黒鉄重工

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水上機撮影とガン 【2015/01/30】

2015-07-19 22:53:57 | バス・航空機撮影記

この日も水上機を撮ります。冬は晴れの日が少ないので晴れたら狙って撮りに行くスタイルですね。



まずウェストコースト航空West Coast AirのDHC-6-100ツインオッター(C-FGQH)が飛来します。
ウェストコースト航空はハーバー航空の子会社なので、実質同じと見ていいでしょう。双発機のDHC-6を保有しています。



着水体制に入ります。



水面のわずか上で少しの間高度を保ち・・・



そこからストンと落ちるように着水します。静かに素早くか。



そして機体を後ろに反らせながら減速。テールは海水に触れてるんじゃないかってくらい。



次の機体を待っていると後ろにカナダガンの番が。ぐえーぐえー鳴いてます。



さらに番がもう一組。なんだよ、ダブルデートかよ。
人里に出てくるだけあって警戒心は低めです。



仲良く芝生をもしゃもしゃ食べます。ちなみにそれを食べて出てくる糞は青汁みたいな緑色です。海軍博物館でたくさん見た。食べたものが食べたものなので匂いとかはしなかったけどね。



なにする気だ?俺達になにか見せてぇんだろ。



飛翔!!



着水!!
背中向いているのがアレですけどいいのが撮れました。



4羽とも対岸の方へと泳いでいきました。さよなら。



ケンモア航空Kenmore AirのDHC-3T(N90422)。シアトル行きなのでこんなんでも国際便です。



同じケンモア航空のDHC-3T(N707KA)。続行便かな?ダウンタウンの町並みと合わせて。



ハーバー航空Harbour AirのDHC-3T(C-GHAS)。自社広告かな。



ハーバー航空C-FHAD。今度はブルーブリッジと絡めます。



さっき飛来したC-FGQHが折り返していきます。ツインオッターは可愛くて好き。



C-FHAJが着水すると同時にC-FGQHが離水します。

こんなところです。色々なシーンが見れて良かったです。ガンとか。



定期巡回コースになっているバスディーポ。MC9がいました。いつも角ライトを見ている気がしますが今日は珍しく丸ライトですね。



駐機しているDHC-3Tを見ながら帰ります。このごちゃごちゃ感がいいね。
DHC-3も近くで見ると意外と大きく見えるものですね。

おしまいです。

夏季恒例の大規模作戦、ロッキー方面へのRO作戦を実施しました

2015-07-18 22:15:17 | 日常記
7月8日から18日にかけて、両親と一緒にカナディアンロッキーを観光してきました。欧州projectに匹敵する長期旅行になりました。
今回はそのダイジェスト版です。



初日。
カナディアンロッキーに行く前にバンクーバーの北約120kmのところにあるウィスラーへ向かいますが、その前にノースバンクーバーにあるキャピラノ渓谷の吊り橋を渡ります。
渓谷の底からの高さがあってスリルがあるのはもちろんなのですが、日本の吊り橋よりも足元が柔くすごくゆらゆら揺れて、そっちのほうがスリルあります。

キャピラノ渓谷見学後はウィスラーへ向かいそこで一泊。



2日目。
ウィスラー・ブラッコム山を歩きます。冬はスキーコースになりますが、夏場はトレッキングコースやマウンテンバイクでダウンヒルしたりできるようになっています。チャリでのダウンヒルは楽しそうでしたねー。
写真はウィスラー山とブラッコム山を結ぶゴンドラ"Peak 2 Peak"。全長は4400mで、その内3304mは間に支柱のないノンスパン区間。これは世界一。落ちたら死ぬなという感じです。
この日もウィスラーで一泊。



3日目。
この日は移動日。寄り道しながらバンクーバーに戻っていよいよカナディアンロッキーへ向けて移動します。移動手段はVIA鉄道の大陸横断列車「カナディアン号」!
憧れの大陸横断列車に乗車です。この日は車中泊。



4日目。
カナディアン号に乗っているだけの一日。優雅というか暇というか。ちなみにこの日は機関車含めて25両編成。な、長い・・・。
乗った感想はというと、うん、まあ、一回乗れば充分かなー?って感じでした・・・。
ジャスパー駅で下車して、そこで一泊。



