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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その27【2018/2/9~13】

2020-12-15 23:40:11 | 海外旅行記
シンガポールエアショーの続きです。あとは残りの地上展示機を順番に見ていきます。シンガポールエアショーは、軍事関連の展示物が目立ちますが民間航空の見本市の側面もあります。今回の記事からは民間機が多くなります。民間機でもいける私には嬉しい。


まずこちら。ロシアのスホーイスーパージェット100 (SSJ100)です。スホーイといえばSu-27フランカー軍団の開発製造で知られるメーカーですが、このSSJでもって民間航空市場にも参入しています。
機体規模はエンブラエルやCRJと同じくらいの60~100席クラスのリージョナルジェットです。近年は、旅客機市場に新規参入しようと思うとリージョナルジェットから始めるところが多いですね。

ロシアというかソ連の旅客機というとあんまりいいイメージがないんですが、SSJはソ連時代の純国産品使用の思想を捨て去って、西側の技術や部品も取り入れているんだそうな。
畑違いの戦闘機とはいえ自力で航空機を開発製造している企業だからなのか、2004年に開発を始めてから4年で原型機が初飛行、2011年に型式証明取得、就役しています。どこぞの極東の重工業とは開発スピードが違いますよ。
ただ2012年5月にデモ飛行中に墜落事故を起こしてしまったんで思うように運んでいないようですが・・・(その事故はヒューマンエラーが原因なんですけどもね)。


エンジンはロシアとフランスの合弁企業パワージェットがSSJ用に新規開発したSaM146です。


風防は最近流行りの銀の窓枠のないやつです。精悍な顔立ちです。ソ連っぽさが少ないのがちょっと趣味的にはマイナスですが、最近の旅客機の機首はもう形状が突き詰められて煮詰まってしまったのかだいたいどれも似たような形状になっていますので、そんなもんなのかな。


垂直尾翼が少し前に出ているようなそんな配置。


マレーシア空軍のエアバスA400Mアトラスです。軍用輸送機ですね。初めて見ましたし、見れると思っていなかったなぁ。
確かドイツ、フランス、イギリス、アメリカの合同でC-160の後継機として1980年代前半に開発を始めた輸送機です。が、機体設計が始まったのは1996年、機体が初飛行したのは2009年・・・・・・。おわかりだろうか。毎度おなじみ多国籍共同開発からの足並みの揃わなさによる大 炎 上である。
問題を端的に言うと幾度も仕様変更しているうちに重量過多となり搭載量が減り、しかも専用に開発されたターボプロップエンジンは大問題なのだそうな。


C-130をやや大きくしたような感じです。今どきターボプロップかよと思いましたが、これはC-130のような不整地での離着陸を想定しているためだとかで。なお実際に飛ばしてみたところ出来ない模様・・・。
最近はよく川崎C-2と比較されたりします。


機首は割とイケメン。空中給油のプローブがおでこから突き出ているのがなんだか一角獣みたい。なお中心線からは少しずれていますが。


問題のエンジン・・・。
プロペラはエンジン1発につき8枚生えています。最近の主流である長さの短いプロペラを多数生やす方式です。これだけ生やすと従来では重量が増えてしまってイカンかったのですが、炭素繊維素材でプロペラを成形することで減量に成功したとかで。


ペラの先端が少し後退角が付いているのも特徴です。プロペラ先端が超音速を超えるのを少し遅らせる効果があるとかで(先端が超音速を超えると推力を生まなくなるのだ)
この最近のプロペラは個人的には好きです。プラモデルで作るとなると地獄ですが・・・。


例のターボプロップエンジン、TP400です。
出力は足りん、20時間ごとにオーバーホールが必要、挙句の果てにエンジン制御のバグで墜落死亡事故を起こしています。
飛行機の開発はエンジン開発が炎上すると機体そのものもコケてしまうことが今までの航空史からも見て取れますが、これもそのひとつとなったのでした。


