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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その7【2018/2/9~13】

2020-08-28 23:35:08 | 海外旅行記
2018年2月10日(土)14時42分
シンガポール シンガポール動物園
バスを乗り継いでシンガポール動物園へと着きました。今日は夜中までここで楽しむつもりです。
シンガポール動物園はシンガポールの一大観光地のひとつで、観光客でいっぱいです。それだけなら別に・・・というところですが、ここは動物を檻や柵のない展示をしています。
なので動物の撮影がしやすいと見込んで行くことにしました。結果的にその予想は当たって、撮れ高の高い撮影ができました。特に霊長目の展示に力を入れているような印象でした。


シンガポール動物園の地図。ここは、普通の動物園区画、水生動物に自信ニキのリバーサファリ区画、夕方以降に開かれるナイトサファリ区画の3つに分かれています。
今回は、動物園とナイトサファリに行くことにします。リバーサファリはまた今度ということで。

動物園の入場券を買って、中へ入ります。ナイトサファリの当日券は、夕方になってから販売開始するそうなので、動物園を回ってから買うことにします。


入ってすぐのところに水場があるんですが、そこにいたのがワニでした。いきなりワニか。日本だと最初の動物はたいていフラミンゴが定番ですが、さすが南国か。


で、上を見てみればサルがいました。
動物を撮る時は基本望遠レンズなので、いちいち広角レンズに変えるのも手間で園内の遠景写真は撮っていないんですが、本当に檻や柵が無いのです。よく脱走しないものだと思いますが、何か観光客には見えない柵があるんでしょう。


このサルはフクロテナガザル (Siamang) です。オスは大きな喉袋を持っていて、これで動物界最強の大声を出せるんだそうな。だからフクロテナガザル・・・。





さっき見たワニです。これはガビアルモドキ (False Gharial) というクロコダイル科のワニ。


口先は意外と細いのだ。


6500万年前から姿を変えずに存在していると言われる古代生物なのだ。


シロガオサキ (White-faced Saki) というサキ科のサル。しっぽが長いのね。
シロガオと呼ばれてるくらいなので顔が白いのですが、それはオスだけでメスは地味です。





よく動くなぁと。しかしこれは園内の動物全般に言えることで、撮れ高が多い要因の一つになります。


これがオスのシロガオサキです。


顔の毛が黄色っぽい白になっているのが非常に目立ちます。
これはちょうど葉っぱを食べているところです。


クチバシが2つ生えてるやん・・・と思ってしまうこれはシロクロコサイチョウ (Oriental pied hornbill) です。
クチバシの上に突起が生えているという変わった鳥です。中身はスポンジ状でで意外と軽いようです。


ジャングル区画。


写真映えする3匹の猿がいるなと思ったらあれは置物でした・・・。


御存知コツメカワウソ (Asian small-clawed otter) です。たーのしー!





今日はここまで。

その8へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その6【2018/2/9~13】

2020-08-16 18:14:03 | 海外旅行記
2018年2月10日(土)12時19分
シンガポール キングアルバートパーク駅前停留所
次の場所へは路線バスで移動します。自分の乗る路線が来るまでバス撮影します。これはSBSのボルボ・B9TLオリンピアン#74 Buona Vista Rd.。元イギリス植民地だからか、二階建てバスも走っているのです。


スカニア・K230UB (Euro V) #154 Boon Lay。


SMRTの#184 Bukit Panjang に乗ります。シンガポールの路線バスは$1.4~$2.5の間の距離変動制運賃です。前乗りで料金先払なので、現金払いだとイチイチ運転手に料金を聞く必要が有りにけり。小銭も用意しなければならないので、何かと面倒だと思います。
私みたいにツーリストパスを買うか、あるいはSuicaのシステムに近いイージーリンク・カードを使うのが楽だと思います。
車内はクロスシート主体です。


Aft. Old Jurong Rd.停留所で下車。車両はメルセデス・ベンツ・O405G連節バスでした。


バス停はこう。
停留所名と乗り入れ路線系統番号が書かれていて、分かりやすいね。


バス停を降りて徒歩1分、来たのは「旧フォード工場 (Former Ford Factory) 」です。いや本当にこういう名前。
名前からは連想しづらいですが、ここは戦争資料館です。自動車博物館とかではないのよ。

場所はここ。


この場所は、太平洋戦争の緒戦で大日本帝国陸軍が当時イギリス領のマレー半島とシンガポールに侵攻した際、最終的にイギリス軍が降伏しました。そしてイギリスが降伏文書に調印した場所がここのフォード自動車の組立工場だったのです。


建物はやけにきれいですが、建て直しじゃなくて当時から残っているものです。ただ内部は原型を留めていないと思います。
このフォードの工場は1941年に建てられて、マレーシア、ミャンマー、タイ等の東南アジア向けの自動車の組立工場として稼働していました。
日本軍がマレーシアに攻め込んだ1941年12月8日に工場は操業停止し、イギリス軍の軍用車や戦闘機の組立工場に徴用されました。日本軍がシンガポールまで侵攻してきた1942年2月13日には日本軍に乗っ取られて臨時の司令部になりました。んで、2月15日にイギリス軍と日本軍の間で降伏文書が交わされました。
それから日本が戦争に降伏するまでは日本向けの軍用車の生産を行っていました。終戦後はフォードの所有に戻り、1947年~1980年まで組立工場として操業していました。閉鎖後は放置されていましたが、2006年に国定史跡に指定された上で戦争資料館として活用されることになったのでした。


入館料を払って館内へ。当時の史料を交えたパネル展示が主です。
土地柄、イギリス軍が日本軍に降伏してシンガポールが日本に占領された、というかシンガポール側の視点で展示されております。まあそうなるな。



これは当時の日本の雑誌の記事だそうな。極東イギリスの要塞シンガポールとは何たるやが書かれています。


シンガポール市街地の地図だそうな。


川西富夫くんの出征旗だそうな。


東南アジアの地図だそうな。

こういう資料を展示しながら、戦前のシンガポール、日本軍の侵攻、イギリス軍の防衛なんかを説明しています。


敵軍戦闘指揮要領要図だそうな。


これはイギリス海軍の無線機 (Type CKP-46159-A Radio Receiver) だそうな。


ここの目玉展示が出てきました。
1942年2月15日、イギリス軍の指揮官アーサー・E・パーシバル中将と日本軍の山下奉文中将との間で降伏文書が交わされた時の机と事務室が残っています。歴史を作った机と事務室です。
写真に描かれていたものと同じですね。


色々と降伏条件を引き出そうとするパーシバル中将に対して山下中将が「イエスかノーか」と迫ってきたこの席での話は有名ですね。


壁の黒板は映像が流れるようになっています。山下中将ですな。


ここからは日本の占領政策に関する展示です。占領後のシンガポールは昭南島に名前を改められました。

占領後に日本は組合を作って食料や生活物資の流通を統制し、配給制にしました。が、シンガポールは元来物資を輸入に依存していました。後年、日本の輸送船が連合国の通商破壊作戦で寸断されると物資が枯渇するようになるっていうお馴染みのアレに陥りました。市民は相当苦しめられたようです。
1943年、日本は物資の自給自足を始めますが、そもそも原材料がないのでどうしようもなく、予備部品も払底して日用品の使用にも支障をきたすなど、ヤバみが増してきました。ここで例としてあげられている1日あたりの米の量は、占領開始時が397gだったのに対して1944年2月には男性158g、女性119gと激減しました。あーあ。


日本が戦争に負けるとまたイギリスがヤアヤアと舞い戻ってきました。
戦後はマラヤに自治権を与えましたが、シンガポールとは分離させてイギリス直轄領としました。依然として極東イギリス軍の拠点として戦略的価値が高かったからです。オーストラリアは遠すぎるし香港は中国の内戦でキナ臭いしで、ちょうどよかったようです。戦後10年間は、ソ連の共産化が東南アジア各地を覆ってきていて、シンガポールはそれに対抗する必要もあったのも関係します。
1950年代、こりゃマラヤは西側になるなとイギリスが確信したところで、イギリスはシンガポールをマラヤに帰属させる計画を出してきました。
1955年にシンガポールは完全自治に移行して、この時の選挙で勝利した人民行動党(PAP)が政権に就いて、以来ずっと政権を維持しています。1963年、シンガポールはマラヤと合併してマレーシア連邦の一分になりましたが、こいつらは仲が良くなかったのでマレーシアがシンガポールを追放する形で現在のシンガポール共和国になりましたとさ。


