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北米project 4 ~Is the order a warbird? その107【2016/03/04~10】

2019-10-22 22:59:54 | 海外旅行記
USSミッドウェイのアイランド見学のツアーの後は、そのまま今度は艦内のツアーに移行します。
艦内住所(ブルズアイ)でいうと「B 0211 1L 6 FR 107 109 MAR DET」となっていますが、やはり分かりません。


「フラッグオフィサー」こと提督が過ごす部屋。さすが提督となるとこのくらい豪華になります。


ボーイングのレリーフが飾ってありましたけど、USSミッドウェイのスポンサーになっているんでしょうかね?


提督のベッド。意外と狭いかな。1人用ベッドにしては広いですけど。


提督付参謀長の専用室。会議室みたいな感じです。


参謀長部屋用の厨房。部屋の隣りにあります。将軍級になると余裕ある造りですよね。厨房にはアーロン(仮名)が参謀長に出すポタージュを温めてます。


タイプライターを打っているジョニー(仮名)。これも参謀長部屋付きの通信室ですかね。


作戦室です。英語だとWar roomで直訳すると戦争部屋です。戦略的な事項を決定する時に使う部屋だそうな。


これ、湾岸戦争ですかね。


ご存知CICです。「トップガン」で見たことある薄暗い部屋です。


電照式のボード。書いてある内容はテキトーなのかな。OKINAWAとか書いてあるし。


無線通信部屋。通信の送受信がここで行われます。送信に関しては、テキストを暗号通信に変換して送信しますが、これは自動変換されるようです。
今のこの通信部屋は、アマチュア無線家が有事の際にアメリカ軍の通信を補助するための機関MARS(Military Auxiliary Radio System)の基地のひとつとして活用されています。空母の艦内で無線をいじれるのは楽しそうです。


空気圧式の伝声管です。現場では「バニーチューブ」(うさぎの管)と呼ばれてたそうな。
たぶん声を上げて伝えるのではなくて、管についているシンバルみたいなものを叩いて符号化した状態で伝えるのかしらね。でも受信はどうなってるのかな・・・?


通信制御室。
通信設備の制御室です。通信に関しては知っていることはほぼ無いので何も言えません。


モールス通信を打つのを体験する機械。君の送信技術を試してみよ!


海兵隊用のお部屋。アメリカ海軍の空母に海兵隊が乗り込むの?という感想が出てきますが、これはうろ覚えですが艦内の治安維持のために海兵隊が派遣されていたみたいです、たしか。その海兵隊の長の部屋ですね。


トイレとシャワー付き。


そして最後にやってきたのが艦長室です。普通にオフィスだ。さすが正規空母だとこれだけ広いのね。ここまで広くする必要あるの?って感じもしますが。一般兵との格差が凄まじい。
ただ常時ここで過ごすわけじゃないようで、主に入港時に過ごす部屋だそうです。他の部屋は前回見たアイランドの艦橋にある部屋。他にも隠し部屋がありそう。


艦長のエルンスト(仮名)。ちゃんと執務中なんですよ。下敷きの上に書類は何も置いてないけども。


艦長となるとやはり一般兵とは別格ですから、実はからくり人形になっていて動きますし喋ります。こんなところからも海軍の格差社会が感じられるのです。


一方、艦長室付きの厨房で棒立ちの刑に処されているコックのカール(仮名)。俺にだって、ポタージュに胡椒をかける動作をするからくりを仕込んだっていいじゃないか・・・!


たぶん艦長にお昼のハンバーガーを作っていたところですね。
紅茶のカップは7人分あるのにハンバーガーは1つだけ。自分だけハンバーガーを食べるつもりなのかな?


以上をもってUSSミッドウェイの見学は終了です!お、終わった・・・。
空母の何たるやが少しわかった気がしますよ(気がするだけ)
正規空母の記念艦は日本では逆立ちしたって建つことのない博物館ですので、一度は行ってみていいと思いますよ。その設計思想と運用思想を自分の目で見れば何かしら得るものはあるでしょう。

空母の博物館は他にもサンディエゴの他にサンフランシスコとニューヨークなどにもあるので、割と行きやすいのです。

これでもう、観光らしい観光はすべて終了。あとは帰るだけですね。次回からこの旅行もいよいよ終盤です。


北米project 4 ~Is the order a warbird? その106【2016/03/04~10】

2019-10-20 20:09:06 | 海外旅行記
2016年3月9日(水)14時29分
カリフォルニア州サンディエゴ USSミッドウェイ博物館
飛行甲板上にある航空機を全て見ましたので、次はアイランドを見に行きます。本当はスルーすることも考えていましたが、ラッキーなことにちょうどいい具合に艦内ツアーをやることを聞きつけたので、それに付いていきます。


超大型の正規空母だからと言って艦内通路が広いわけではなく、普通に駆逐艦と同じような狭さです。飛行甲板上に何の断りもなく生えているアイランドは本当は無いほうがいいのですが、そういうわけにもいかないのできるだけ小さくして生やしてます。なので、煙突というでかい構造物が必要ない原子力空母というのは飛行甲板の省スペース化にも一役買っているのだ。
USSミッドウェイにも、艦内住所とも言えるブルズアイがあります。「0613 L FR. 119-121 V-2 DIV」ですが、どれがどういう意味なのかひとつも分からない。戦艦とは違う規則でしょうね。


まず案内されたのは、航空管制室。空母も陸の飛行場同様に飛行機の離着艦は管制官により航空管制されます。いわゆる艦橋とは別の系統です。この管制室の中でもトップの人間はエアボスと呼ばれとります。