尾翼は輸送機でよくあるT字型です。
マレーシアの国籍章は初めて見ました。あんな模様なのね。
しかしマレーシアもなんでこれを買うことに決めたのやらですが。


エンジンを後ろから。


貨物扉も輸送機でよくあるやつです。中は入れないどころか見せてもくれませんです。


オーストラリア空軍のボーイングE-7Aウェッジテイル 。さっきも見たやつですが、もっと近づいたところでもう一度。


この手の機体はアンテナがあちこちから生えています。


レーダーです。尾部には追加の垂直安定板が付いているんですな。


中国航空工業の翼竜IというUAVです。名前通り、中国製です。Iということは翼竜IIもいるっつーことです。じゃあIIIもいるんかと思えばこれはいなくて、なぜか次は翼竜10まで飛びます。しかも数字の書き方も変わっているし。
既に100機以上量産されているところが、最近の中国すげーという点です。
UAVとはいえ中国製の航空機を見るのは初めてですかね(ミグのライセンス生産機は除く)。


中華UAVなので詳しいところはよく分かりませんが、偵察と軽攻撃能力を持つUAVでしょうね。地面には搭載できるであろうミサイルや爆弾も一緒に展示されています。アメリカのプレデターと同じような機体規模と役割を持っているんじゃないでしょうか。


ここからいよいよ民間航空の区画です。こちらはご存知ホンダジェットです。まあこれは説明不要だと思います(手抜き)


エンジン配置についても私から話すことはないでしょう(手抜き)
この機体規模のビジネスジェット機としては最もシェアが大きいんだそうですが、この機体規模の機体って他にはセスナの機体があるくらいで市場はそれほど大きいわけじゃないんです。なのであんまりシェアナンバーワンとドヤ顔されてもと思わんこともないですが、それでもビジネスジェットの本場アメリカでうまくやっているのは驚嘆すべきことでしょう。


ホンダジェットの実機を見れたことに実はけっこう興奮しています。これのプラモデルも作ったしね。愛着みたいなのはあるわけですよ。


というところで今日はここまで。

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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その26【2018/2/9~13】

2020-12-03 20:49:57 | 海外旅行記
アメリカ空軍のF-16の次は、シンガポール空軍のF-16Cが2機とF-15SGの飛行展示です。


F-15SGは空軍設立50周年特別塗装機でした。さっきも見た地上展示機はいまもそこにいるので、特別塗装機は複数機存在するようです。


テニスコートとも称されるF-15の広い機体上面はまさにキャンバスであり、そこに大きく50が描かれています。爽やかな水色もあってやはり秀逸な塗装。








右へ左へと飛んでいます。


機体下面。よく見たら国籍章が無い。見返してみると上面にも無い。まあ戦闘に用いるわけでもなし、国内飛行限定だったら問題にならないかもしれません。



F-15を中心に2機のF-16がぐるぐる回るアレ。


F-16のパイロットはあんなぐるぐる回って目を回さないなというか空間識失調に陥らないなと。


距離感はこのくらい。


デルタ編隊で通過。





背中合わせに飛ぶアレ。


上昇するF-15。





このF-16、なぜか主翼端ランチャーにミサイルを装備しているんですけど、なんで。


逆デルタ編隊。





最後はフレア弾を撃って終了。


以上、シンガポール空軍の飛行展示でした。
F-15SG特別塗装機の飛行しているところも見れたので満足です。

というところで今日はここまで。


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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その25【2018/2/9~13】

2020-11-30 23:35:01 | 海外旅行記
2018年2月11日(日)14時34分
シンガポールエアショー会場
14時30分から2回目の飛行展示が始まりました。


これはアメリカ空軍のF-16Cです。テールコードがWWなので、三沢基地の第35戦闘航空団の機体ですね。航空自衛隊の航空祭では飛行展示の常連みたいな印象ですが、シンガポールでもやるのね。


緩やかに降下しながら通過。





旋回し続けながら通過。


この角度が良いですが、望遠が足りない。


裏から見るときれいなデルタ翼だなって分かります。








日本の航空祭よりもあっちゃこっちゃ動いてくれますね。まあ日本だと制限厳しそうだからアレですが。





上昇を続けますね。





最後にフレアを放って終了です。

短いですが今日はここまで。


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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その24【2018/2/9~13】