といったところで展示はおしまいです。
第二次世界大戦時のシンガポールというよりはシンガポール共和国建国までの歴史を説明してくれる場所でした。展示は割と中立寄りと思いますが、あくまでシンガポール側の視点に立っているのも外国の戦争資料館ならではです。
シンガポール史を知りたい時にはちょうどよいと思います。冷房が効いていて快適ですしね。



この後は、路線バスでBt Panjang Stn.停留所まで移動。ここで、ブキ・パンジャンLRTという高架鉄道があるので、撮影しようと思ったんですが、バスを降りた眼の前で通過していってしまいました。この路線は休日の日中は40分か60分間隔の運行で、次が来るまでに待たないといけません。この路線は大空港のターミナル間連絡鉄道に使われるような無人運転の小型車が走っています。
なんだかもう嫌になっちゃったし正直次を待つほど魅力がないので、ここは切り捨てて次に行くことにしました。


同日13時55分
シンガポール ジャンクション10
近くにある商業施設「ジャンクション10」内にある食堂で昼飯にしました。肉団子入ラーメンみたいなやつで、スープは東南アジア風です。まあまあでした。


昼飯を食べたら、Junction 10停留所から#961 Woodlands に乗って、Heavy Veh Pk.停留所で#927 Singapore Zooに乗り換えます。これで終点まで乗って、シンガポール動物園に乗り込みます。

というところで今日はここまで。


その7へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その5【2018/2/9~13】

2020-08-15 20:25:53 | 海外旅行記
2018年2月10日(土)11時45分
シンガポール ブキティマ
キングアルバートパーク駅で地下鉄を降りて外に出て、数分歩くと見えてくるのがこのトラス橋です。


歩道橋から撮影。
これはマレー鉄道の廃線跡です。マレー鉄道はマレーシアを縦断する鉄道で、所有も運行もマレーシアのマレー鉄道公社が受け持っています。名実ともにマレーシアの鉄道が外国のシンガポールに乗り入れているわけです。
このいびつな形はシンガポールがマレーシア共々かつてはイギリスの植民地で、第二次世界大戦後はシンガポールがマレーシアから独立したという経緯から成り立っています。
シンガポールへはマレーシア発着の長距離国際列車が乗り入れていたんだそうですが、2011年6月にシンガポール内の線路は廃線となってしまいました。現在の終点はマレーシアとシンガポールの国境付近まで後退しています。
この鉄橋はその遺構というわけです。


旧シンガポール駅方面(鉄橋の写真から見て左側)には、旧ブキ・ティマ駅 (Bukit Timah) が残っています。


ここです。


駅の敷地内の線路と路盤もそのまま残されています。
一面一線のホームを有します。他に、2本の行き違い線もあります。


駅舎も一応残っています。
旧ブキ・ティマ駅には出入国管理機能が無かったので乗客の乗降は不可能で、シンガポールの独立以後は旅客駅としての機能は無くなったと思われます。


南国の小駅。日本では感じられない雰囲気で。


お気づきの方もいるかも知れませんが、マレー鉄道は標準軌ではありません。1,067mm狭軌かと思いきや、実際は1,000mm軌間でした。


ウィキペディアによれば、旅客駅廃止後も信号場として機能していたようです。それを示すものがここに。これ、タブレットキャッチャーですね。通票閉塞だったとは。





駅名標。左に行くと昔の終点シンガポール駅、右に行くと現在の終点で国境にあるウッドランズ駅です。

ところで記事を書いていて気が付きましたが、ブキ・ティマということは、第二次世界大戦にシンガポールに侵攻してきた日本軍が占領したブキテマ高地がこの辺にあるのではと。
地図を見てみたらすぐ近くにブキ・ティマ丘陵があって、そこがいわゆるブキテマ高地なのですな。ただ戦争の痕跡はほとんど残っていないそうです。


駅舎は金網に囲まれていて、進入することが出来ません。


駅舎の他に構内の転轍機を操作する小屋がありにけり。


よく見るやつですね。最後まで集中制御化されていなかったのかも。


ここは待合室だったところかしら。


こっちはご丁寧に駅長室と書いてあります。





旧シンガポール駅方面へ続く廃線跡。線路は剥がされて、自転車道になっています。


今まで平気で鉄道用地内に入っていましたが、ここは廃線跡あるあるの、遊歩道/自転車道への転用がされているのでした。ちょうど工事中のようで、まだ完了していない区間もある模様。


鉄橋の部分は線路が残されていて往時の雰囲気を感じられるのは高得点です。


左右のトラスがズレているので、なんだか変な錯覚が・・・。


幾何学的であるのだ。


木の枕木だしバラストは玉砂利になっているし、なんというかマレー鉄道は晩年のシンガポール内への投資は消極的だったのかなと。


反対側へ渡ったところで、最初に来た道路のところへ戻ってきました。
では次の場所へ移動します。

というところで今日はここまで。


その6へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その4【2018/2/9~13】

2020-08-09 23:18:49 | 海外旅行記
2018年2月10日(土)9時11分
シンガポール MRTイーストウェスト線ユーノス駅
ホテルの最寄駅、ユーノス駅からシンガポールの市内鉄道MRTに乗ります。まず駅の建物にはセブンイレブンが入っています。便利そう。


こっちにはジュースバー。


さらにパン屋、粥・肉まん屋。駅構内に飲食店があるのは日本的というかアジア的なものを感じます。アメリカではこういうの皆無ですしね。



シンガポールの市内交通全てが乗り放題になるシンガポール・ツーリストパスがあるんですが、それは一部の主要駅でしか購入できないので、まずはそれを売っているブギス駅まで行きます。
ユーノスからブギスまでは、普通の切符を買います。日本で使われている使い捨ての切符ではなく、6回までの乗車で使える紙カードの乗車券。
1回毎に乗車料金をこの切符に入金して乗ります。Suicaとはだいぶ異なります。このカードには¢10のデポジットがあって、3回目の乗車でデポジットが戻ってきて、6回目の乗車で¢10値引きされるというもの。なお切符の有効期限は30日間。ちょっと複雑な制度ですね。
私はこの1回の乗車でしか使いませんでした。切符は記念に持ち帰りました。


高頻度運転なので時刻表みたいなものは見当たらず。次列車案内は時刻表示ではなくて、x分後到着というもの。


MRTは5路線くらい走っていて、ユーノス駅はその中のイーストウェスト線、いわゆる東西線の駅です。
イーストウェスト線は1987年開業で比較的古い路線であるので、ダウンタウンの区間を除いて高架路線になっています。なので、電車の撮影ができるのですな。
他の駅がどうなのかまでは知りませんが、ユーノスは結構好条件の撮影地なんじゃないですかね。午前中は順光ですし、構図は申し分ないなと。

この電車はC151系。川崎重工を初めとした日系メーカー各社が製造した電車です。開業時から走っている古参です。


後追い。余計な物が一切ない非常にスッキリとした構図です。理想的じゃないか。
これもC151系。


C151A系。これも川重製の電車です。2011年製造の比較的新しい電車。


C151A系。


団地の間を進む電車。


線路は第三軌条方式で電化されています。


とりあえず撮影しましたんで、C151A系のジュークーン行に乗ります。


ブギス駅 (Bugis) に着きました。ダウンタウン内の駅は地下鉄です。あとは、21世紀になってから建設された路線も全線地下鉄です。地下駅はフルスクリーン式のホームドアを備えているので、電車の撮影は非常に困難です。フルスクリーン式になったのは、駅の空調管理の側面もあるようです。