退役軍人のおじいちゃんが色々説明してくれてますがめっちゃ早口・・・。


透明のアクリル板にマジックで書かれた離着艦リスト。


エアボス席の背後から。飛行甲板に対して垂直に眺めることになります。めっちゃ眺めが良い。空母艦載機を掌握したような気分になります。


管制室の住所は「B-0705-1C FR.116-121 V-5」だそうな。


着艦する飛行機がよく見える~。


艦内見学すると絶対出てくる海図の乗ったデスク。管制室にもあります。


一旦外に出る。


おじいちゃんが早口で説明してくれてますけど、これなんだったかな・・・忘れた。羅針盤ではない。


航空機ではなく空母そのものをを指揮する、いわゆる艦橋。先程の航空管制室とは階が異なっていて、船の指揮と航空機の指揮は別物ということです。


機器類はよく見るものが多いですが、まあ狭い狭い。現代の下手なイージス駆逐艦よりもよっぽど狭い。


艦橋からの眺め。当たり前ですがこっちは真正面を向いています。
しかしこれ、接岸時はタグボートの支援が欠かせませんな。


なんか書いてありますがよく分からん。0200時にデフコン1発令と書いてあるんで、緊張度かなり高いですね。


操艦は奥の部屋でやります。操舵士が操舵機ごと攻撃を受けておっ死んでしまうと船は操舵不能になってしまいますので、装甲された奥の部屋にあるのです。ここらへん、戦艦時代と変わらんね。
指示されたとおりに操艦するからなのか、計器は少ないです。


USSアイオワの操舵部屋はむちゃくちゃ厚い装甲に僅かな広さの覗き窓だけで、どうやって外を見るねん!本当に指示されたとおりに舵を動かすだけか!という具合の視界の悪さでしたが、USSミッドウェイはそれに比べるとだいぶ良好な視界です。


アイランドにある艦長部屋。下の船体の方にもちゃんとした部屋がありますが、アイランドにも予備的にあります。警戒時はここで寝泊まりするんだろうね。でもそんな時は部下が絶え間なくやってきて満足に寝れないだろうなー。


アイランドの見学は終わり。
もう一度外から見てみましょう。アイランドの左側にあるのが艦橋ですね。


こっちが航空管制室。

というところで今日はここまで。次回でUSSミッドウェイ編完結です。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その105【2016/03/04~10】

2019-10-10 22:20:08 | 海外旅行記
USSミッドウェイのアングルドデッキの先端まで来ました。


一応転落防止網はあるのね。


アイランドを過ぎてもまだ飛行機がおりまっせ。これはグラマンE-2Cホークアイ(1960年・507機目)。
E-1の後継機の艦上早期警戒機ですね。自衛隊でも運用しているのでおなじみですね。なのであんまり書くこともないですね(手抜き


グラマンお得意の主翼の折り畳み方。この折り畳み方はグラマン製くらいでしか見たことがないので、何か特許を持ってたのでしょうか?


レドームの根本。結構複雑な形状をしているのだ。


航空機のジェット排気を逸らすための板だったと思います。


発艦前の状態で展示をしているLTV A-7BコルセアII(2日ぶり5機目・508機目)。A-4の後継機です。


戦争でもする気かという武装。


空対空ミサイルのサイドワインダー。


空対地誘導爆弾。赤外線誘導だと思いますけど、なんの種類かは分からんちん。


無誘導爆弾。Mk.80系のやつですね。


前脚はカタパルトに固定されてます。飛行甲板ではジェット機が離陸するには絶対に距離が足りないので、滑走距離の短い飛行甲板からでも離陸できるようにカタパルトで射出して助走をつけてやるのです。


カタパルトはこんな感じで甲板の先端まで延びてます。カタパルトは2条ありにけり。


発艦要員のピーター(仮名)。決めポーズをしていますが、この合図でA-7は発艦するのです。


ちょっと飛行機との距離が遠いので写真バエが難しいですが、実際はこれが適正な距離感なんでしょう。


もうひとつのカタパルトにはF-8がいます。



そのチャンス・ヴォートF-8Kクルセイダー(2日ぶり3機目・509機目)。十字軍を戦闘機の名前にするのって、宗教的にどうなんだこれ。
この時期のアメリカ軍の戦闘機としては貴重なまっとうな制空戦闘機です。アメリカ空軍では戦闘核爆撃機か全天候迎撃機しかいなかったんで、制空戦闘機としてはスカタンでした。よって、ベトナム戦争時にはアメリカ軍最強の戦闘機と言って良いものでした。

K型はC型を近代化改修した型式です。
複雑な形状の機関銃周りとか揚力を得るためにジャッキアップされた主翼とかに注目。


グラマンEA-6Bプラウラー(15分ぶり2機目・510機目)。A-6を電子戦機に再設計した機体。A-6からの改造機ではなくて新造機です。
B型からはさらに設計が改められて、特に複座だったのが四座に増えたことが外観上の特徴です。構造的に余裕があったのが功を奏しました。
数年前まで現役に就いていた機体で、日本でも見ることの出来たやつでした。


4座のコックピット。後席は窮屈そうだけど、窓があるだけまだ人権がありますね。風防のガラスはどうも金を薄く蒸着させてるっぽい感じがします。電波対策でしょうかね?