2020-11-21 22:01:50 | 海外旅行記
地上展示区画の奥の方へ進んでいくにつれてまだ見慣れぬ機体も出てきます。これはタイ空軍のサーブJAS-39Dグリペンです。これも、まさかここで見られるとは思わなかった戦闘機です。
スウェーデンのサーブ製の小型戦闘機です。アメリカやソ連の戦闘機とは異なる独自の思想を持って開発された戦闘機で、ニッチな需要を掴んで輸出の実績もあります。そうは言っても中小国での採用が主ですからそうお目にかかれるもんじゃないと思っていました。博物館入りするにもまだまだ早いしね。


ヨーロッパでよく見られる無尾翼デルタ戦闘機は個人的にはあんまり好きな形じゃあないんですが、グリペンとラファールは例外。かっこよい。


カナード翼。これがF-16でいうところのLERXの役割を果たしているとかなんとか。
空気取り入れ口はなんだか古臭い形状しとります。


エンジンはアメリカのF/A-18の搭載エンジンと同じF404を単発。ノズルの形状に見覚えがあります。
サーブは戦闘機の部品で最も重要なエンジンは自主開発せずに輸入に頼っています。


尾部。フラップの形状が凝っているのな。


シンガポールのF-15SG。


焼け野原にでもする気かっていう量の爆弾。


ではここで、シンガポールエアショーの屋内展示を見てみましょう。いい加減クソ暑いものでして。


シンガポールエアショーは本来航空宇宙産業と軍事産業の見本市なので、屋内展示はそこに出展している各企業の宣伝と商談の場になっています。で、企業にとっては業者日の方が大事大事ですんで、業者日が終わってしまうと企業はとっとと撤収してしまうところが多く、一般公開日にはもぬけの殻になっているところ多数。なのであんまり見どころがないのんなー。


ボーイングのブース。軍事兵器も色々やってまっせ!というアッピル。でもボーイングくんは吸収合併した他者が開発した遺産をこねくり回しているだけな気もするし、なんだかこう・・・。
展示ブースはこのように薄暗くて係員もいなけりゃ見物客もおらず、やる気ゼロです。ボーイングですらこれなんだから他の中小企業なんてお察し・・・。


STエンジニアリングというシンガポールの企業。正直よう知らん。地元枠参加だからか一般日でも熱の入った展示をしています。


エアショーに戦車を展示するという離れ業をやってのける会社のようです。


自動運転バスだって飾ります。どうして・・・。


機関銃の展示。子供が触って射撃のマネもできるぞ。日本で自衛隊がこんなのやったら某勢力に目を付けられて怒られ案件になるやつですが、そんなの日本だけです。こういうのは欧米に追随しろと言わないので、連中の言うことは信用できません。


エアバスのブースです。これはたぶん「点が」のニューモデル。あるいは弾丸の展示かもしれません。


エアバスもまあやる気ないです。


サフランという航空宇宙、軍事、通信の複合企業。旅客機用のカーボンブレーキを展示しているのが目立つものでした。左が787用、右がA350用だそうな。


日本からは日通のブースがあるのを見ました。日通なのでやはり航空貨物輸送の展示です。日本人はやはりクソ真面目というべきか、一般日でもちゃんとブース運営してくれていました。


次はこのシンガポール空軍の建物へ。


シンガポール空軍とはなんぞやというのを説明してくれます。外国人向けには良い宣伝になるし、自国民向けにはこういう役割があるからちゃんと納税してちょ、ということになるんだと思います。


ただほぼ素通りでしたがね・・・。人気の展示には家族連れが列を作っているので入りにくいし。


貴重な冷房の効く屋内なので床に座り込んで休憩している人たちもいますし。

というところで今日はここまで。


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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その23【2018/2/9~13】

