数々の名曲を作詞した、なかにし礼は満州に生まれた。南下してきたソ連軍の機銃掃射を浴びながら、母と共に生き延びてハルビンまで来たものの、日本は彼を助けてくれなかった。
母国に裏切られた想いを、恋愛の歌に忍ばせて作ったのが「人形の家」だった。♪顔も見たくないほど あなたに嫌われるなんて
あの頃の満州は、どんなんだったろう。五族協和。満人、漢人、朝鮮人に蒙古人、白系ロシア人。コスモポリタン。
多分、オレが思い描けるのは「ジパング」の中の世界だろう。船を降りて草加拓海を大陸まで追って来た角松洋介。
超特急アジア号に、乗って見たかったなあ。
超特急アジア号に、乗って見たかったなあ。
と、言いながら、7巻あたりから読み返している。
ちまたの話題は、こまかいねえ。感染者が一時の半分になっても、依然としてスガさんを煽るテレビ。政府を追及する野党。世界はコロナだけで、回ってるんじゃないよ。それとも今のうち、やり込めておこうって魂胆かな。
なかにし礼の最高傑作「石狩挽歌」に古代文字が出てくる。♪変わらぬものは古代文字~ィ
ニシン漁の栄枯盛衰を憂う歌詞に、変わらぬものの代名詞としてなぜ「古代文字」を入れたんだろう。学者先生方が否定する古代文字を。
あの世へ行ったら聞いてみたい。しかしあの世はスケールがデカい。歴史のすべてが、眼前に広がる世界だ。そんな小さい事、聞いてどうする。って、言われそう。