空対地対レーダーミサイルAGM-88。敵防空網のレーダーサイトを無力化するためのレーダーの発信源に向かって飛んでいくミサイル。


飛行甲板の先端、カタパルトの伸びた先にあるのがブライドルアレスト。1980年代までの艦載機の発艦には、カタパルトと機体を綱で繋いでいました。今見たA-7は前脚に固定していましたが、あれとは違う方式です。
両者をつなぐ手綱は機体が離陸して機体から離れると甲板に叩きつけられて、次に跳ね返ったそれが機体に衝突してしまう可能性がありました。
それを防ぐためにカタパルトの先端に下向きの角度のついた張り出しを付けました。こうすると手綱が機体にぶつからないのだ。
現代機はA-7のように前脚にカタパルトを固定するので手綱は不要で、当然張り出しも不要です。なので現代の空母にはこれは付いていません。
USSミッドウェイにも手綱を使っていた時の名残として残っているのです。


空母の端から端まで歩いてきました。まさにちょっとした飛行場でしたね。

次回からアイランドの中に入ります。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その104【2016/03/04~10】

2019-10-05 23:55:25 | 海外旅行記
USSミッドウェイの飛行甲板を歩きます。格納庫から飛行甲板へ出た時は艦尾の方にいたのが、段々と前の方へ向かっているということです。今はちょうどアイランド(艦橋)の横まで来ました。


ここはアングルドデッキが横切っているところ。アングルドデッキは文字通り、飛行甲板が斜め左前に傾けて設置されているところ。
アングルドデッキは航空機の着艦の時に使います。発艦は飛行甲板の前方の方でカタパルトで射出されます。この発艦デッキは真っ直ぐを向いています。
アングルドデッキにより発艦と着艦の動線が分かれることになりました。最大の利点は、着艦デッキの先に航空機が何もいないのでもし着艦に失敗した時に着陸復行できることだそうな。



ヘリコプターもやたらあるんですね。これはシコルスキーHO3Sドラゴンフライ(2日ぶり3機目・498機目)。
シコルスキーR-5が原型のヘリコプターです。撃墜されて不時着したパイロットの救難救助なんかに使っていました。


タンデムローターヘリコプターのパイアセッキHUPレトリバー(2日ぶり2機目・499機目)
空母はもちろん巡洋艦にも着艦できるようタンデム機にしては小型に造られています。これも救難用。


すでに同型機や派生機を何度も見たシコルスキーHSS-1シーバット(3日ぶり2機目・500機目
はい、500機目到達してしまいましたね。いや、まじでこんなに見てるとは思わなかったよ。

シコルスキーでの呼称はS-58で、そのHSSは海軍版の対潜ヘリです。S-58はS-55を大型化した機体で、大まかな輪郭は同じなのでそれぞれパッと見ただけではどっちがどっちかわかりにくいのです。コックピットから尾部へ流れるラインとかテールブームの形状とかで見分けるのが比較的容易かな?
博物館の看板にはH-34と書かれてましたが、これは命名規則統一後の型番かな?S-55もS-58も軍用版は型番が多すぎてややこしいです。型番を統一してくれてありがとうマクナマラ。


対潜ヘリのSH-2シースプライト(2日ぶり2機目・501機目)。
駆逐艦でも運用できるように小型に造られています。特に幅が狭い。軽自動車みたい。


これも対潜ヘリのシコルスキーSH-3シーキング(1961年・502機目)。意外にもこれが今回はじめて見るシーキングなのでした。まあ、カナダ空軍の機体を今までに何度も見ているのでおなじみではあります。
SH-2と異なりこちらはフルサイズの対潜ヘリです。


アイランドを真横から。一番でかいのは煙突なんだな。艦橋部分は意外と小さいし、航空管制室は煙突と半分一体化してますね。


ヘリコプターズララッ!


グラマンA-6Eイントルーダー(1960年・503機目) Let's go downtown! 
あれれ、イントルーダーは今回はこれが初見ですか。全体を見てもシアトルの博物館で見たのが今までで唯一で、これが2度目。ううむ、意外とまだ博物館入りしていないということですかね。
艦上攻撃機で、レーダーを搭載した全天候型攻撃機なのです。なのでレーダー士も乗せた2人乗り。で、横並びに座らせたのでなんだか頭でっかちな機体です。


無誘導爆弾のマシマシフルコンボ。殺す気か。


頭でっかちの機首に対してとても絞られた尾部。


アイランドの後ろの方。レーダーマストが多いのです。上を黒く塗っているのは低視認性のためでしょうが、海上自衛隊ではこういうことやってないですし、効果あるんでしょうかね。


煙突とか。
「41」の右側から飛び出ている掘っ立て小屋みたいな出っ張りが、エアボスのいる航空管制室です。後でツアーで見に行きます。


いい天気だなぁ。3月は過ごしやすい気候でした。夏に行ったら照り返しで溶けそうですが。


ボーイング・バートルCH-46シーナイト(1962年・504機目)
さっきからここに来て初見の機体がぼろぼろと。まあこれもカナダの博物館で見たことありますけども。
近年では沖縄の海兵隊がずーっと騙し騙し使っていて、シーナイトの後継機をどうにかしーないと、という状況だと認識していましたが、2015年にオスプレイと交代して退役済みだったんですね。よかったなー。


CH-46は中に入れます。列も空いてますし行ってみましょう。軍用輸送ヘリでもシートベルトはやっぱり必要なんだね。



後部のカーゴランプ。タンデムヘリはパイアセッキを吸収したボーイング・バートルを吸収したボーイングしか現状造ってないんですが、結構ノウハウが必要な機種なのか、需要無いだけか・・・?
タンデムヘリもCH-47以降は新型出てないですし。でもこれはボーイングに新機種の開発能力がないだけな気もしますけど。ボーイングって吸収合併したメーカーの機種をこねくり回して改良することしか現状できてないですよね。
でも最近になってボーイング・サーブのタッグでT-Xの開発競争に勝ちましたね。


