黒鉄重工

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北米project 4 ~Is the order a warbird? その108【2016/03/04~10】

2019-10-25 22:11:36 | 海外旅行記
2016年3月9日(水)15時35分
カリフォルニア州サンディエゴ サンタフェ駅前
USSミッドウェイ博物館を後にして、サンタフェ駅へ向かいます。ここで帰りの列車に乗るのです。実はもう時間が押しているので、急ぎ足で歩いています。
この線路はMTSのトロリーのもの。


MTSのアメリカプラザ電停。すぐそこですが、寄らずに立ち去ります。また来ます。


こちらアムトラックのサンタフェ駅。ここが乗車駅です。「サンタフェ・ディーポ」とも呼ばれとります。
サンタフェとはこの駅を建てたアッチソン・トピーカ&サンタフェ鉄道(サンタフェ鉄道、ATSF鉄道)が由来でもあるし、サンタフェ方面へ向かう列車の始発駅だったからという由来もあるし、いろいろ。なお、聖なるフェの直訳で私に親しまれるサンタフェの街はニューメキシコ州にあるので、全く別の土地なのです。ここはサンディエゴなのに、少しややこしいので、アムトラックではサンディエゴ駅と呼んでいます。

駅舎はスペインの影響を受けたスパニッシュ・ミッション様式の設計になっています。といっても建築様式はよく分からんのですが。



サンタフェ駅には、アムトラックの短距離列車「パシフィック・サーフライナー」、サンディエゴの通勤列車「コースター」、MTSトロリーが乗り入れています。他にアムトラックの連絡バス、MTSの路線バスもここを発着していますね。
アメリカの路線バスは系統番号を多用している印象が強いです。初見殺しの面はありますが、番号さえ覚えてしまえば分かりやすいと思います。初見殺しと言っても、番号を覚えられやすい運用をしているとも思います。
日本の路線バスは系統番号こそ振られていることもありますが、それを活用しようとしていないかなと。


きっぷの販売窓口。私は予め切符をインターネットで購入済みなので、ここに並ぶ必要はありません。
建物は小物類は新しいものに置き換えられていますが、基本構造は昔のものを維持しています。


天井が高い~。舎内の共有空間はほとんどを待合室が占めているんですが、この余裕のある造りは欧米ならではですねぇ。JR東だったらこの空間にエキナカを作る。


乗客の鳥類。


サンタフェ鉄道の社章である十文字が駅のあちこちに掲げられています。サンタフェって地名と十文字からして、宗教的な雰囲気を仄かに感じます。
今はアムトラックの駅ですがこうして残しているのはいいですねぇ。三セク転換のローカル線の駅で国鉄の残滓を見つけた時の気分です。


良い駅ですけど、昔の設備のままで今も対応可能というのは、やや寂しいものも感じます。今も乗客がまばらですし。


タイル張りの壁にもサンタフェマーク。この色使いはいかにもスパニッシュ。模様は中南米の文化も流入している?


ぼちぼち改札の時刻になりましたので改札口へ。
ここらへんは飛行機と似たような流れです。ビジネスカーの乗客は先に乗車できます。平民は立って並んで待つのじゃ。


プラットホームへ入ります。ホームのど真ん中にある構内踏切を渡って真ん中のホームへ移ります。
手前側に停車しているのは通勤列車「コースター」の二階建て客車バイレベルカー。この客車の真の功績は、二階建てによる座席定員の増加よりも、一階に乗降扉を設置したことでプラットホームと客車をノンステップで繋ぐことが出来たバリアフリー性だと思いますけども、どうでしょうね。


その奥にいるのが今から私が乗る列車。機関車を撮ろうと思ったら、柵で通れませんでした。保安上、意外とこういうのに厳しいです。まあ、降りる駅で撮ればいいか。


さて、このサンディエゴ16:00発の「パシフィック・サーフライナー785号」に乗ってサンディエゴを離脱し、数日ぶりのロサンゼルスへと舞い戻ります。
ロサンゼルスへの到着は18:55。3時間弱の旅路で、アメリカの鉄道をちょいと体感するにはちょうど良い時間です。

乗車するサーフライナー形という客車は二階建てになっていますが、1階は2箇所ある扉の間の狭い空間にしか客室がなく、そこも荷物置き場や車いす用空間などほとんど座席はないです。


なので階段を登って2階に行きましょう。階段意外のほぼすべての面積が座席で占められています。
座席は集団見合い式の固定式クロスシート。


眺めの良い海側の座席は残念なことに埋まっていたので、山側のボックス席を確保。電源もすぐに確保。
アメリカの鉄道や高速バスといった陸上交通機関ではよく見られる装備ですが、電源コンセントが付いています。この客車は2000年代前半に登場したわけですが、航空機との競争への優位性を出すための対策のひとつです。もちろん無料Wi-Fiも飛んでいます。
ここらへんは日本よりも先進性がありますねぇ。日本でもここ数年でようやく普及してきた感じですが。


列車は定刻でサンディエゴ駅を出発。最初の停車駅は、今朝サンディエゴへ行く時に乗車したオールドタウン駅。
パシフィック・サーフライナーの経路は、通勤列車コースターを完全に被っています。ただしコースターが各駅停車ならパシフィック・サーフライナーは急行に位置する上位存在です。また、コースターはICカードで気軽に乗れますが、アムトラックのパシフィック・サーフライナーはそうはいかないようなので、棲み分けはなされている様子。


カリフォルニアの海沿いを走るのだ。速度は結構出します。
機関車が後ろから押しているんですけどね、客車の重心は高いし線路の保線もどうだか分からないし、よくも脱線しないなと。


カーブでのおなじみの構図。後ろから客車を押す機関車を撮影するのだ。


海だーーー!!
もうすぐ夕暮れ時とあってとても良い眺めですよ。まさにパシフィック・サーフライナーそのものであるな。問題は客車の窓が汚いこと。

アメリカにもこんな景色を走る列車があるんだなぁ。

この先、オーシャンサイド駅(センス的には横浜:サイドビーチに近い安直さ)に停車。サンディエゴから延びているコースターはここが終点。
ちなみにオーシャンサイドからロサンゼルスまでは、メトロリンクという別の通勤列車が走っていますので、サンディエゴ~ロサンゼルス各駅停車の旅も出来ます。時間どのくらいかかるんだろう。

オーシャンサイド出発後、本線上で停車。車掌曰く、対向の貨物列車の通過待ちだそうな。
10分くらい待って貨物列車がすれ違っていきました。アメリカの線路は基本的に貨物鉄道会社の所有で、アムトラックはその線路を借りて運行しているので貨物優先なのです。日本でよく例えられるのは、JR東日本の線路をJR貨物の貨物列車が間借りしている、という構図を逆にしたもの、ですね。
貨物優先なのだというのを実感しましたね。


暗くなって撮るものも無くなったのでトイレを。横には給水器がありますぞ。
なお編成の中には軽食を提供するカフェ車もあります。おなか空いた時はそこで。


そんなこんなで無事にロサンゼルス・ユニオン駅に到着。途中、貨物列車の行き違い待ちを喰らいましたが、数分遅れ・・・アメリカ基準だと間違いなく定刻に到着しました。
おそらく、初めから遅延を見込んで、遅れを吸収できる余裕を持ったダイヤ設定をしているんだと思います。これは別に大したことはないからくりがあるんですが、今回は省略します。

着いたところで今日はここまで。




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