5日目。
ウィスラーズ山に登ります。本当はマリーン湖に行くつもりだったのですが、付近で山火事が発生したためそこへ行く道路が封鎖、行けなくなってしまいました。山火事のせいで空もガスっています。
それでも素晴らしい景色ですね。これからこのような景色ばかりです。
この日もジャスパーで一泊。



6日目。
ジャスパーから南下します。色々周りましたがハイライトはコロンビア大氷原。雪上車に乗って氷河まで行き、氷河の上に足をつけることが出来ます。
ただ、運悪く雨が降った時に氷河を歩いたため、とても寒い思いをしました。氷河の滞在時間も5分かそこらですぐに雪上車に戻ってしまいましたとさ・・・。
更に南下してレイクルイーズで一泊。



7日目。
モレーン湖やエメラルド湖など湖を見に行った日でした。とくにモレーン湖の湖面は美しかったです。見事な水色。絵に描いたような湖とはこれのことですね。
レイクルイーズで一泊。



8日目。
バンフへ移動しながら湖などを見て回ります。写真はペイト湖です。前日あたりから曇や雨に悩まされていましたが、この日あたりから曇りの時間が多くなってきました。曇りだと湖の美しさも半減ですね・・・。
バンフで一泊。



9日目。
雨と晴れが何回も入れ替わるような天気。近くの山を登ったり街を歩いたりして、夕暮れ時になったら野生動物がよく出現するというエリアへ。
ちっとも出ないと思って諦めかけていた頃、10頭ほどのエルクの群れと遭遇しました!さすがに気分が高揚します。こりゃすごいなあ。
ちなみにこれ以前にはヤギやムースとも遭遇しています。あとはリスとかピカとか。リスはもう毎日のように見かけました。
バンフで一泊。



10日目。
ロッキー観光もおしまい。カルガリーへ向かいますが、その前にマーブル渓谷に寄ります。水流により侵食された渓谷が見どころですが、それ以上に2003年にここで起きた山火事の被害の大きさに驚かされます。目に見える範囲の森林は全て山火事で消失しています。
未だ火事で燃えた樹の幹が残っていて、その周りには新しい松の木が生えています。自然のたくましさとかそういうのを感じます。観光ツアーでも訪れることのないようなマイナーな場所ですが、ここは個人的におすすめです。
カルガリーまで移動して一泊。



11日目。
最終日です。もう後は帰るだけなのですが、帰りの飛行機の時刻が夕方なので、それまでカルガリー郊外のヘリテイジ・パーク・ヒストリカル・ビレッジへ。
昔の建物や施設を移築・保存している施設で、日本でいうところの博物館明治村のようなものです。蒸気機関車や路面電車も走っているし。
短い時間でこれを見学し、カルガリーのダウンタウンで公共交通機関の写真を撮影し、カルガリー空港からウェストジェットでビクトリアへ帰ったのでした。

以上です。
本掲載は2016年かな?首を長くして待っていてね。

北米project ~Advance to U.S. その17 【2014/12/19~24】

2015-07-07 21:33:27 | 海外旅行記

第18走者:Amtrak Cascades (P42DC+Talgo) Vancouver17:35→Seattle22:00
これから乗るアムトラックのカスケーズ号の牽引機、GE P42DC「ジェネシス」です。
旅客用ディーゼル機関車でアメリカのアムトラック、メトロノース鉄道やカナダのVIA鉄道などで導入されています。1990年代に導入されたディーゼル機関車で現時点で最新型・・・と思っていたのですが、2015年にシーメンス製の新型がアムトラックに導入されるみたいです。
アメリカ型の機関車にしてはすっきりとした流線型で、それでいてアメリカ型らしい直線的無骨さも残したデザインが好きです。結構好み。今すぐNゲージを集めたいくらい。



牽引機は5号機です。かっこいいなあ。
ちなみに他に機関車を見に来るような人はいませんでした・・・。



ジェネシスの車体全高はスーパーライナーに迫るほどのものなのですが、それに対して客車のタルゴはというと低重心化を狙っているので背が低い。なので、両者の体格差がもろに現れます。



ちなみにカスケーズの発着するホームは金網で完全に囲まれています。列車の停まっている線路もホームの先は金網で塞ぐほどの徹底っぷり。
事前にカナダ出国とアメリカ入国を済ませているので、ここはカナダであってカナダでないわけですな。乗客をホームの外に出す訳にはいかないということでしょう。