もうこいつはお腹いっぱいのベルUH-1ヒューイ(2日ぶり6機目・505機目)。
もういいでしょ、何も書かなくても。


もともとは非武装の輸送ヘリですが、ベトナム戦争では無理やり武装化してガンシップとして使ってました。


機内にも機関銃あり。


シコルスキーSH-60シーホーク(1974年・506機目)
君まだバリバリ現役でしょう、なにやってんの。
UH-1の後継機として開発されたんですけども、性能相応に高価だもので数を揃えられずUH-1を完全に置き換えられずにいる事が多いです。自衛隊とかそうですものね。かなしい。
通常型はUH-60で、このSH-60は対潜ヘリです。

というところで今日はここまで。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その103【2016/03/04~10】

2019-10-03 22:52:29 | 海外旅行記
USSミッドウェイの続き。
飛行甲板に並ぶ艦載機をズラリ。いいなぁ、様になるなぁ。こんなに情景が抜群の航空博物館あるかい?



さっき見たA-4のあるエレベーターを見下ろせます。
エレベーターの広さに対してA-4の小ささよ。本当に小型機なのだと実感できます。


空母に欠かせない装備のアレスティングワイヤー。空母に着艦する航空機を引き止めるための綱です。
甲板の左右に綱が張られていて、この綱に航空機から伸びるアレスティングフックという鈎状のフックに引っ掛けて半ば強引に着陸させるもの。陸上と同じような着陸だととてもじゃないですが制動距離が足りないですからね。


アレスティングワイヤーを辿っていくと航空機のところまで行きます。ちょうどこのF-4のアレスティングフックが綱を引っ掛けて制動をかける瞬間を再現しています。実際の飛行甲板上で実物の戦闘機を使っての再現とは贅沢な展示です。


これが鈎ですね。こんな大きさしかありません。少々頼りなく見えますがこれでも止められます。


根本はこんな感じでやっぱり頼りない感じが。
アレスティングワイヤーの張り方にもコツが要るみたいで、ピンと張り詰めた状態で鈎に引っ掛けると負荷が強すぎて最悪折れてしまうそうな。なので緩めに綱を渡しておいて、鈎が引っかかると同時に徐々に綱の制動をかけていきます。
機種ごとに機体重量や着艦速度も変わってくるので1機ごとに適正な制動力に調節することも必要です。結構ノウハウが必要なのよ。


アレスティングワイヤーの再現展示をしているマクドネル・ダグラスF-4BファントムII(9分ぶり8機目・495機目)。
B型はF-4の最初の量産型ですね。残っているもんですね。



エンジンは搭載されているっぽいかんじ。


赤い板は制動板ですかね?


パイロットのロウ中佐(仮名)とレーダー士のスミス大尉(仮名)。再現展示なので人形は欠かせません。
このF-4Bに塗られているVF-21フリーランサーズは、1965年6月17日ベトナム戦争の転がる雷作戦ことローリングサンダー作戦中に北ベトナムのミグを相手に初めて空戦で勝利した部隊です。
よく見ると空気取入口にキルマークが描いてあります。


主翼に吊下されてるミサイル。たぶんサイドワインダー(いい加減)


修復中のグラマンC-1トレーダー(1952年・496機目)。ここに来て初見の機体ですか。
同じグラマン製のS-2対潜哨戒機の設計を流用した輸送機で、胴体を輸送用に再設計した以外はだいたいS-2の流用。さらに、C-1の設計を流用して発展させたE-1早期警戒機もいます。トラッカー、トレーラー、トレーサーの3兄弟です。全部Tで始まっているのは狙ってやってるでしょうね。
陸上から航行中の空母への輸送任務で使われます。輸送機と言えど艦上輸送機なので大きさは輸送機としては小さいです。



今の所C-1を見たのはこれが唯一となっているので修復中なのは残念でしたが、ちゃんと修復されているのは良いことです。海の上という場所柄、全部の展示機を良好な状態で展示し続けることは困難ですから、順繰りに修復していく必要があるのは十分理解できます。


爆弾のコーナー。これはMk.51クラスター爆弾。この爆弾の中にたくさんの小爆弾が詰まっていて、空中で破裂して広い範囲を攻撃する兵器。マップ兵器みたいでエグいので世界では規制する流れに。なおアメリカは


えー、これは謎。


潜水艦絶対殺すマンことロッキードS-3Bバイキング(2日ぶり2機目・497機目)。
艦上機でロッキード製は珍しい組み合わせです。ロッキード製なのに星に関する名前でないのも珍しいです。アメリカ海軍機の昔の命名規則に製造メーカー記号があって、ロッキードにはVが割り当てられていたのでバイキング(Viking)にしたのかな?


