松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

なかにし礼が、歌詞に忍ばせた満州。

2021-01-26 16:14:45 | 日記・エッセイ・コラム
 数々の名曲を作詞した、なかにし礼は満州に生まれた。南下してきたソ連軍の機銃掃射を浴びながら、母と共に生き延びてハルビンまで来たものの、日本は彼を助けてくれなかった。


 母国に裏切られた想いを、恋愛の歌に忍ばせて作ったのが「人形の家」だった。♪顔も見たくないほど あなたに嫌われるなんて

 あの頃の満州は、どんなんだったろう。五族協和。満人、漢人、朝鮮人に蒙古人、白系ロシア人。コスモポリタン。


 多分、オレが思い描けるのは「ジパング」の中の世界だろう。船を降りて草加拓海を大陸まで追って来た角松洋介。
 
 超特急アジア号に、乗って見たかったなあ。


 と、言いながら、7巻あたりから読み返している。

 ちまたの話題は、こまかいねえ。感染者が一時の半分になっても、依然としてスガさんを煽るテレビ。政府を追及する野党。世界はコロナだけで、回ってるんじゃないよ。それとも今のうち、やり込めておこうって魂胆かな。


 なかにし礼の最高傑作「石狩挽歌」に古代文字が出てくる。♪変わらぬものは古代文字~ィ
 ニシン漁の栄枯盛衰を憂う歌詞に、変わらぬものの代名詞としてなぜ「古代文字」を入れたんだろう。学者先生方が否定する古代文字を。


 あの世へ行ったら聞いてみたい。しかしあの世はスケールがデカい。歴史のすべてが、眼前に広がる世界だ。そんな小さい事、聞いてどうする。って、言われそう。
コメント
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