空の大部分が巻雲ともつかないスジ状の薄い雲に覆われていた。
この約20分後、武家屋敷を散策中、宮城の震度5強の地震に遭った。
12時13分だったから太陽が南中している頃で、真南の方向になる。
尾を引いているように見える雲はほぼ仙台の方向になるはずだ。
日暈と地震雲は違うが、かと言って無関係とも思わない。
地殻を構成している岩石は鉱物から出来ていて、鉱物は豊富な金属イオンを
含む。断層が動く直前の圧力がかかった岩盤は、磁界を発生したり電荷を帯びた
イオンを放出したりするかも知れない。それに水分子が反応するということは
考えられる。この日暈の輪は非常に大きかった。多分、ハローの周りの
雲の水蒸気は高度が低かったのだろう。
この昭和初期の建築物を見学中、窓ガラスが一斉にカタカタ言い出して
案内の方が地震です、と冷静に言う。分かりやすい家だった。
ガラスが鳴り出した時、振動は感じなかったのでP波(縦波)に反応したのだろう。
P波はスピードが速い。昔の家屋だったら、ガラスが鳴り出してから逃げても
間に合うように思う。
この細かな模様の窓ガラスも、代わりが利かない貴重なガラスだそうだ。