ジェット艦上対潜哨戒機という珍しいやつ。小ささゆえに能力に制約もあるので輸出はサッパリだめでした。


胴体下部に爆弾倉あり。

今日はここまで。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その102【2016/03/04~10】

2019-09-28 23:54:33 | 海外旅行記
USSミッドウェイの飛行甲板へ出てました。うーむ、空母の飛行甲板だ、感激ですね。
発艦と着艦の甲板を分けていて、屋外駐機も出来るような構造なので、まあ広いのです。
飛行甲板には航空機が展示されていて、空母の面目躍如といったところ。甲板がまた広いので下手な航空博物館よりも内容も充実しています。


ダグラスEKA-3Bスカイウォーリア(2日ぶり2機目・486機目)
アメリカ海軍の艦上核爆撃機です。1950年代だと核爆弾がまだ大型の時代なので必然的にそれを載せる爆撃機も大型化してしまうのです。艦上機としてはかなりの大型。
そこまでして核爆撃機を造らんでもという気もしますが、当時は核開発競争が盛んでしたし、核戦力を持っていない軍隊は存在意義が薄くなるし、空軍との予算獲得競争も激化してましたし・・・そんな事情があったのです。
1960年代頭になると後継機のA-5が就役したので核爆撃機としてはお役御免になりました。ただし大きな機体を活かして電子戦や空中給油に再活用することになりました。このEKA-3Bは電子戦と空中給油の両方に対応した機体です。


海軍も核攻撃できるんだよ!だから空軍にばっか予算回さないでこっちにも寄越してよね!というアピールのために造られたとしか思えず・・・。しらんけど。でもそう思うとちょっと哀れ。


グラマンF-14Aトムキャット(2日ぶり5機目・487機目)
もう見た。もう書くこともないでしょ・・・。


バルカン砲部分の外板が透けて見えるようになっています。
トップガンのバルカン砲のチープな描写を思い出す。


弾倉部分はこんな感じよ。


これを入れて今回5機のF-14を見てるわけですけど、フェニックスミサイルを見たことは一度もないな・・・。


マクドネル・ダグラスF/A-18Aホーネット(2日ぶり3機目・488機目)
アメリカ海軍の戦闘攻撃機。改良型のC/D型はまだ一部で現役ですけど、初期のA型はもう博物館入りするような機体になっているのです。


この機体は迷彩柄に塗られていて、垂直尾翼にはソ連の国籍章もあります。これはトップガンでの戦闘訓練の時に仮想敵役を務める機体なのです。一般にアグレッサー機と呼ばれますが、海軍ではアドバーサリーと呼んでいます。


主翼を折り畳んだ状態。
その脇にいるぴょん吉状態の彼はパイロットのヒル(仮名)です。


地面においてあるミサイル。たぶんハープーン空対艦ミサイル。


アメリカ海軍では所属に加えて機番と型番を書きます。現実でこうなんだから、ガンプラに型番のデカールを貼っても別に問題はないのだ。


マクドネル・ダグラスF-4SファントムII(2日ぶり7機目・489機目)
これも何回も見たファントムおじいちゃん。でもS型は初見です。
J型の近代化改修型で、アメリカ海軍のF-4の最終型と言っていいと思います。


グラマンF9F-3パンサー(2日ぶり3機目・490機目)
初期のジェット艦上戦闘機。風防に布が被されてますけど、何か整備中ですかね?


ノースアメリカンT-2Cバックアイ(2日ぶり3機目・491機目)
艦上練習機。結構好きな形よ。


ノースアメリカンRA-5Cビジランティ(2日ぶり2機目・492機目)
A-3の後継機の艦上核爆撃機。超音速飛行が要求されたので空力的に洗練されてかっこよくなってます。くさび形の空気取入口がいいですね。後のF-15やMiG-25にも同じような形が採用されてるわけですけど、A-5が元祖でしょうね。
就役した時は超音速爆撃機での核攻撃は時代遅れになっていたので、持ち前の高速性を活かした偵察機に活路を見出します。


偵察カメラっぽいの。



尾部。

グラマンF9F-8Pパンサー(2日ぶり3機目・493機目)
F9F戦闘機の写真偵察機版ですね。
機首の武装を取り払って、代わりに偵察用カメラを仕込んでいます。機首の左右にある四角いガラスの内側にカメラが入っています。
撮影する時は機体を左右に傾けてカメラを下に向けてから撮影します。戦闘機型の写真偵察機だとだいたいこんな撮影方法を取りますね。


ダグラスA-1Hスカイレイダー(2日ぶり4機目・494機目)
強い攻撃機。これも好きなんですよねぇ。


殺す気でいるよね、っていう搭載量です。

というところで今日はここまで。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その101【2016/03/04~10】

2019-09-25 23:00:51 | 海外旅行記
USSミッドウェイ博物館の続き。
これは空母のスケルトン模型。骨格がよく分かりますね。


これは格納庫甲板の下層にある資材置き場へ通じるハッチ。


エンジンのような大きい部品でも通せるようですね。これはF-14のエンジンかな?しらんけど。


これは格納庫と飛行甲板を結ぶエレベーター。飛行甲板の外側に付いています。
WWIIの頃の空母は飛行甲板の中心線上にエレベーターが付いていましたが、飛行甲板の出し入れが面倒なのと、中心線上にあると格納庫の面積を食って搭載機数が減ってしまうのを嫌がりました。なので飛行甲板と格納庫の左右にエレベーターを付けることにしました。


エレベーターの隅に置かれているダグラスA-4Fスカイホーク(2日ぶり7機目・485機目)。
アメリカ海軍の傑作攻撃機ですね。F型はE型のエンジン出力向上型で、電子装備も増やしたので背中にラクダのこぶみたいなのが追加されてます。


前縁スラットとか爆弾とかロケットランチャーとか。
あの緑色の爆弾(Mk.80シリーズ)はA-4がきっかけで開発されたものです。小型のA-4は爆弾を機内搭載できず機外に吊るさざるを得ないのですが、だったらせめて爆弾の形状を低抵抗にしてみない?とエド・ハイネマンが提案したもの。