ジェネシスを堪能した後は、車内探検と行きます。カスケーズの編成は先頭から荷物車+コーチ車(2等車)*7+ビュッフェ車+ラウンジ車+ビジネス車(1等車)*2+電源車の計13両編成となっています。両数は多いですが、1両の車体長が短いタルゴですので、編成長はそれほどでもないです。
まずはラウンジ車から。ビュッフェ車で買った食事を食べたり団欒したりする車両ですね。



ビュッフェ車。バンクーバー発の列車は早朝か夕方出発とちょうどご飯時なので、ビュッフェ車を使うには調度良いと言えます。
提供される食事は簡単なものが中心ですが、列車内で温かい食事を食べるということは今の日本では一般的ではないので、胸が高鳴ります。
ちなみにビジネスクラスに乗るとビュッフェ車で使える3ドル引きの割引券がもらえます。



コーチ車。2+2列の座席が並びます。体格のデカいアメリカ人基準で設計してあるおかげか、窮屈ではなさそうです。



で、先ほど書いたように食事するにはちょうどいい時間なので、列車の出発後に夕食にしました。チーズグラタンみたいな何かと缶ビール。レンジでチンして提供されました。味はまあ、それなり。
ただ、揺れる列車で食べる食事というのはいいもんですね。駅弁以外のこういう食事を列車内で食べたのは今回が初めてだったかもしれません。



ビジネス車に戻ってゆっくりします。ビジネス車の座席は2+1列、シートピッチも広くコンセントもついています。ただ、コンセントはコーチ車にも付いているようです。直接は見なかったんで詳しくはわかりませんが。
ただ、窓割りはコーチ車と同じなので、シートピッチが異なる分、ズレが発生しています。車窓を見ようとしたら支柱、なんてこともあります・・・。

バンクーバー発車後は非常に遅いスピードで走っていきます。なお、列車の運行しない昼間の時間帯には高速バスで運行の補完を行っているのですが、列車よりもバスのほうが所要時間が短いのです。なんでやねんと思っていましたが、こんなに遅いんじゃそれも納得というか。



発車から90分後、アメリカとの国境に差し掛かりました。ここで列車は停車します。既に入国審査は受けているので簡単な運転停車くらいかなと思っていたのですが、国境警備員が車内にやってきます。ですが、座席に座ったままパスポートのチェックをされるだけで煩わしいことはありませんでした。これが高速バス便だと一旦車外に出てあれこれするらしいですね。列車のほうが楽ちんです。

そして、何事も無く審査が終わり再出発、ついにアメリカ領土内へと入ります!列車もアメリカからはスピードを出すようになって列車らしくなってきました。
ただ、周りは既に日暮れ。景色はなにも見えません。列車は運行区間の大半を太平洋の海岸沿いに進むため車窓は抜群にいいんだそうです。
なので、特になにもせずだらけていました、はい。ただ、室内の温度が暑くてひどい目に遭いましたが、サウナの一歩手前だった。



はい、シアトルに着きました。本当、撮るものが無かったからね。定刻より10分遅れましたが、まあアメリカじゃ定時なんだろう。



また先頭に行ってジェネシスを見に行きますが、辿り着いた途端回送されていきました。
こうして初めての列車の乗車を終えたのでした。面白かったです。



別のホームにはアムトラックの客車スーパーライナーが留置されていました。現代のアメリカ旅客列車を象徴する二階建て客車ですね。本当でかいな。壁だねこりゃ。



シアトル・キングストリート駅の待合室。白い壁と天井が印象的。数年前に改装を終えたらしいんでとても綺麗です。



天井の彫刻がいいですね。



駅舎には時計塔が。この時計塔がシアトルのシンボルだった時代を感じさせます。



というわけで、アメリカ合衆国に到達です!!
ドバイ、スイス、フランス、カナダにつづいて5ヶ国目です。カナダから陸路で到達するとは昔は思いもしなかったですがw

駅からはタクシーに乗って滞在するホテルへ。まだ土地勘もないし、もうこの時間は一人で歩くには物騒ですし。



泊まったホテルはエグゼクティブホテルパシフィックExecutive Hotel Pacific。今回の旅行で一番いいところですが$80くらい。これがシーズン中だと$300ほどにまで跳ね上がるんですからびっくりするもので・・・。
明日の予習だなんだして、一日を終えました。翌日へ続く。