改札を出たところにある有人切符売り場でツーリストパスを買います。壁に案内も書いてあるので、見つけやすいと思います。


シンガポール・ツーリストパスを手に入れました。これ1枚で市内の公共交通機関は全て乗り降りできるので、移動が楽ちんになります。
1日から3日間までの設定があり、日数が長いほど割安です。私は3日間券を買いました。お値段$30.0也。
この切符はプラスチック製のカードです。デポジット額も$10と高めです。もちろん使用後はカード返却でデポジットが戻ってきますが、私は記念に持ち帰りました。
3日間で正味$20.0なので、ちょっと意識して乗り回していかないと元を取れない可能性もあるんですが、乗るたびに運賃を気にしなくていいとか小銭を用意しなくていいとか色々楽なので、渡しの場合数ドル以内だったら元取れなくても気にしないなぁ、というところです。


改札口はこんなかんじ。


乗り放題切符を手に入れたら次は明日のエアショーのチケットを受け取りに行きます。ブギス駅からダウンタウン線に乗ります。さっきのイーストウェストとは異なる電車が走っているんですが、全線地下なので撮影不可能。かなしい。



車内鴨居部の路線図。日本ではもう絶滅危惧種の路線図式車内表示器ですな。ちなみにMRTには駅番号が振られていて、ダウンタウン線の路線記号はDTです。田園都市線だな。


一駅隣のプロムナード駅 (Promenade) で下車。ブギスから歩いていける距離ですけど、乗り放題切符を行使します。


MRTの路線図。十分大都市と言える路線網です。


駅を出たところにあるミレニア・ウォークという商業施設へ。


この中にある案内所がチケット受け取り場所です。受付のお姉さんに「チケット受け取りに来たでゴザル」と言って無事チケットゲット。これで本日最大の目的は達成しました。
ちなみにチケットは前日までしか受け取れないようです。エアショーの一般公開日は土日の2日間で、はじめ土曜日に行こうかと考えていました。既に航空券は抑えていたので日程変更不可でしたので、そこを確認していなかったら危ないところでした。



ホテルの予約サイトから事前に観光地のクーポン券が送られてきているのですが、その中にこれから行くシンガポール動物園のものも入っていました。ただし、店舗で発券してもらう必要があり、それがちょうど隣の商業施設の中にあるのでそこまで歩いていきます。
せっかくなんでシンガポールの商業施設を覗いていきますかね。あ、まねきねこがシンガポールに進出しているのね。まねきねこは紛うことなき日系カラオケ店ですが、シンガポールだと中国系カラオケ店もあるんだろうなぁ。


隣のマリーナ・スクエアというところへ。もう11時なんですけど、ひと気が無ぇ~~。中東のような昼間クソ暑いところに住んでいる人たちは、昼間は家に籠もっていて日が沈んで涼しくなってから活動しだすんですが、シンガポールも同じクチ?
少し迷いましたが、無事旅行代理店を見つけてクーポン券を手に入れました。


所用を全て済ませたら、プロムナード駅に戻って再びダウンタウン線に乗車。ブキパンジャン行の電車に乗って、キングアルバートパーク駅 (King Albert park) で下車。


ホーム階と改札階が吹き抜けになっているけど天井の高さが中途半端なんで開放感はあまりないかな・・・。

というところで今日はここまで。


その5へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その3【2018/2/9~13】

2020-08-07 23:49:41 | 海外旅行記
2018年2月10日(土)7時40分
シンガポール ホテル81トリスター
2日目です。ホテルに辿り着いたのが深夜だったので昼前まで寝ていたい気分ですが、もったいないのでどうにか体を起こしてホテルを出ます。
ホテルの外観はこんな感じでした。1階は食い物屋になっているので飯には困ら無さそう。


シンガポールの朝。朝は意外と涼しくて過ごしやすいです。
とりあえずは、朝ごはんを食べるべく歩いてます。歩いてすぐ。


げ、こんなところに名創優品が。でもこれ、本当に名創優品なのかなぁ。


ホテルから歩いて1分、ハイ・ロード・マーケット&クック・フードセンター (Haig Road Market and Cooked Food Centre) というところに来ました。
いわゆる「ホーカー (Hawker)」という屋台飯の集積地みたいなところです。昔のシンガポールと言えば露天の屋台がそこら中に店を出していたのが名物だったようなのですが、衛生的にヤバイよねと問題になったので、ホーカーという場所を設けてそこに屋台を集中させたものです。
シンガポールには114箇所ものホーカーが点在していて、ここもそのひとつ。


中はこんな感じ。通路の両端に屋台があって、中央に飲み食いする席がありにけり。屋外型フードコートみたいな造りです。地元民の社交場にもなっているようだし、下町感あるなぁ。


ホーカーは朝よりも夜のほうが盛況な雰囲気がありますが、朝から開いている店もあります。そこはやはり、朝から外食する中華系の習慣が関係しているのでしょうかね(東南アジア系の習慣は知らないです...)


朝飯食べる前に市場の方を見てみますかね。
鮮魚店は丸の魚がドサドサと置かれていました。外国じゃよく見るやつです。


小さい小売店が集合している感じで、市場みたいです。覗いていて楽しいです。


肉屋。調理済み丸鶏ならぬ調理済み丸アヒルが吊り下げられているやつ。中国でよく見るやつ。


そそられますよね。


置き方が雑な精肉店。


意外と混んでいるんだな。たぶん飲食店の店員がここで材料を買ってすぐ隣の店で調理しているとかやっているんじゃないでしょうか。


青果店。青果は割と万国共通の陳列ですよね。商品は南国っぽさ出ていますが。


飲食店のメニューはだいたい絵付き表記、英語併記されているからイメージしやすいです。ていうか、それのない店は目に入ってなかったと言うべきか。
なので最悪、「アレが食べたいアルネ」と指差して頼むのもできるんだろうなーと思います。



シンガポールに行ったら海南鶏飯が必修科目ですので、初っ端からこれを履修します。専門店があったので「香記海南鶏飯」というところで注文しました。


海南鶏飯の店で飲み物は出してくれないので、別の店で豆漿(トウジャン)を注文しました。要は豆乳です。中華圏では朝によく飲む飲み物です。


今日の朝食です。海南鶏飯はチキンスープ付きなのだ。
鶏肉を鶏の出汁で炊いた飯にかけて食べるのだ。鶏肉のタレが染み込んだ飯をシャバシャバ掻き込むのです。鶏肉は蒸し鶏で味付けもあっさり目なので朝ごはんでももりもり食べられるぞ。
適当に選んだ店でしたがアタリを引いたらしく、美味しい海南鶏飯を食べられました。シンガポール飯うまいじゃないか。


場所はここ。


表にはこんな立像がありました。これ、財神のひとり「関帝」ですね。そうえいば、この頃は旧正月の時期でしたっけね。だから置いてあるんだろな。
関帝はたしか、道教だったと思いましたが、シンガポールは道教OKなのか。

さて、朝飯を食べたら一度ホテルに戻って荷物を取り出して再出発します。
今日の目標は、まずは明日行くエアショーのチケットを受け取りに行くこと、シンガポール市内で使える電車とバスの乗り放題切符を買うこと、あとは動物園に行くこと。


ホテルから最寄りの電車の駅まで歩いていきます。歩いて5分強くらい。
シンガポールは人口密度が世界第3位の7,953.0人/km2(ウィキペディア調べ)なので、マンションというか団地が竹やぶみたいに建っています。
国民560万人の85%が政府が建設した公営住宅 (HDB) に住んでいるとかで。政府の政策で特定の出身民族に偏らないように民族をまぜこぜにして住まわせるためにどの団地に住むのかは決められないらしい。
中国でもこういう団地は乱立していますけど、やはりシンガポールは幾分か見た目がキレイ。


シンガポールを走る電車、大量高速交通ことMRT (Mass Rapid Transit) のユーノス駅 (Eunos) に着きました。駅前は緑地帯になっていて、まだ団地を建てる余裕がありそうだな。