そういえば機銃が付いていましたね。


エレベーターから艦首方向を見る。飛行甲板がめっちゃ張り出しているのが分かります。


こんなに張り出てても倒れないもんなのだなぁ。右舷とのバランスが取れてるのだろうね。


エレベーターはワイヤーで上げ下げするそうな。





右舷の通路を進みます。


飛行甲板への階段。ううん、こんな広くて登りやすい階段あるのかなぁ。博物館になった時の後付っぽいけど。


これはMk.6救命イカダ。これひとつで25人分助かります。USSミッドウェイには167個付いていたので、しめて4,175人分。ウィキペディアによると船の乗員は全部で約4,700人らしいので、ちょっと足りないですね・・・。足りない分は織り込み済み、ということ?
普段は飛行甲板の縁に房状にくっついています。いざという時にはもちろん手動でも外せますが、水を被るか海面20ft以下になると自動で外れるようです。


このようにイカダと水、食料なんかが入ってます。
イカダは長さ約5.4m、幅約2.7m。もちろん25人乗り出し雨風も凌げるぞ。


こんなふうに付いています。プラモデルでピンセットで摘んでる時に弾き飛んで紛失しがちな部品。どんなに気をつけていても無くすときは無くしてしまうんで、予備を少し付けてくれたってバチは当たらないでしょ。

今日はここまで。次回から飛行甲板です。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その100【2016/03/04~10】

2019-09-14 20:48:49 | 海外旅行記
飛行格納庫内を進んでいきます。屋根付きのドンガラの空間なのでいろいろな展示をできるのは記念艦の中でも空母だけですね。


セスナL-19バードドッグ(1949年・481機目)
この手の観測機や連絡機は今までの博物館で何機も見てきたのですが、L-19はこれが初めてでした。いかにもセスナ機という感じの機体です。
L-19はアメリカ陸軍の機体で、なんでここにあるのかというと、これがUSSミッドウェイに着艦したという逸話が残っているからです。

1975年4月30日、ベトナム戦争の最中のこと、サイゴンが北ベトナムの手に陥落して南ベトナムが消滅した日のこと。数千人のベトナム人難民がヘリコプターに乗って沖合のアメリカ空母へ避難してきたのです。その数、UH-1ヒューイが45機、CH-47チヌークが3機。空母に収容しきれないので、載せきれない分のヘリは海中破棄した時の写真は有名。
そんな大混雑した飛行甲板にこのL-19がUSSミッドウェイの上空に飛来してきました。中にはパイロットとその妻と子供5人が乗っていて、これを着艦させるために大急ぎで飛行甲板を片付けて無事着艦できたというお話なのです。
USSミッドウェイで最も有名な着艦劇という逸話として残っているのです。


飛行機がたくさん展示されている区画へ来ました。第二次世界大戦期のレシプロ機が主です。


チャンス・ヴォートF4U-4コルセア(2日ぶり4機目・482機目)
アメリカ海軍の艦上戦闘機ですが、空母では使いづらかったので海兵隊に押し付けられたやつ。


長い機首とか逆ガル翼とか大きいプロペラとか、割と変な見た目をしているんですけど、飛んでいるところを見るとすごくかっこいいなと思えます。


横から見るとこの通り。パイロットの目線だと、地面にいる時は前方視界が全く効かないのです。尾輪式の単発レシプロ機は多かれ少なかれこの体勢だと前方視界が効かないですが、F4Uは悪すぎたみたいで狭くて距離のない空母の飛行甲板でははじめはムリでした。
なので空母運用のない海兵隊に機体が回されることになったのです。


設計者の意見だけで纏められた飛行機だろうなーという。現場のことなんて知るかという感じ。


主翼の反っている部分はフラップが細かく分割されているのだ。


つよい。プラモデル作りたい。


脚は後ろに向かって折りたたむ構造です。ただしホイールは折りたたみながら向きを90度変えて主翼の中にすっぽり収まるようにします。手間がかかるし構造が複雑なので強度をもたせるのにも気を使います。
前後方向じゃなくて左右方向に折り畳むのが楽なんですが、F4Uは主翼折り畳み機構があるので、前後方向に折り畳んだほうが主翼を折り畳める面積が増えてお得なのです。


F-8Jのコックピットだけ。座ることができるぞ。


E-2の機首。これも乗ることができるぞ。


イースタンTBM-3Eアベンジャー(2日ぶり4機目・483機目)
アメリカ海軍の雷撃機ですね。横にいるおっちゃんと比べてみると分かりますが、クソでかいやつです。単発機としてはかなり大型だと思うぞ。
たぶんもう何回も書いていることと思いますが、TBMはもともとグラマンが開発製造していたTBFが原型。しかしグラマンは意外と生産能力が低くて、F6F戦闘機の生産で手一杯になってしまいました。そこで、自動車メーカーのゼネラルモーターズの航空機部局「イースタン航空機」でライセンス生産することにしました。
イースタンはこの頃同じグラマンのF4F戦闘機の生産も請け負っていました。他にも軍用車や戦車の部品なんかも造っていたので、さすがはGMの大量生産能力です。


うしろ。


クソデカイ機体になったのは太くて長い魚雷を機内の爆弾倉に収めるという設計を採ったから。爆弾も積めるぞ。


爆弾倉。爆弾倉に魚雷を収めればそれだけ空気抵抗が減るわけですが、これはTBF/TBMの前任者のTBDデバステーターの航続距離が短すぎて使えないことからの反動じゃないかなぁと思いますががが。



ノースアメリカンSNJテキサン(2日ぶり6機目・484機目)
ありとあらゆる航空博物館に出現する練習機T-6の海軍版。あとはいまさら特に書くことないです。

というところで今日はここまで。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その99【2016/03/04~10】

