車は今日も居る。電気も点かない。中身を運び出す気配も無い。
道路はzakザクの、ZAKざく。ゴミ出しも、一苦労。
とうとう見るものが無くなって、十二国記に手を出した。
道路はzakザクの、ZAKざく。ゴミ出しも、一苦労。
とうとう見るものが無くなって、十二国記に手を出した。
これはNHKのアニメで放映されたが、決して子供用ではない。この世界観を共有するには、子供相手にもったいない。原作が実によく映像化されている。おまけに音楽も素晴らしい。才能ある人間が多く、かかわっていることが分かる。
これは一種の異世界を表現しているのだが、その世界へは「蝕」が起こると紛れ込む。「蝕」はタイムマシーンのような役割をするが、主人公の陽子は未来世界へ行くわけではない。むしろ古代の中国のような所だ。
今で言う「格差」が物凄い。王宮で暮らす官吏は「仙」であり、歳を取らない。陽子は高校の教室から麒麟によってこの世界に連れてこられ、慶国の王となったので、髪は赤い色だが姿は変わらない。
この物語を好きなファンが、その魅力を箇条書きしている。
1 壮大な世界観
2 強いメッセージ性
3 多彩で情感たっぷりのキャラクター
4 イメージを補完する素晴らしい山田章博氏のイラスト
5 長編でも中だるみしないスピード感あふれる展開
などと並べ立てるが、大体ごもっとも。ただし原作は、体力がないと読み切れない。最後の見せ場まで我慢できるかどうかが勝負だ。
それぞれのキャラクターが人生を顧みて、人生訓のようなセリフを残すのも魅力の一つとなっている。
いやあ。60過ぎて、見たい物語がアニメとはな。この物語が凄いのか。オレの精神が歳を取らないのか。