黒鉄重工

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【オレンジホビー1/72】F-35CライトニングII 製作 前編

2020-12-09 23:44:25 | 航空機模型製作記
F-35戦闘機各型式のプラモデルを一通り作ってみようという個人企画の第4段、最後はアメリカ海軍向けの艦上戦闘機型のC型です。
C型は2019年に初期作戦能力を獲得したという実用化の遅さと採用国が今の所アメリカ海軍ただひとつという製品展開の無さからか、A型やB型に比べるとプラモデルの製品展開が盛り上がっていません。
今の所プラモデルを発売しているのは中国の「オレンジホビー」だけです。元はレジンパーツメーカーでしたが射出成形プラキットの第1弾として出たのがこれです。ちょっと不安もありますが選択肢がこれ一択だけなので、これを買って作ることにします。キットは静岡ホビーショーのセールで安く手に入れられました。


ランナーの写真を貼っておきます。機体は胴体と主翼が一体化されたF-35では標準の分割です。成形色が少しギラついた灰色になっていて、塗装なしでも多少はそれっぽく見えます。ただ嘘っぽいので、できるだけ塗装してやったほうがいいと思います。


尾翼は根本の肉厚のある部分を分割したりスライドコマを使って肉抜きしたりといった技は一切なし。樹脂の射出成形時の圧力だけです。これだとヒケが起きやすいんですが、キットの成形品にはそういうものはありませんでした。力技だな・・・。
武装はガンポッド、サイドワインダー、アムラームが付属。


その他の部品。
他におまけとして牽引車が付属しています。艦上戦闘機全般に使えそうな汎用性の高いおまけです。


風防はスモークが入っていてありがたいです。


エッチング部品も標準で付属しています。大半はおまけの牽引車用ですが。


F-35の鬼門と言える機体表面のギザギザ模様。ハセガワのキットには模様に合わせたデカールが付属しているので楽できますが、オレンジホビーのキットにはそういうものはありません。
以前アカデミーのA型を作った時は賽の河原のような量の細切りのマスキングテープで模様をひとつずつマスクしていきました。ただただつらいのと、仕上がりが実はあんまり良くなくて苦労が報われませんでした。そこで今回は課金して、純正のカット済みマスキングテープ(F-35C ライトニング II RAM塗装マスクシール)を買いました。ケチなので普段はカット済みマスキングテープは買わんのですがF-35は例外です。これで勝てる。



中身はこんな感じ。テープはやや厚みがあって表面もゴワゴワ感があったので不安になりましたが、実際貼ってみると確かな粘着力があり曲面追従性も良かったので問題なく使えました。


では組み立てに取り掛かります。
写真は組立図ですが、色指示がダークグレーとかダークカーキとかで大雑把です。クレオスやタミヤカラーの色番号の指示が無いのです。
これは少し困った・・・となりましたが、前に作った他のF-35の組立図を参照すればよいことにすぐ気が付いたのでこれは事なきを得ました。


操縦席の部品を塗装しました。このくらいだったら筆塗りで済ませてしまいます。


操縦席床面の裏側は降着装置前脚の格納庫の天井と当たるので、仮組みして摺合せをしておきましょう。


脚庫と兵装庫は白で塗装してから胴体に組み立てます。この後機体色を塗る時は特にマスクしないで露出させたままにしておくので、灰色になる部分も出ますがそしたら今度は庫内だけ塗れるようマスクしてそこを塗ります。


エッチング部品は、エンジンノズルとコックピットのシートベルト、脱出装置の引き金です。サーフェイサーで下塗りした後に筆塗りしました。


風防は胴体との嵌合が悪いです・・・。修正は面倒そうだと思ったので、風防を開けた状態で完成させる方針に変更しました。これこそ撤退ではなく転進です。


風防はアレでしたが、それ以外の嵌合は意外と悪くないです。
しかし、主翼下面にはデカイ合わせ目が横断しています。なぜこんな分割にしたのか・・・。ちょっと見た目悪いので、ここはパテで埋めます。



パテで埋めたところです。


C型の主翼は空母離発着時の揚力確保のために他の型式と比べて大きいです。それすなわち機体がデブになるということなんですが、まあ。
主翼がデカイのと空母内での機体の専有面積を減らす目的で主翼の翼端は折り畳めるようになっています。艦上戦闘機ならではの装備ですがそれすなわち機体がデブになるということなんですが、まあ。
翼端を伸ばすか折りたたむかはかなり迷いましたが、C型のやけに広い主翼面積をA/B型と比較するにはこれしかなかろう、ということで展開状態で作ることとしました。


少し牽引車。この車輪を固定する機構のところが少し難しい。


搭載兵装の検討。
今回は兵装庫の外にも兵装を装備したいわゆるビーストモードで作ることとしました。
キットにはアムラームとサイドワインダーしか付いていないので、見た目に迫力を出すためにジェイダムを持ってきました。これは、アカデミーのA型の余りとハセガワの武器セットからかっぱらってきました。
こんな積み方するのかしらんけど、まあええやろ。


兵装を塗りました。こんだけ積んだらもう攻撃機ですな。


エンジンノズルは銀の上にスモークで上塗り。溝の部分は銅色を塗りました。ノズルの内側は白です。

今回は長くなりそうなので、今日はここで切ります。続きは後編で。

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