2019-09-12 23:00:00 | 海外旅行記
2016年3月9日(水)13時00分
カリフォルニア州サンディエゴ USSミッドウェイ博物館
渡し船に乗ってまずは空母の全体を観察したところで、いよいよUSSミッドウェイの艦内へと入ります。
なお入館料は大人$22.00といい値段を取ります。まあ、記念艦の維持には莫大なお金が毎年必要になるのでこれは必要なことだと思いますし、喜捨の気持ちで払いました。ただ、オンラインで事前購入すると数ドル割引になるのでこれは利用しましたが。こっちも無限に金があるわけじゃなし。
もう3年前の話なのでみんな忘れてると思いますが初日に見たUSSアイオワは毎年600万ドルの維持費が必要になると聞いたことがあります。USSミッドウェイだと戦艦よりもデカイ正規空母ですし、艦内に展示している航空機の維持費ものしかかってくるので、USSアイオワ以上に掛かってるんじゃないかなと想像します。


階段を登って乗艦。


入ると飛行格納庫に出ます。普段空母の艦載機を収納しておく場所です。
空母というのはつまるところ、戦艦が砲弾を主砲で放つのに対して爆弾やミサイルを航空機で投射するというものですんで(実際そんな単純な役割ではないですけど)、ここにどれだけ航空機を詰め込めるかが空母の攻撃力につながるので勝負どころでござんす。
就役直後(1945年9月就役)のUSSミッドウェイには一時期142機のレシプロ航空機が配備されてたそうなんで、こりゃ勝てんと。


格納庫内で浮いた状態で展示されている2機のレシプロ機。F4FとSBDでつね。
就役時期的にこの2機種が搭載されていた実績はないはずですが、艦名の由来となったミッドウェイ海戦の資料として展示されています。いや贅沢だよな。
アメリカ海軍はかつての激戦地に因んだ艦名をつけることもありにけり。同じような名前は同じミッドウェイ級空母のUSSコーラルシー(珊瑚海海戦)やアメリカ海兵隊の強襲揚陸艦USSイオージマ(硫黄島の戦い)なんかがあります。


ミッドウェイ海戦についてはみんなご存知だろうから流すとして(手抜き)飛行機の方を見ましょうね。
これはダグラスSBDドーントレス(4日ぶり2機目・479機目)です。航空機カウンターも久々に計測を再開しましたよ。でも意外にもこれが2機目でした。もっと見てきたと思ったけど(2日前に見た陸軍版SBDのA-24も入れると3機目)
博物館の展示ではサブタイプは書かれていませんでしたが、ウィキペディアによれば6型、つまりSBD-6だそうな。6型はエンジンを1350馬力のものに換装したもの。


機体の展示状態としては今まさに日本の空母に爆弾を叩き込もうと急降下爆撃しているところ。
なので、主翼のダイブブレーキを全開にしています。機体を水平に飛びながら爆弾を落とすよりも降下しながらの方が命中率が上がるのです。でも急降下して速度が出すぎると機体制御が効かなくなるんで、この制動板を展開して速度上昇を防ぐのです。SBDのこれはフラップとして使うことも出来ました。


胴体にもダイブブレーキがあるのです。この角度から見れることは少ないですから、なかなか良いですな。


照準器でたぶん赤城あたりを眼前に捉えている操縦士のトム(仮名)と追ってくるゼロ戦を後部機銃で追い払ってるジャック(仮名)。
飛行してるなら操縦士の人形は欠かせませぬ。よく分かってらっしゃる。


尾輪は機内へ収納できる構造のようですが、展示では出っぱなし。
一方で着艦フックは丸出しなんですね。


爆弾が胴体から離れかかっていて、まさに投下する瞬間というところ。


前も書きましたが、胴体にくっついたまま爆弾を切り離すと爆弾がプロペラと接触してしまいますので、二股に分かれたアームでプロペラの回転範囲の外にびよよ~んと出してやる必要があります。そういう状況を説明するには分かりやすい状況です。素晴らしい。


この角度から見るのが超かっこいい。プラモデルの箱絵みたいだ。
この時気づいたんですけど、主翼前縁の端の方に四角い細長い穴が3つ並んで空いているんですが、なんでしょうねあれ。


中々おっかないですよ。


我らがクソジャップの搭乗員の貞吉(仮名)。馴染みの格好です。


一方こちら鬼畜米帝のパイロットのビル(仮名)。


なんの穴だ?と思ったらなんか映像を流す部屋でした。無視します。


次がグラマンF4Fワイルドキャット(2日ぶり3機目・480機目)。これもサブタイプ不明ですがウィキペディアによると3型のF4F-3とのこと。ライセンス生産のFMではなくてグラマン純正のF4Fは少ないのでラッキーです。今回の旅行でも今まで見てきたのはFMばかりでしたし。
これは腹を向けて展示されていて、中翼構造というのがよく分かるなぁと。


エンジンの排ガス汚れや主翼の機銃の硝煙汚れが再現されているんですね。


脚カバーがあって、収納時は胴体と一体化するんだなぁ。
主翼の真下の胴体には窓があるのも初めて気が付きました。カメラ偵察用の窓?かと思いましたが、標準装備だそうなので、下方視界用の覗き窓なのかしらね?