その18へ→

ビクトリアの航空博物館を見学する 後編 【2015/01/17】

2015-07-06 21:11:40 | バス・航空機撮影記

博物館を見た後はついでにビクトリア空港に寄っていって飛行機を見て行きます。
この時間には雨が降りだしていましたが、ここの展望室はガラス張りの屋内なので雨だろうが関係なしに飛行機を観察できます。こういう時はありがたいですけど、やっぱり日本みたいな展望デッキがほしいなあ。もしかしてそういう設備って日本だけなのか?

駐機場に停まっていたのはエアカナダ・ジャズのDHC-8-300(C-GLTA)。ジャズ航空の塗装です。
これ、雨の日は濡れながら搭乗しないとイカンのか・・・。



離陸していきます。うーむ、視界が悪い。



ウェストジェットのB737-700(C-FWSX)が飛来。737-800を見慣れていると700はどうも胴体と垂直尾翼がアンバランスに見えますね。



続いてエアカナダ・ジャズのDHC-8-300(C-GTAQ)が飛来。こっちはエアカナダ・エクスプレス塗装。



はい。



先ほどの737-700が離陸します。737は展望台からは死角になる位置に駐機するので駐機中の写真は撮れません。



エアカナダ・ジャズのDHC-8-300(C-GLTA)。ジャズ航空塗装2機目ですね。
帰りのバスの時間が迫ってきたのでここで離脱。これを逃すと次のバスは2時間くらい後で、しかも飛行機の方もあまり飛来しなくなるといいことないのです。
生憎の雨でしたがジャズ航空塗装の機材を見れたのは良かったです。おしまいです。

ビクトリアの航空博物館を見学する 中編 【2015/01/17】

2015-07-05 21:33:43 | バス・航空機撮影記
BC航空博物館の続きです。



Vickers "Viscount"
ビッカースの開発した1948年7月に初飛行した世界初のターボプロップエンジン旅客機。第二次世界大戦終結の頃、戦後の民間航空機の需要調査とそれを受けての機体開発のため、ブラバゾン委員会を組織した。機体は数種類開発されたが、その中で最も成功したのがこのバイカウントだった。
トランスカナダ航空(エアカナダの前身)も1955年に導入と運用を始めた。トランスカナダ航空の機体は1600馬力Dart510エンジンを使用した757型だった。
博物館の機体は、1957年に導入され、1974年に退役した。退役後はブリティッシュコロンビア工科大学の教材として使われていた。博物館への移送中に損傷してしまったが、バイカウントの元パイロットたちの手により無事修復された。

博物館で一番大きな機体、バイカウントです。デカいのでなかなかフレームに収まりませんな。
博物館にとってもとても大事な機体のようで、カナダにはこれ以外にも数機のバイカウントが保存されているようですがスタッフはここの機体が一番状態が良いと誇らしげに語っていました。実際、今にも飛びそう。



機内を見学できます。ハッチは円形ですね。



コックピット。いつものことながら、よくこんなたくさんの計器やスロットルを使いこなせるものです。



キャビン。定員は53名。コミューター機程度の人数ですね。ですが胴体はリージョナルジェット程度の幅があり、座席も割りとゆったりしているように見えます。



窓は現用機と比較するとかなり大きく、座席一列に窓ひとつという配置。



ギャレー。ぱっと見あまり変わらない印象。



表に出て全部入るアングルを探します。見つかりましたね。



Noorduyn "Norseman"
カナダのボブ・ノールダインにより開発されたブッシュプレーンの傑作機。ノースマンの試作機は1935年11月に初飛行し、第二次大戦終結までに903機が製造された。
博物館の機体は、1944年製でアメリカ陸軍UC-64Aとして導入された。1956年に退役しカナダに戻ってきたが、後にブロンソンクリークの採掘所に墜落した。
墜落した機体は博物館がスクラップ同然の価格で購入し、他の機体から手に入れた胴体なども使って2003年に修復を完了した。

ブッシュプレーンとは未開地用の飛行機。滑走路のない未開地でも運用できるように車輪の代わりにフロートやスキーを装備できます。
カナダの航空機史において重要な機体だそうで、博物館のロゴにもなっています。