駅はここ。


シンガポールは都市国家だけあって市内ほぼ全域を公共交通機関が網羅しています。運行頻度も高いので、これを使いこなせれば観光には苦労しないと思います。レンタカーいらないでしょ。
ユーノス駅には路線バスも乗り入れていて、バスターミナルがありにけり。意外と敷地に余裕があるなぁ。やはりイチから開発し直せるところは強い。


実は今からチケット受け取り所へ直行してもまだ開店していないので、写真撮影で時間を潰します。とりあえず路線バスを撮りましょう。
SMRTのMAN NL323F #61 Bukit Batok。MANのバスは初めて見たね。頭でっかち。


SBSトランジットのメルセデス・ベンツO530シターロ。黒鉄重工コードネーム「ツインじゃないライナー」でおなじみ。日本の連接バスでよく導入されている車両の単車版です。
シンガポールって都市国家なのに路線バス会社が複数あるのか。


SBSのスカニアK230UB (Euro V) #94 Airport Rd.。
シンガポールの路線バスは主にヨーロッパ各国のメーカーの見本市みたいな状態になっているので、見ていて楽しいです。この先もちょくちょく出てくるので、お楽しみに。

というところで今日はここまで。


その4へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その2【2018/2/9~13】

2020-07-27 23:49:42 | 海外旅行記
前回までのあらすじ。
シンガポールへ向かうべく成田空港くんだりまで出向いたわけだが搭乗する飛行機は機材到着遅れで3時間以上の大遅延。無事日本を発つことはできるのか?


で、はい、14時過ぎにようやっとスクートの機材到着です。遅すぎ。
機材はボーイングB787-8 (9V-OJD)です。新型機ですよ、新型機。787に乗るのはこれが初めてなので、ちょっと嬉しいね。
LCCの使用機材はエアバスA320かボーイング737が主力選手ですけど、中長距離路線だと航続距離が足らないので787のようなワイドボディ機を使うことがありにけり。でも大西洋横断できる航続距離7,400km飛行可能なA321LRが普及すると勢力が減りそうな気もしますが。


2018年2月9日(金)14時16分
千葉県成田市 成田空港93番搭乗口
機材が着いたので搭乗口の前で待機することに。
そこから20分くらい待ってたら搭乗できるようになりました。スクートTR899便台北/桃園経由シンガポール行です。そう、この飛行機、シンガポールに行く途中で台湾に寄るのです。


搭乗しました。エコノミー席は787では標準の3-3-3列座席。
枕カバーに描かれているのは機内エンターテイメントの案内。LCCだから座席に画面なんて無いよ。自分が持っている端末を機内Wi-Fiに接続して映画や音楽を視聴するってやつ。


ですが!私は「スクートビズ」というビジネスクラスを取っていたのでした!6,000円課金でビジネスに変更できるならするぜ、ということでしたので。
LCCとはいえビジネスはビジネスだぜ。でも所詮LCCだからラウンジとかは使えなかったんだぜ・・・。
でもこの座席、なんだか古臭くてですね、一昔前のビジネスクラスの座席ってこんなだったよなと。これもしかして、シンガポール航空で使っていた座席のお古なのでは・・・?(スクートはシンガポール航空の出資)
とはいえエコノミーよりは快適ですので、高い課金ではなかったと思いますよ。


飛行機に乗る時はいつも通路側を取るんですが、今回は窓側。座席間隔の広いビジネスだしおトイレに行くのも比較的楽でしょうと思った次第。
787の窓は電子ブラインドという超技術を採用しているので、遮光しながらも外の景色を見られるスグレモノ。初めて触ったので離陸までの間色々調整して遊んでいました。



乗降扉が閉まって定刻に出発しました。滑走路へと移動します。
写真を撮るために結局遮光ゼロにしましたとさ。


離陸しました。眼下に見えるは千葉県の大地。
成田に着陸する前も同じような光景が見えるわけですが、日本に初めて来る外国人がこれを見て「これがTOKYOなの?」とかがっかりしないのかなーとか変なこと考えるわけです。


しばらくは太平洋岸上空を飛行している模様。いや、なにせ背面モニター無いので現在地を確認できないのじゃ。


離陸から30分くらい経つと、見覚えのある地形が。お、我らが静岡市じゃないですか。ありゃ三保半島と清水港ですな。


静岡市街ですな。日本平から駿府城跡までよく分かる。


18時半くらい。東シナ海あたりかしら。


暗くなってきましたぬ。


LCCですが長距離路線なので機内食の提供があります。もちろんそこはLCCですがなので課金が必要なのですが、スクートビズでは機内食が料金に含まれているのだ!
料理はマカニチキン・・・要はバターチキンカレー。LCCの機内食なんてと高をくくってましたが、意外と本格的で美味い。米もバスマティライスだし。ちょっと量が少ないけど、これはポイント獲得です。

食べた後はスマホいじったり昼寝したり。ビジネスといえどモニターはないのだ。
離陸から4時間後、経由地である台湾の桃園空港に着陸しました。時差-1時間なので現地は18時20分くらい。


シンガポールまで行く乗客も含めて全員降機させられるので、桃園空港の制限区域内に出ることに。なので、一応これで台湾の大地に足を踏んだと見ることも出来ます。まあ微妙なところなんですが。
成田~桃園~チャンギで飛行するのは、以遠権でもって過当競争気味とすら言える日本~台湾路線の需要を幾ばくかでも得ようという狙いがあるんでしょう。途中桃園で給油すればA320でも飛行可能な気がしますが、これもチーム事情というものがありましょう。


再度搭乗開始までには1時間弱くらいあるし、せっかくなんで食堂で台湾料理でも食べてみます。ナントカ麺です(適当)。うまかった。


再び搭乗。当たり前ですが左のビジネスクラスの入り口から乗ります。


桃園を離陸してしばらくすると、なんと2度目の機内食が出てくる。あれ、そういう段取りだっけ・・・?
ナントカ麺を食べたばっかだしちょっとお腹がキツイなぁと断ろうと思ったら、「今度の機内食はアルコールがアルヨ何にするネ」と言われたので、すかさずおビールを選びつつ機内食も食べてしまうことに。仕方ないね。
LCCでアルコール出てくると思わなんだ。なお料理はちょっと忘れかけてますが、鶏肉の辛いやつだった記憶。これも美味い。


もう真っ暗だし海の上飛んでいるんで途中何も写さないままシンガポール上空へ。多数の貨物線が沖止めされていてそれの放つ光がやけに印象的でした。


日付変わって2月10日0時ちょうどにチャンギ国際空港に着地。ハローシンガポール。


0時15分くらいに降機。やれやれ、遅延が起きた以外は割と良かったですが、遅延を起こしたのが致命的でしたです、ハイ。

このあとは入国です。空港内、入国と出国が同じ導線上にあって謎なんですが、保安上大丈夫なんかな・・・?


2018年2月10日(土)1時18分
シンガポール チャンギ空港タクシー乗り場
降機してから入国するまで45分掛かった!絶望した!
シンガポールの入国っておっそいんだな・・・。今の所アメリカに次いで第2位の遅さです。
ちなみに外はクソ暑いし湿気がすごい。2月でこれか。

で、この後はもうホテル直行なわけですが、初め乗ろうと思っていた鉄道は本日の運転は終了しました状態なので、タクシー乗ります。
白タクだったら最悪だったけどそれは引かずに済み、ホテルの場所を伝えていざ。


ミッドナイトハイウェイ~。
シンガポールはイギリス植民地だった歴史からか、左側通行で右ハンドル車が走っています。ちなみにこのタクシーはヒュンダイ車でした。安いからタクシー用にはいいのかもしれぬ。
タクシーは無事にホテルまで連れて行ってくれました。値段はまあ妥当だなというところでした。


ホテルの入り口が閉まっていたらどうしようと不安でしたが、ちゃんとチェックインできました。部屋はこんな感じでござい。きれいな部屋でしたよ。

もう2時回っているんですが、ソッコーでシャワー浴びた後に翌日の行動をおおまかに決めておきました。で、済んだら泥のように眠りにつきました。
翌日へ続く。

というところで今日はここまで。


その3へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その1【2018/2/9~13】

2020-07-26 20:34:02 | 海外旅行記
海外企画です!カナダを追放されて以来です!(カナダの話をまだ書き続けているのは公然の秘密)