右旋回中のようで、エルロンが下がってるところが好印象。右主翼もちゃんとエルロンが上がっています。
3型は初期の量産型で、まだ主翼折り畳み機構が備わっていないやつです(次の4型で折り畳めるようになる)。だから一体化した形状で問題なし。あと機銃が片側2丁なのも識別点。
3型はミッドウェイ海戦までには4型に置き換えられているはずなので、ミッドウェイ海戦の展示としては実はちょっと合わないのですが、こまけえことはいいんだよ。実は珊瑚海海戦なのかもしれん。
というように3型は、割とすぐに前線から退場させられた上に生産数は300機以下ととても少ないので、よく残っていましたね。出どころは分かりませんでしたが、ジャングルに落ちてたとか湖に沈んでたとかそういうところじゃないでしょうかね。


後ろから。良き角度。
このF4Fはところによっては復元中と書かれているところがあって、最近になって展示が行われたというところでしょう。


柵は最低限しか置いてなくて、割と近づき放題潜り込み放題なのは素晴らしい。
エアショーでもないとこの角度から見ることはないです。


胴体は割と短いのだ。



パイロットのウェイド(仮名)。



最後に全身を。
今日はここまで。

3桁突入ですか・・・。

北米project 4 ~Is the order a warbird? その98【2016/03/04~10】

2019-09-04 23:46:00 | 海外旅行記
2016年3月9日(水)11時30分
カリフォルニア州サンディエゴ
海事博物館をやっつけて、昼飯にします。タコス的なメキシコ料理でした。美味しかった記憶です。
今回は行きませんでしたが、目と鼻の先にメキシコとの国境があるのです。そこまでは市内電車に乗って行くことができるので、意外と簡単にメキシコに行けそうです。ノンビザで行けるとかそういうことは知りませんが。
ちなみに写真が青いのは、青いテントの下で食べて撮影したから。


海事博物館の帆船が見えますで。


次の目的地、そしてこの日最大の目的地である、「USSミッドウェイ博物館(USS Midway Museum)」へとやってきたのです!
見ての通り、アメリカ海軍の退役した正規空母USSミッドウェイ(CV-41)の実物の記念艦です。サンディエゴの観光名所のひとつ。


バカでかいなの一言であり、全身を撮影することが難しい・・・というか岸壁側はお尻を向けているので、前から撮影するのはキツイんですよ。
USSアイオワもそんな感じでしたし、USSミッドウェイはどうにかできぬものか・・・?


そういえばグーグルマップを見ている時にフェリーの航路が描かれていたのを思い出したのでそれの船着き場に行ってみれば、ありました。
USSミッドウェイが接岸している桟橋の隣にある「コロナドフェリー(Coronado Ferry)」です。本土とサンディエゴ湾内にあるコロナド島(ノース島)を結ぶ渡し船です。これの航路はフェリーの前を横切りますので、これに乗りながらなら空母を撮影できる、という算段です。
渡し船の船名は「カブリリョ(Cabrillo)」。スペイン人探検家で、メキシコに渡っていくつかの地域を征服した人。サンディエゴにも到達した人なので、それ繋がりで命名されたんでしょう。
運賃は片道5ドルで観光地にしては良心的。地元の足なのかもしれませぬ。


オープンデッキのフェリーの甲板に陣取って撮影の準備をば。
USSミッドウェイのアイランドもこの引きから撮影できるぞ。


出港するとUSSミッドウェイの正面を横切ります。空母の真正面を撮影できるとは美味しすぎますぞ。
左舷のアングルドデッキや右舷のエレベーターがとても張り出していて、よくバランス取れるものだなと。


この角度から撮りたかった!すでに満足しています。う~む、デカイデカイ。


存在感あるよな~と思いますが、同時に意外と大きさが掴みにくい気もします。


観光客船のアドミラル・ホーンブロワー(Admiral Hornblower)。アメリカ海軍の提督なんやろな~と思って調べてみたらイギリス人でした!しかも架空の人物でした!いかがでしたか?


サンディエゴの街並み。高層ビルが10棟以上ありそうなので、都会と言っていいでしょう。


街の南側、サンディエゴ湾の奥にはアメリカ海軍のサンディエゴ基地がありにけり。日本で言えば横須賀とか呉みたいな重要拠点です。
高いところに架かっている橋はコロナド橋。


そうこう言っているうちに着きました。15分くらいの船旅でした。


いい感じのビーチじゃないですか。南カリフォルニアだね。


でまあ、コロナド島には用がないので、来た船で折り返すという乗り鉄みたいな動きをします。改札のおばちゃんも「あんたもう戻んの?」みたいな顔を一瞬してましたよ。


コロナド島にも海軍基地がありにけり。こっちはノースアイランド海軍航空基地でして、海軍航空隊の拠点です。なので空母の母港はこっちになりますし、基地には艦載機用の滑走路もあります。
写真の艦はUSNSグアダルーペ(T-AO-200)。ヘンリー・J・カイザー級給油艦のうちの一隻です。
ヘンリー・カイザーといえば、ご存知リバティ船を考案したあのヘンリー・カイザー閣下です。


奥には原子力正規空母USSセオドア・ルーズベルト(CVN-71)が停泊中。整備中なのか、もぬけの殻という感じでした。
USSミッドウェイと比べるとアイランドの大きさがめちゃ小さいんだなと。USSミッドウェイは通常動力なので煙突がいるんですが、原子力空母のUSSセオドア・ルーズベルトには無くて大丈夫ですからね。煙突無い分小さいんです。


これはUSSカール・ビンソン(CVN-70)。北の将軍様がイキった時に派遣されたやつ。


USSミッドウェイももう一度撮影。


戻ってきました。それでは、USSミッドウェイの中へいざいざ。

今日はここまで。