Lockheed T-33 "Silver Star"
解説は省略、はい。バンクーバーでも見たしね。
当機はアルバータ州ストーニープレインの牧場主から購入したもの。これはカナディアのライセンス生産ではなくてロッキード製のようで。



Bell Model 47D
30年間で6200機以上を生産した初期のヘリコプターのベストセラー。原型機のモデル47はむき出しのコックピット、覆われたテールブーム、車輪の付いた着陸装置があるが、改良型の47Dはバブルキャノピー、骨組みのテールブーム、ソリ状の着陸装置に変更された。
博物館の機体は1948年BC州で最初に飛行した商業用ヘリコプターだ。

乗りたくない機体シリーズのひとつ。初期型はキャノピーがないっていうんだからすごいわな。



North American "Harvard"
ノールアメリカンの傑作練習機T-6、「ハーバード」はそれのイギリス連邦での呼称である。
博物館の機体はガラクタだったものを再組み立てしたもの。Mk.IIをベースにMk.IVとAT-6テキサンの部品を使っている。

有名な練習機ですね。



最後に工房に案内してもらいました。色々と修復していました。うーむ、羨ましいな色々と。

こんな感じで見て回りました。
規模は小さいですが、バイカウントのような大きい機体もありますし何より風船爆弾は日本人にとって見ものだと思います。
ビクトリア空港のそばにありますので、飛行機で行く場合はアクセスしやすいと思います。


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北米project ~Advance to U.S. その16 【2014/12/19~24】

2015-07-03 23:38:49 | 海外旅行記

第17走者:TransLink; SkyTrain Expo Line (Mark I) Waterfront → Main Street
バンクーバーのダウンタウンからはスカイトレインに乗ります。



メインストリート駅で下車。まだだいぶ時間があるので、スカイトレインの撮影をします。
まずMark IIの後期型。主に接客面での改修が加えられたタイプです。
前面に行き先表示器をつけたり車内側ドアの鴨居部に路線図式案内表示器(銀座線のアレと同じ)をつけたり座席を変えたりなど。塗装もトロリーバスと同じトランスリンクの新塗装になっています。



Mark I。この前面の額縁、連結面側はブラックフェイス処理されているのに先頭側は白いんですよね。逆じゃねって思うんですが違いますかね?



Mark IのMark II塗装。



Mark Iの新塗装。なお中身はいじられていない模様。詐欺タイプかな?
ぼちぼち時間なので移動します。だいたい90分前。



なんでメインストリート駅で降りたかといえば、コレですね。パシフィック中央駅。
以前に下調べに行ったと書きましたが、今日のためです。
ここから列車に乗ります。スカイトレインなんてチンケなもんじゃない、本物の列車だ。



駅舎内に入ると、すでにチェックインが始まっていました。みんなカウンターで何か書いているなと思ったらアメリカの入国審査書類でした。私も書きます。
そうです、今から乗るのはアメリカ行きの列車、つまりは国際列車です。
書類記入を済ませ、チェックインします。ちゃんと列に並んで駅員が切符を確認します。日本の鉄道のようなそれではなく、航空機の搭乗に近いものでした。
ちなみに私は今回少し奮発してビジネスクラスに乗りました。コーチクラス(2等車)と料金にさほど差がなかったので、せっかくならとそうしました。ビジネスクラスだと座席のグレードがよい以外にも、乗車待ち列をショートカットできるなどの利点もあります。これも航空機と同じですね。

チェックインの列を抜けると、アメリカの入国管理官が。おや。カナダからアメリカへ入国する際はカナダ国内でもう入国審査を受けてしまうんですねえ。
質疑応答だとか指紋採取だとかを終えたらパスポートに判を押してもらって無事通過。まだカナダなのにもうアメリカに入国しているという不思議な状態です。なんか宙に浮かされているみたい。
ちなみにESTAを事前に準備しておいたのですが、要求されませんでした。陸路での入国だと必要ないらしいですね。