今回は黒鉄重工初進出の地域、東南アジアはシンガポールです。そこで2年に1度開催される航空兵器見本市「シンガポールエアショー」に行ってきました。
日程は2018年2月9日(金)~13日(火)です。初日と最終日は移動で終わってしまうので現地滞在は実質3日間ですね。
都市国家と言うか人工都市というか、華僑系を中心に色々な民族がごちゃまぜになっているような国という印象です。東南アジアは本当、初めてでおっかなびっくりだったんですが、英語が通じる国だったんで割となんとかなったなぁという。

エアショーを中心に、名物観光地やら名物料理やら都市内交通やら書いていくことになると思うんで、どうぞお楽しみに。
ではとっとと本編に行きましょう。


2018年2月9日(金)7時15分
静岡県静岡市 JR静岡駅新幹線ホーム
では静岡のおうちからシンガポールへ向けて移動開始です。とりあえずは成田空港を目指すこととなります。
移動の場面を仔細に書いてしまう黒鉄重工のやることですので、シンガポールへ付くまでに記事2回分消費します。しょうがないね。

はじめに静岡駅から初電の6時22分発東海道新幹線「こだま」804号(N700A系G19)に乗ります。下りのこだま763号と共に速いこだまとして私に知られます。のぞみの追い抜きが無いので・・・。


東京駅で新幹線を降りて、山手線経由で京成電鉄日暮里駅へ。この駅使うのも随分久しい気がしますよ。


3000形快速宗吾参道行とかいうあんま見ない行き先。成田空港まで行けばスッキリするのに。車庫への回送列車も兼ねているのかもしれぬ。


8時55分発「スカイライナー」17号成田空港行に乗ります。一度AE形に乗ってみたかったんだ。


北総線を走っているところ。私の乗っている左側の車窓からはずーっと掘割が続いていますが、妙に幅が広いなぁ、これ複々線にでもするつもりで取っておいた用地かぁと。
北総線ってそんな複々線が必要になるくらいの需要を当て込んでいたの・・・マジ?


中部横断道がこの先暫定2車線からフル規格の4車線に格上げするのと同じくらい、北総線が複々線になるのはありえんじゃろという話ですので、用地は太陽光発電パネルが延々と並ぶ空間になっていました。
南側は線路なので太陽を遮るものはありませんから日中は発電し放題で、山を切り開くような環境破壊でもないですし、これは上手いことを思いついたなと感心してしまいました。


あれは千葉県民の命の水、印旛沼かな。


田舎駅と話題の成田湯川駅で3050形を追い抜き。まあまあ乗っているんだね。


もうすぐ成田空港ですよ、というところでJRの成田エクスプレスとすれ違い。


空港第2ビル駅で下車します。ここ、照明が暗くはないか?



さっき追い抜いた3050形が追いついてきましたね。


同日9時50分
千葉県成田市 成田空港第2ターミナル
成田空港は関東の端っこにある立地なもんですからまず使ってやろうとは思わず。東京を越えて千葉くんだりまで行くなんて無駄な動きとしか。なので最後に利用したのは2012年ヨーロッパですね。
それでも今回使おうと思ったのは、今回乗る飛行機の値段の安さと時間の余裕を羽田発着便と天秤にかけた結果でござい。


チェックインカウンターを確認します。今回乗るのは「スクート航空」という中長距離LCCです。LCC乗るの初めて~。
で、それを探してみると・・・、おや、遅延ですか・・・3時間以上も!!?おう、マジか。定刻11:45が15:05になってました。機材到着遅れが原因ですね。いや、何しとんねん。


とりあえずチェックインしましたが、3時間も待たないとならんことに。いきなり旅程崩壊か。幸先悪いな~。
こういう時にすることは一つで、屋上の展望台に行って飛行機を眺めるのです。


ティーウェイ航空のボーイングB737-800 (HL8047)。韓国のLCCですな。


セブパシフィック航空のエアバスA330-300 (RP-C3343)。これはフィリピンのLCC。


エールフランス航空のボーイングB777-300ER (F-GZNI)。御存知おフランスのフラッグキャリア。


キャセイパシフィック航空の777-300 (B-HNP)。


バニラエアのエアバスA320-200 (JA14VA)。ANA系列のLCCです。2019年にピーチと統合して消えちゃいましたがな。


エバー航空のA321-200 (B-16216)。サンリオ推しがすごい台湾の会社。
ここから空白時間になるのでこれで撤収。寒いし(あくまでシンガポールに行くので防寒装備が雑魚いのだ)

いつかも成田空港で飛行機を撮ったことがあったんですが、この時と比べるとLCCが増えてるんだなと。羽田空港の国際化で成田の立ち位置も変わってきていますな。それってつまり成田空港のセカンダリー空港化という地位低下なんですけども。
これで30分間消化。


実はチェックインした時に空港内の飲食店で使える引換券をくれました。これがいわゆる詫び石というやつだな。金額がしょっぱいですが、LCCなのでこういうのをくれるとは思わず。まあありがたい。
あとは、スクートで次回以降の搭乗で使えるクーポン券(バウチャー)もEメールでくれましたが、これはまあ使うこと無く期限切れとなりました。LCC利用者なんて観光客が多くてそう何度も同じ飛行機に乗るわけでもなし、バウチャーで詫び石とするのはやり方がせこいなぁと思いますけどね。
せっかくなんで詫び石が使える近くの食堂でハンバーガーセットを食べることに。ただハンバーガーだと時間潰せないよねぇ。ひとりだし。これで40分間消化しました。

余談ですが、スクートはLCCながら第2ターミナル発着としています。LCCだと普通は成田市の最果てに建てた「やい、この貧乏人の豚め!飛行機に乗せてやるだけありがたいと思え!」と言わんばかりのケチな造りの第3ターミナルを充てがわれるんですが、どういうわけだか。でも第2だと駅から歩く距離も短いし空港内施設も揃っているので良いですね。ありがたいなぁ。
ちなみに、第3ターミナルのあの割り切った建物自体は意外と好きなんですが、使いたくはねぇというか第2からあそこまで歩いて行きたくねぇ、というお気持ちです。



いよいよすることが無いので保安所を抜けて制限区域内に入りました。あとはもうここで搭乗開始になるまでうだうだするしかありません。
チャイナエアラインのA350を見たのが収穫かしら。初めて見た。

というところで今日はここまで。


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北米project 4 ~Is the order a warbird? 最終回【2016/03/04~10】

2019-12-26 22:11:41 | 海外旅行記
2016年3月10日(木)11時15分
カリフォルニア州ロサンゼルス国際空港
北米Pも最終日です。この日は本当に帰るだけ。
というのも、日本から来たZBSを強制送還する飛行機に合わせて予定を決めていたので、そうするともう当日は何かすることもないねということでもう帰るだけにしたのです。まあ、結局彼来なかったんで意味なくなっちゃったんですけど。


アメリカは入国審査が世界一遅い国として世界中の旅行客(主語がデカい)から顰蹙を買っているんですが(ただしカナダ→アメリカでは、カナダに居る間に入国を済ませてしまうので割と早い)、出国はクソ早いです。なにせ出国審査がないので(飛行機のチェックイン時に簡単に済ますそうで)。
アメリカを飛行機で出国するのはこれが初めてでしたので(今までは船)、拍子抜けと言うかなんというか。入るの厳しく出るの簡単とは日本の大学みたいだ。

つーわけで、そうと知らずに早めに空港にやって来た私は突如暇になってしまいましたとさ。


じゃあもう、出発ロビーから飛行機撮るしかないじゃん、ということで、ガラスに張り付いて横を飛んでいく旅客機を撮影することに。世界一忙しいと言われるLAXなので、機材は内際関わらずひっきりなしにやってくるぞ。
最初に来たのは中国国際航空のボーイングB777-300ER (B-2039)。