プラットホームに出ます。VIA鉄道の客車が留置されていますね。



一番端のホームに行くと(というか金網に囲まれていて他のホームには行けない)、いました。客車です。
すげえ猫だよコレ。



Amtrak Cascades
今回乗る列車です。バンクーバー~シアトル~ユージンを結ぶアメリカの旅客鉄道アムトラックの列車です。列車名のカスケーズは沿線のカスケード山脈から。通しで運転する列車はなく、シアトルかポートランドで系統が分断されています。これから乗る列車もシアトル止まりです。

今回乗る客車の編成はアダムズ山号Mt Adams。カスケード山脈の山から来ているんですね。アダムズ山はで2番目に標高の高い山です。
他にも沿線自治体であるワシントン州とオレゴン州の運輸省のマークが描かれています。つまり自治体に援助されて走っているということですな。



独特な一軸連接台車。こんなものを装備する客車はひとつしかありません、「タルゴ」です。
タルゴはスペインで生まれた一軸連接台車型の客車のシリーズ。台車には車軸がなく、それゆえ本来車軸がある場所に通路などを設けられるので車高を低くすることが出来、車体の低重心化が可能、曲線通過性能の向上が見込める、というものです。
スーパーライナーやアムフリートといった客車が幅を利かせるアムトラックでは異端と言っていいほど珍しい客車です。アメリカではカスケーズだけなんじゃないかな?
タルゴにはバリエーションが数種類ありますがこれはTalgo Pendular、振り子式のタルゴだそうです。なんでわざわざタルゴを導入したのかは謎(アムトラックが高速性の高いタルゴを使って同区間での他の交通機関と競合しているとも思えず)ですが、まあアメリカにいながらヨーロピアンな列車を堪能できるということです。



ビジネスクラスはホームの手前側に連結されていて歩く距離が短いのですが、大人しく乗るわけがないだろうと。先頭の方に行きます。
いますねぇ・・・。



いた、P42だ!!

次回、ついにアメリカ入国。


その17へ→

ビクトリアの航空博物館を見学する 前編 【2015/01/17】

2015-07-02 20:24:54 | バス・航空機撮影記

ビクトリア国際空港に隣接して、航空博物館があるという話を得ましたので、そこを訪れることにしました。
ビクトリアのダウンタウンからバスで行くには、70X/72系統に乗って途中で81/88系統などに乗り換えて行くのが早いのですが、今回は75系統に乗って普段は通らない経路で行ってみることにしました。
ちなみにダウンタウンからブッチャートガーデンに行くにはこのLFSの75系統に乗ります。



途中でSOM28Dの83系統に乗り換えます。BC Transit公式では乗り換え地点とは言われていませんが、普通に出来ます。場所はWest Saanich & Wallaceです。



博物館最寄りのバス停で降りて、はい着きました。ブリティッシュコロンビア航空博物館British Columbia Aviation Museumです。



博物館のハンガー内にこのように機体が保存展示されています。第一次大戦から第二次大戦後しばらくあたりまでの機体を中心に収蔵しています。



Royal Aircraft Force "SE-5"
第一次大戦期のイギリス軍の戦闘機および偵察機。非常に頑丈な構造をしていて、安定性や操縦性も高く、制空権確保に貢献した名機。エドワード・マノック、アルバート・ボール、ジェームス・マッカデンなどのエースパイロットもSE-5に搭乗した。
当機はデニス・ミッチェル作の7/8スケールレプリカで、本来の液冷エンジンではなく空冷エンジンを搭載している。

バンクーバーの航空博物館でも見た第一次大戦期のイギリス軍戦闘機ですね。これもレプリカ。



Nieuport 17
第一次大戦期のフランス軍戦闘機。ニューポール11の発展型で、110馬力ロータリーエンジンを搭載する。カナダのエースパイロット、ビリー・ビショップもこの機体で大戦果を挙げた。
この機体も7/8スケールのレプリカである。

四角い胴体に丸いエンジンカウルというのはアンバランスですな。



Eastman "Sea Rover"
アメリカ・デトロイトのトム・トーレとジム・イーストマン設計の飛行艇。総生産数は18機。
当機は現存する唯一のシーローバーで、フォート・セント・ジョンで発見され、他の部品もダンカン近郊で手に入れた。

羽の付いたカヌーです。だったら漕げばいいアレと違って大きさ的にもカヌーサイズ。
翼が3枚付いているようです。三葉機というのは珍しいな。



Fleet "Model 2"
BC州で開発された航空機のひとつ。地形の測量調査や救難救助に使われた。1971年に引退した当時、現役の航空機の中ではカナダ最古の機体だった。