元祖LCCのサウスウェスト航空のボーイングB737-700 (N561WN)。これは新塗装。


大韓航空のエアバスA380-800 (HL7622)。そういえばサンパチ持ってましたっけね。


アシアナ航空のA380-800 (HL7634)。


あ、アレは757!757じゃないか!
デルタ航空のボーイングB757-200 (N717TW)です。初めて見ました。日本ではもう見れなくなってしまったので嬉しかったです。これは収穫ですわ。
757、日本ではレアな機材ってことで日本で妙に人気があるんですが、かく言う自分も細長い胴体と大きめの機首風防が好きです。
たまたまこの機材はスカイチーム特別塗装機だったのも運が良かったです。
それとレジ番号からみて、元トランスワールド航空・・・を買収したアメリカン航空・・・の中古機っぽいですね。757は大陸横断路線や大西洋路線にちょうどよい大きさと航続距離を持つんで、デルタでは他社の中古機をかき集めてくるほど重用しています。757を最後まで運用する会社になりそう。


ゲゲっ、アレはDC-9か、MD-80か、いや717だ~~!
デルタ航空のボーイングB717-200 (N938AT)です。これも見られるとは・・・。
マクドネル・ダグラスを買収したボーイングはマクドネル・ダグラス製旅客機の生産中止を発表しましたが、小型機のMD-80の改良型MD-95だけは航空会社の反対もあって717に名前を変えて生産された、という変わった出自の機材なのです。
レジ番N938ATは、エアトラン航空・・・を買収したサウスウェスト航空・・・がデルタにリースしている機材です。
717も短距離路線にちょうどよい機材だそうなので、デルタも重用しています。デルタは中古機好きなのよね。MD-80/717系列を最後まで運用する会社になりそう。


サウスウェストの737-300 (N650SW)。あ、クラシックなんですねこれ。
2019年の今はもう使ってないでしょう。


シンガポール航空のA380-800 (9V-SKT)。サンパチ、めちゃくちゃやってくるじゃん。


ヴァージン・アメリカのエアバスA320-200 (N285VA)。
イギリスやオーストラリアではよく知られたヴァージングループの会社でした(過去形)
2018年にアラスカ航空に買収されてしまい今このブランドは消滅してしまいました。過去の記録になってしまいましたね・・・。
ちなみに、アラスカ航空はボーイング737を主力に据えているのでエアバス機で統一されたヴァージン・アメリカの機材を混ぜて大丈夫なんかいなと思いましたが、その後の737MAXのあれやこれやを見ると、結果オーライだったのかもしれませぬ。知らんけど。


フィジー航空のエアバスA330-200 (DQ-FJV)。オセアニアのフィジー共和国のフラッグキャリアですな。初めて見た。


デルタのB717-200 (N928AT)。
ちなみに中古機大好きなデルタですが、運行前には必要な延命工事をちゃんとやっているところも補足しときます。


アメリカン・イーグル(コンパス航空)のエンブラエルE175LR (N213NN)。
ブラジルのエンブラエル社のリージョナルジェット機です。日本だとFDAが主力としている機材。小型機ながら室内高が高いので好きです。
アメリカン・イーグルは、アメリカン航空のブランドの下で地方路線を運行する会社です。アメリカン航空は別の会社に運行を委託していて、これの場合はコンパス航空という会社が運航しているのです。


エアカナダ・ルージュのボーイングB767-300ER (C-FMWY)。帰りに乗る機材が到着しましたね。
エアカナダ・ルージュはエアカナダ子会社の観光路線向けのブランド。枠組みではLCCですが、接客サービスはFSC未満LCC以上というところです。
FSCブランドの名前を引っさげたLCCブランドって成功しないイメージあるんですけど、今の所大丈夫そうなかんじです。
機材はエアカナダ本体の中古なので、新興LCCがこの大きさの機材を調達しようとしたら新造の787を保有するところ、一世代前の767で運航します。


ユナイテッド航空のB757-300 (N57855)。
757-200の胴体延長型ですが、なっが・・・。ナローボディ機では最長だったかな。エンジンも767と共通のやや大きめのものなんで、見た目色々バランス悪いな、と。


ユナイテッドのB737-800 (N14237)。


中国東方航空のB777-300ER (B-2003)。
すっげー手抜きに見える塗装として私に有名な東航。これどうにかしてくれねえのかな。


アレジアント航空のA319-100 (N302NV)。Allegiantは信仰心に忠実な、という意味ですが、ちょっとどういうことか分からなかったです。
アメリカ西部を地盤にするLCCの更に上を行くULCC(超格安航空会社)です。季節により運行頻度を変動させているのが運行上の特徴です。これすなわち閑散期は駐機場警備員をやっている機材が発生することになるんですが、アレジアントの機材構成は安価な高機齢の中古機なので機材の稼働率にさほど注意を向けなくても済むのだ、という戦略を採っているのです。


C-FMWYがスポットへ着きました。これで視界の右半分は機体の影に隠れて見えなくなってしまいました。


ユナイテッドのB757-200 (N12109)。


ジェットブルーのA321-200 (N923JB)。
ジェットブルーはアメリカ東部を地盤にするLCCです。LCCとしてはサービス品質が良いんだとかで。
垂直尾翼の絵柄が1機ずつ異なるのと機材全てに名前が付けられているのが特徴です。なお機材数は250機くらいありにけり・・・。
これはIt's Mint to be号だそうな。なんやねん思ったら上級クラス座席「Mint」を装備している機材です。LCCで2クラス座席付けるんやね。


垂直尾翼のおっさんが強烈で「おっさん航空」の名前で私に親しまれるアラスカ航空のB737-800 (N553AS)。ちなみに「おばはん航空」で私に知られるのはハワイアン航空です。


アエロメヒコのボーイングB787-8 (N961AM)。メキシコのフラッグキャリアですね。


我らがエアカナダのB777-300ER (C-FIVR)。アメリカ~カナダ路線に777入れるなんて珍しいね。


スピリット航空のA319-100 (N524NK)。これもLCCですが、搭乗記を読んでみると評判悪いのでそっ閉じ。


ボラリス航空のA320-200 (XA-VON)。これはメキシコのLCC。


そんなこんなで搭乗時刻になりましたんで、撮影を切り上げて搭乗ゲートへ。
さっきの767の12:55発AC1881便に乗ってロサンゼルスからバンクーバーまで3時間の飛行です。さらば合衆国よ。また3ヶ月後に会おう。


バンクーバー空港ではビクトリア行きの飛行機に乗り継ぎます。
バンクーバー~ビクトリア間は1時間に1本間隔でピストン輸送しているので、わりとすぐに乗り継げるんですが、すぐに接続する便よりも数本後のものにすると航空券が安くなったので、それにしました。別に急いでないしね。


乗り継ぎに3時間くらい待って、バンクーバーからはエアカナダ・エクスプレス(ジャズ航空運航)の19:00発AC8079便に搭乗。機材は御存知おなじみのボンバルディアDHC-8-300 (C-GUON)です。
これに30分間揺られてビクトリア空港へ。



ビクトリアに着きました。

2019年になってみれば、ボンバルディアはDHC-8の製造権を手放してしまい、それを引き継いだ会社がまさかのデ・ハビラント・カナダの名前で再製造するとかしないとかの状況だそうです。
いまのところこの大きさのプロペラ機はATRのほぼ独壇場になってますが、DHC-8が盛り返せるのかどうか。個人的にはそうなってほしい。


ビクトリア空港からは路線バスのBCトランジットを乗り継いでお家まで帰りました。



はい、これにて北米project 4、ようやくようやく完結です。
今回はひたすら飛行機を見てみよう、ということを主題に据えて旅行したわけですが、あまりの物量と情報量でした。執筆期間は丸々三年間と、1週間程度の旅行なのに過去最長の時間を費してしまいました。いやほんとスマン。
これを超えるとなるとアメリカ空軍博物館かスミソニアン博物館に行った時になると思いますが、さてはて・・・。