水上機。羽の付いたカヌーではない。



Bristol "Bolingbrole Mk.IV"
イギリスの爆撃機「ブレニム」の発展型。ケベック州のフェアチャイルド飛行機で製造され、1936年に試作機が初飛行した。最高速度は戦闘機とほぼ同じ266mphで、当時としては先進的な機体だった。運用訓練隊や対潜哨戒隊などで活躍した。
博物館の機体9104は、ソルトスプリング島の牧場主が機体を分解し物置の屋根や羊小屋、いちご畑に使っていたものを回収・修復した。



Avro "Anson Mk.II"
アブロの双発機。輸送機・偵察機としての性能をイギリス空軍に見込まれ、その用途の多様さから「忠実なアニーFaithful Annie」と呼ばれるようになった。第二次大戦時には旧式化していたが訓練機としては人気があり、カナダ空軍でも使用されたほか、数機は輸送機・測量機としてカナダ北部で1969年まで使用されている。
当機はフォート・セント・ジョンで入手したもので、この機体で訓練をした兵士への敬服の意を込め訓練機時代のマーキングが施されている。

やっぱり訓練機は黄色いんだなっていう。



日本陸軍 「ふ号兵器」
旧日本陸軍が開発・実戦投入した風船爆弾。「ふ号」とはその暗号名である。日本から爆弾をぶら下げた気球をジェット気流に乗せてアメリカ本土まで飛ばして直接攻撃するというもの。言うと簡単だが実際は難しいもので、海上で風船が高度を下げて落ちたり風船が割れたりしないように色々工夫が施されている。
3万フィートまで上昇した風船爆弾は、その後高度や水素圧が下がるのを検知するとバラストを解放し高度を保つ。3日間で北米大陸に到達し、タイマー作動により5kg焼夷弾4発と15kg対人爆弾1発を投下する。また、風船の気嚢は点火して焼却され、その機密が暴かれないようになっている。
結果、北米大陸に到達したが、一般市民6名の犠牲者や原子爆弾の製造工場を一時停電、小規模な山火事を発生させるなど、直接的戦果は微々たるものだった。しかし、心理的効果は大きかったようで、日本軍へ戦果を察知されないために報道管制を敷いたり爆弾ではなく生物兵器での攻撃への恐れから風船爆弾撃墜のためにリソースを使ったり、間接的な戦果や結果は上々だったようだ。

本来はアメリカを攻撃するためのものだが、無誘導で運任せの兵器であるためカナダにも落着した。9300発の風船爆弾が日本で打ち上げられ、そのうち約10%が北米に到達、うち約300発がカナダのブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州に落着したことが確認されている。
1944年後半、これを脅威と認識したカナダは、空軍のパトリシアベイ基地に風船爆弾探知のためのレーダー基地を建設、および風船爆弾を迎撃するために空軍の第133航空隊(P-40キティホークで編成)を配置した。高高度を高速で移動する風船爆弾は撃墜するのが困難だったという。

長々と書きましたが今回、一番目を引いた展示物です・・・。寝耳に水でした。まさかあのビックリドッキリメカ風船爆弾をお目にかかれる日が来ようとは!さすがに気分が高揚します。
カナダの山中で発見された本物です。計器や爆弾ラッチのある本体だけが見つかって、気球部分はなかった模様。前述のとおり自爆処分されたのやもしれません。爆弾やバラストはフェイクです。他の保存例は、アメリカのスミソニアン航空宇宙博物館が有名。あとカナダでもう一箇所でこれに邂逅するわけですがそれはまた後のお話。ちなみに日本での現存例はなし。いつもの日本では保存されてないけど外国にはあるよというパターンです。



配線類かな。発想は単純ですが、兵器自体は結構複雑なのでよく分からないです。ちなみに風船爆弾は史上初の大陸間兵器、第二次大戦時で最長の到達距離を持った兵器、実戦で使用された兵器の中で最長の攻撃距離を持つ兵器といういくつもの栄誉(?)を持っています。見かけによらず意外にすごいのだ。惜しむらくは、これから発展した兵器や技術が以降登場しなかったということかな。開発の系譜はこれっきりで続かなかったのだ・・・。

ちなみにカナダでのこれの迎撃基地となったパトリシアベイ基地は、現在のビクトリア国際空港だったりします。元は後方の訓練基地だったようですが、風船爆弾来襲によって一気に本土防衛の前線となってしまったわけです。
ビクトリア空港って地方空港の割に滑走路が3本もあってなんか過剰だよな~と前から思っていたんですが、元は軍事基地だったと分かると腑に落ちるところがありますね。
それにしても、アメリカでの戦況はよく聞きますが、アメリカのとばっちりを受けたカナダの戦況も知れたのは収穫でした。本当カナダにとっちゃいい迷惑です・・・。被害らしい被害がなくて良かったですが。



Douglas A26 "Invader"
第二次世界大戦後半に登場した双発の軍用機。強力なエンジンによりあらゆる場面で使われ、第二次大戦後も朝鮮戦争やベトナム戦争でも活躍した。
博物館の保存機は、コンエアにより消防機に改造された機体で、現在もその形態で保存されている。

消防機シリーズ。バンクーバーでも別の機体を基にした消防機を見ましたね。



"Quickie"
世界で初めて無着陸・無給油で世界一周飛行を成し遂げたバート・ルータン設計によるホームビルト機。機体は発泡スチロールとファイバーグラスの外板で構成されており、重量は113kgほど(2500pounds)しかない。

ビックリドッキリメカかな?一応複葉機らしいが、まだ下の翼はカナード翼と言ってくれたほうがしっくりくるけどな。いや、カナードでも無理があるけど。
ホームビルト機なので、お家でも作ることが出来ます。・・・とはいえなあ。こんなんでも飛ぶんだもんな。

次回は2つ目のハンガーへ向かいます。


中編へ→

北米project ~Advance to U.S. その15 【2014/12/19~24】

2015-07-01 23:10:36 | 海外旅行記

やってきたのは、ポートムーディ駅博物館Port Moody Station Museum。
旧カナダ太平洋鉄道CPRポートムーディ駅の駅舎を移築して、博物館として活用しています。ここを覗いていきます。
駅舎は1908年の開業時に建てられたもの。1945年に駅を町の近くに移設し、1976年9月25日にカナダ太平洋鉄道が旅客営業を廃止するまで営業していました。



待合室はクリスマスムード。



駅務室のデスク。昔の備品が揃っています。



室内の奥は博物館になっています。ポートムーディの町に関した史料や写真を展示しています。
ここに展示しきれいない分が地下にも収蔵されており、収蔵点数は約17,000点とか。



プラットホームと駅舎。駅舎は、外観はCPR標準の形をしているように見えますが、壁の色が今までバンクーバー島で見てきた赤系統ではなく茶系統なので、印象が異なります。



博物館の収蔵物の目玉が、CPRの寝台客車「ヴノスタVenosta」。1920年代に製造されました。屋根付きで保存されており、状態もとてもきれいです。



製造年代が年代なので台車は3軸ボギーですね。



車内に入ります。化粧室。車内も手入れが行き届いていて素晴らしい。



コンパートメント。2区画あります。



プルマン寝台だっただろう区画は改造されて博物館のイベントスペースになっていました。この日は何だかお茶会の準備をしていました。



博物館を後にします。バス停に向かいつつ通りすぎるバスを撮影。
C40LFRの97系統B-Line。B-Lineは中~長距離系統のバスだった・・・ハズ。



GMC C5500+Aero Elite。なんとトナカイコス!角、赤鼻、茶色い布。コスプレするバスはさすがの俺も初めてだ・・・。



第16走者:TransLink; #160 Vancouver (D40LF) Saint Johns St at Williams St → Vancouver
路線バスに乗ってバンクーバーのダウンタウンに戻ります。40分~1時間くらいかかったかな?



ダウンタウンで少しバスを見ます。C40LFR。



E60LFR。特筆すべきは、行き先表示器に"Happy Holidays"と表示されていることです。祝日や長期休暇中にこういう表示が出るようですね。良い計らいだ。このような特別表示は他にもしゅるいがあるみた
表示するかどうかはバスによってまちまちなので、見るには少し根気がいるかも。



回転するレストランかな?



もう1台Happy holiday表示のバスを撮ります。こっちはE40LFR。
キリの良いところで次の場所へ移動します。


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