アリゾナ州のピマ航空宇宙博物館は中でも印象深い場所で、砂漠の中にあれだけの航空機をかき集めている博物館は世界広しといえどそうそうないでしょう。
中々行きにくい地域にあるので、3年半経った今振り返ってみると行っておいてよかったと思います。
しかしながらあっという間に時間切れになる物量で、まともにその情報を読み取ることはほぼ出来ていませんでした。生きている内にあと一度は訪れておきたいなと思います。この3年で展示物がまたいくつも増えてるみたいだし。今度は2日間券を買いましょう。

いくつもの飛行機を見てきました。本物の機体を見るのはいいことです。対象について色々知りたくもなってきます。それのプラモデルを作りたくもなってきます。私の場合これのせいでプラモデル購入の選定基準がガバガバのガバになってしまい、色々買い集めて積んでいってしまうようになりました。「あ、これ博物館で見たやつだな、ポチー」な具合です。
惜しむらくはアメリカの町並みを見ている余裕がなかったことです。町歩きしませんでしたからね。これは3年後の北米P6で多少それを楽しめました。

そういうわけで、また次の北米Pで会いましょう。





(2019年12月28日追記)
あ、書き忘れありました。
あんだけこまめにコツコツと書いてきていた今回見た飛行機の数の計測のことをすっかり忘れていました。

今回見た航空機は全部で510機でした!!いや、多いなこれ。よくもまあと思います。旅客機とか飛行機の墓場の機体とか、意図的に外したやつも含めると・・・ふふふ。
さすがに一度の旅行でこの数を見ることは今後はないと思います。


次、今回一番多く見た機種はどれか。調べてみました!

5機
A-7コルセアII、F-14トムキャット、C-47スカイトレイン、MiG-17

6機
T-6テキサン、F-86セイバー、T-33シューティングスター、UH-1ヒューイ、MiG-15

7機
A-4スカイホーク

8機
F-4ファントムII

と、なっていました。ここに挙がっている機体は順当だと思います。
博物館の常連のT-6とT-33はやはり上位に食い込んでいますし、人気の高いF-14もあちこちで保存されているということですね。東側機もMiG-15とMiG-17は多くアメリカに放出されているんでしょう。
A-4が第2位に入ったのは少々意外でした。特に説明できそうな理由が見つからない。
第1位はF-4でした。海軍と空軍で使われていたのと派生型の多さから1箇所に複数機置いてあったのが効いたのでしょう。

という感じでした。いかがでしたか?

北米project 4 ~Is the order a warbird? その109【2016/03/04~10】

2019-10-30 23:41:56 | 海外旅行記
サンディエゴからアムトラックの「パシフィックサーフライナー」に乗って今回の旅行の始点ロサンゼルスへ戻ってきました。といっても、このユニオン駅にやってくるのは初めてですけど。


客車と屋根の隙間がギリギリ・・・。


サーフライナーとよく似ているけど、実は「メトロリンク」の通勤列車。戦闘のディーゼル機関車はMPI MP36PH-3C形890号機。後ろの二階建客車はヒュンダイロテムのバイレベル客車。 最後尾にはもう1機機関車がつながっているのですが、これは後述。

ロサンゼルス・ユニオン駅は、複数の鉄道会社が共同使用する駅。駅舎はもちろんプラットホームも共用します。いわば、新宿駅のJRのホームを小田急線や京王線も共用するようなものです。
ロサンゼルス・ユニオン駅にはサザンパシフィック、サンタフェ、ユニオンパシフィックの3社が乗り入れていました。現在は、「アムトラック」の中長距離列車、ロサンゼルスの通勤鉄道「メトロリンク」、市内鉄道の「メトロレール」が乗り入れています。


ユニオン駅はホームの先が行き止まりの頭端式ホームです。ここが各列車の起終点だったことが伺える構造であります。ただ、駅舎は線路の終点の先にあるのではなく、線路の向きに平行して建っているので、線路の先には特に何もありません。ちょっとさみしいかな。
現在もそれは変わっていませんが、「パシフィックサーフライナー」は、ユニオン駅が途中駅とする列車もあります。今私が乗ってきた785号もロサンゼルスよりも北のサンタバーバラまで走ります。なのでこのユニオン駅で列車はスイッチバックするのです。
余談ですが、サンタバーバラといえばコマンドー民にはおなじみの地名ですね。大佐がサンタバーバラの北にある小島でドンパチするのだ。余談終わり。


振り返ってみると、ホームとの線路の間に機回し線があります。うーむ、これも客車列車のターミナル駅という雰囲気が感じられて良いです。こういう機回し専用の線路は日本ではもうほとんど見られないでしょう。今でもアムトラックの大陸横断列車の発着時に使われていると思います。たぶん。


バイレベル客車の制御客車。結構かっこいいので好きなのですが、大量採用している鉄道はメトロリンクだけですね。


制御客車の先には、BNSF鉄道の機関車が連結されています。これは、前に起きたメトロリンクの踏切事故で制御客車が脱線・正面が大破して衝突安全性が疑われたため、根本的な対策がされるまでの間ディーゼル機関車を連結して応急的な対策としているようです。
その機関車は自前では賄えないので、貨物鉄道のBNSFから機関車を借りているのです。
そう言っている間にメトロリンクの列車が出発していきました。このBNSFの機関車(GE AC4400CW形5621号機)が後ろ側なのですが、尾灯が無いので前照灯を点けてますね。何かしらライトを点けていれば何でもいいのか、って感じですか・・・。


停車中のパシフィックサーフライナー。


増結車のスーパーライナー(#34101)。もうこれの増結が常態化していますけどね。


メトロリンクの謎組成。二階建列車なのかな?


最後にパシフィックサーフライナーの編成を撮影してシメ。
前にも書きましたが、パシフィックサーフライナーの機関車のEMD F59PHI形(458号機)は執筆している現在ではすべて新型機に置き換えられてしまいました。この写真も意外と早くに過去の光景となってしまったのです。
機関車自体はまだ耐用年数内ですので、中古機として他の鉄道へ転属した機体もあるみたいです。


こちらは市内電車のメトロレール・ゴールドライン。地下鉄のレッドラインとパープルラインの他に、LRTのゴールドラインが乗り入れています。LRTはアムトラックのホームの横にあります。
電車は全然ゴールドじゃないからアレなんですけどね。電車が他路線との共用なのかは知りませんけど路線名と車体の塗装を一致させる気はないようで。
この電車はアンサルド・ブレダ製P2550形だそうな。


ホームを去って待合室へ。サンタフェ駅と同じスパニッシュ・コロニアル様式だそうな。
高く重厚な木組みの天井が良いです。左右にある腰掛けも当時物でしょうなぁ。


ピアノを弾いているおじさん。


封鎖されていましたがこれは切符売り場です。使うこともないけど、ちゃんと残しているのだ。

そいで、駅の地下通路にあるサブウェイで夕ご飯。そしたら外に出ます。


駅の外に出て駅舎を撮影。ライトアップされて青っぽくなってますが、本来は白亜の駅舎なのです。のっぺりしている感はありますが、歴史的建造物なのです。時計塔があるのもアメリカらしいです。


UNION STATIONの文字。


ユニオン駅からは空港行バスに乗り換えます。


ロサンゼルス空港連絡バスのフライアウェイ(FLYAWAY)。公共交通機関での空港アクセスでは一番使いやすいと思われ。
ロサンゼルス空港って規模がクソでかいくせに公共交通機関が貧弱なのです。鉄道じゃなくてバスが主要手段っていうのでお察しください。
ただしこのバス路線自体は悪くない運行で、ユニオン駅発着の系統は30分間隔で運行(深夜帯は1時間間隔らしい)、24時間運行しているのです。

とまあ、これに乗ってロサンゼルス空港へ向かうのです。切符は、これもインターネットで事前に購入しているので、購入画面を運転手に見せるだけなのです。
写真に写っている車両はヴァンフール(Van Hool) CX45。


今夜は空港近くのホテルを押さえてありますので、空港に着いたら空港とホテルを結ぶシャトルバスを呼びます。
ところが私、アメリカで電話できないので、到着ロビーにある固定の呼び出し電話を使ってホテルに連絡するっていう、携帯電話の普及前の古い方法を使いました。というかまだこういうの使えるんだね。まあこれで助かりましたが。
しばらく待たされてシャトルバスに乗りまして、ホテルに辿り着いたのでした。場所はBest Western Plus Suites Hotelというチェーン店。今回で一番マシな部屋だ。


サブウェイだけでは微妙に腹持ちが悪かったので、ホテルの近くにあるメキシコ系ローストチキンのファストフード店「El Pollo Loco」に行ってローストチキンを買う。ついでに隣のセブンイレブンでビールも買う。これで晩酌セットの完成だ。
チキンの味は存外美味しくて、アメリカのファストフードも昔話だけ聞いていたステレオタイプな味よりはだいぶレベルが上っているんだろうなと思いました。

適度に酔ったところで、この日は終了。明日はもう帰るだけです。
それでは今日はここまで。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その108【2016/03/04~10】

2019-10-25 22:11:36 | 海外旅行記
2016年3月9日(水)15時35分
カリフォルニア州サンディエゴ サンタフェ駅前
USSミッドウェイ博物館を後にして、サンタフェ駅へ向かいます。ここで帰りの列車に乗るのです。実はもう時間が押しているので、急ぎ足で歩いています。
この線路はMTSのトロリーのもの。


MTSのアメリカプラザ電停。すぐそこですが、寄らずに立ち去ります。また来ます。


こちらアムトラックのサンタフェ駅。ここが乗車駅です。「サンタフェ・ディーポ」とも呼ばれとります。
サンタフェとはこの駅を建てたアッチソン・トピーカ&サンタフェ鉄道(サンタフェ鉄道、ATSF鉄道)が由来でもあるし、サンタフェ方面へ向かう列車の始発駅だったからという由来もあるし、いろいろ。なお、聖なるフェの直訳で私に親しまれるサンタフェの街はニューメキシコ州にあるので、全く別の土地なのです。ここはサンディエゴなのに、少しややこしいので、アムトラックではサンディエゴ駅と呼んでいます。

駅舎はスペインの影響を受けたスパニッシュ・ミッション様式の設計になっています。といっても建築様式はよく分からんのですが。



サンタフェ駅には、アムトラックの短距離列車「パシフィック・サーフライナー」、サンディエゴの通勤列車「コースター」、MTSトロリーが乗り入れています。他にアムトラックの連絡バス、MTSの路線バスもここを発着していますね。
アメリカの路線バスは系統番号を多用している印象が強いです。初見殺しの面はありますが、番号さえ覚えてしまえば分かりやすいと思います。初見殺しと言っても、番号を覚えられやすい運用をしているとも思います。
日本の路線バスは系統番号こそ振られていることもありますが、それを活用しようとしていないかなと。


きっぷの販売窓口。私は予め切符をインターネットで購入済みなので、ここに並ぶ必要はありません。
建物は小物類は新しいものに置き換えられていますが、基本構造は昔のものを維持しています。


天井が高い~。舎内の共有空間はほとんどを待合室が占めているんですが、この余裕のある造りは欧米ならではですねぇ。JR東だったらこの空間にエキナカを作る。


乗客の鳥類。


サンタフェ鉄道の社章である十文字が駅のあちこちに掲げられています。サンタフェって地名と十文字からして、宗教的な雰囲気を仄かに感じます。
今はアムトラックの駅ですがこうして残しているのはいいですねぇ。三セク転換のローカル線の駅で国鉄の残滓を見つけた時の気分です。


良い駅ですけど、昔の設備のままで今も対応可能というのは、やや寂しいものも感じます。今も乗客がまばらですし。


タイル張りの壁にもサンタフェマーク。この色使いはいかにもスパニッシュ。模様は中南米の文化も流入している?


ぼちぼち改札の時刻になりましたので改札口へ。
ここらへんは飛行機と似たような流れです。ビジネスカーの乗客は先に乗車できます。平民は立って並んで待つのじゃ。


プラットホームへ入ります。ホームのど真ん中にある構内踏切を渡って真ん中のホームへ移ります。
手前側に停車しているのは通勤列車「コースター」の二階建て客車バイレベルカー。この客車の真の功績は、二階建てによる座席定員の増加よりも、一階に乗降扉を設置したことでプラットホームと客車をノンステップで繋ぐことが出来たバリアフリー性だと思いますけども、どうでしょうね。


その奥にいるのが今から私が乗る列車。機関車を撮ろうと思ったら、柵で通れませんでした。保安上、意外とこういうのに厳しいです。まあ、降りる駅で撮ればいいか。


さて、このサンディエゴ16:00発の「パシフィック・サーフライナー785号」に乗ってサンディエゴを離脱し、数日ぶりのロサンゼルスへと舞い戻ります。
ロサンゼルスへの到着は18:55。3時間弱の旅路で、アメリカの鉄道をちょいと体感するにはちょうど良い時間です。

乗車するサーフライナー形という客車は二階建てになっていますが、1階は2箇所ある扉の間の狭い空間にしか客室がなく、そこも荷物置き場や車いす用空間などほとんど座席はないです。


なので階段を登って2階に行きましょう。階段意外のほぼすべての面積が座席で占められています。
座席は集団見合い式の固定式クロスシート。


眺めの良い海側の座席は残念なことに埋まっていたので、山側のボックス席を確保。電源もすぐに確保。
アメリカの鉄道や高速バスといった陸上交通機関ではよく見られる装備ですが、電源コンセントが付いています。この客車は2000年代前半に登場したわけですが、航空機との競争への優位性を出すための対策のひとつです。もちろん無料Wi-Fiも飛んでいます。
ここらへんは日本よりも先進性がありますねぇ。日本でもここ数年でようやく普及してきた感じですが。


列車は定刻でサンディエゴ駅を出発。最初の停車駅は、今朝サンディエゴへ行く時に乗車したオールドタウン駅。
パシフィック・サーフライナーの経路は、通勤列車コースターを完全に被っています。ただしコースターが各駅停車ならパシフィック・サーフライナーは急行に位置する上位存在です。また、コースターはICカードで気軽に乗れますが、アムトラックのパシフィック・サーフライナーはそうはいかないようなので、棲み分けはなされている様子。


カリフォルニアの海沿いを走るのだ。速度は結構出します。
機関車が後ろから押しているんですけどね、客車の重心は高いし線路の保線もどうだか分からないし、よくも脱線しないなと。


カーブでのおなじみの構図。後ろから客車を押す機関車を撮影するのだ。


海だーーー!!
もうすぐ夕暮れ時とあってとても良い眺めですよ。まさにパシフィック・サーフライナーそのものであるな。問題は客車の窓が汚いこと。

アメリカにもこんな景色を走る列車があるんだなぁ。

この先、オーシャンサイド駅(センス的には横浜:サイドビーチに近い安直さ)に停車。サンディエゴから延びているコースターはここが終点。
ちなみにオーシャンサイドからロサンゼルスまでは、メトロリンクという別の通勤列車が走っていますので、サンディエゴ~ロサンゼルス各駅停車の旅も出来ます。時間どのくらいかかるんだろう。

オーシャンサイド出発後、本線上で停車。車掌曰く、対向の貨物列車の通過待ちだそうな。
10分くらい待って貨物列車がすれ違っていきました。アメリカの線路は基本的に貨物鉄道会社の所有で、アムトラックはその線路を借りて運行しているので貨物優先なのです。日本でよく例えられるのは、JR東日本の線路をJR貨物の貨物列車が間借りしている、という構図を逆にしたもの、ですね。
貨物優先なのだというのを実感しましたね。


暗くなって撮るものも無くなったのでトイレを。横には給水器がありますぞ。
なお編成の中には軽食を提供するカフェ車もあります。おなか空いた時はそこで。


そんなこんなで無事にロサンゼルス・ユニオン駅に到着。途中、貨物列車の行き違い待ちを喰らいましたが、数分遅れ・・・アメリカ基準だと間違いなく定刻に到着しました。
おそらく、初めから遅延を見込んで、遅れを吸収できる余裕を持ったダイヤ設定をしているんだと思います。これは別に大したことはないからくりがあるんですが、今回は省略します。

着いたところで今日はここまで。