2020-11-20 20:32:57 | 海外旅行記
シンガポールエアショーの続きです。
次はアメリカ空軍のボーイングKC-135Rストラトタンカーです。空中給油機で、実はボーイング707旅客機よりも先に開発・就役していたのは有名な話。
KB-50やKC-97といったプロペラ機の空中給油機は既にありましたが、給油する相手はジェット戦闘機やジェット爆撃機だったので速度差が大きかったです。KC-135でそれは解消されたはず。


これも初飛行1956年、翌年就役なので大変長生きな機体です。これも長らく後継機に恵まれなかった模様。
最近になってようやく767を原型にしたKC-46が生産され始めましたが、KC-135は700機くらい造られて数もやたら多いので、まだ当分の間は飛んでいそうです。


あんまり長い間就役しているので大規模な延命化工事を受けています。N40工事もびっくり。
分かりやすいのはエンジン換装で、J57ターボジェットエンジンをF108ターボファンエンジンに交換しています。F108はCFM56のアメリカ軍呼称で、CFM56は737やA320といった小型旅客機に採用されているエンジンです。とはいえターボジェットをターボファンに換えたのでエンジン直径は太くなっています。主翼根元側のエンジンはよく据え付けられたなと思います。
エンジン空気取入口を覆っている布には第916空中給油航空団と書かれとります。少し調べてみると、2020年時点では既にKC-46に機種転換していてKC-135Rは退役した模様。これは既に過去の姿に。なお真ん中に描かれているライトフライヤーの意図はよく分からんかったです。



確かに737のエンジンだね、という感じ。


胴体後部はいくつものリブで補強されていて、これも延命化工事の一環か、大変だな・・・と思っていたんですが、どうも新造時からの補強だそうですね。なぜ・・・?


空中給油のオペ子(あるいはオペ男)が外を見る窓。その先に見えるは給油ブームと給油相手の航空機です。


その給油ブーム。先端に付いている翼で向きを操作するんだそうな。


全体です。


マクドネル・ダグラスC-17グローブマスターIIIです。アメリカ空軍の地上展示では割と常連なんだなと最近は思うようになりました。地上展示に必要な人員や資材を運ぶついでに展示しているのかもしれません。


エアショーでC-17を見るのは3回目くらいなので、特に書くこともないのですが・・・。


主翼のパイロン。増槽でも付けるのかしら。


いつもどおり、後部貨物扉を開いて格納庫の中を公開しています。


ハワイのヒッカム基地からやってきたよ、との横断幕。この機体の所属する第15航空団の拠点ですね。


オーストラリア空軍からボーイングP-8Aポセイドンです。さっき見たアメリカ海軍の機体と同型の対潜哨戒機です。なのですが、所管は海軍じゃなくて空軍なんですね。
P-8はいい加減老朽化してきたロッキードP-3の更新のために開発された機種です。対潜哨戒機を持っている国はだいたいどこもP-3なので、どの国でもほぼ同時期に後継機を考えることになっていました。そういう背景もあってP-8はオーストラリアのように海外輸出もやっています。他にもイギリスとインドも採用したんだそうな。


オーストラリア向けのP-8はアメリカ海軍向けと同仕様のはず。
なお私、オーストラリア空軍とは初めてお会いしたです。


クソ暑いので翼の下で休憩・・・。


飛べない動物を国籍章にする空軍・・・。まあ分かりやすいんですけども。


後ろ。


ソノブイ投下口かな。


エンジンとか脚とか。


オーストラリア空軍のボーイングE-7Aウェッジテイル。737NGを原型にした早期警戒管制機です。E-3やE-767を持つほどではない国向けのそれらよりも小さい機体です。胴体上には板状のレーダーが付いています。回転はしませぬ。
オーストラリアが開発を持ちかけた珍しい機体で、アメリカには採用されておりませぬ。他にトルコと韓国も採用しているんだそうな。

というところで今日はここまで。


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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その22【2018/2/9~13】

2020-11-13 19:54:16 | 海外旅行記
再び地上展示機を見学です。これはアメリカ空軍のボーイングE-3Bセントリーです。ボーイング707旅客機を原型とした早期警戒管制機(AWACS)ですな。
ここから見るとほぼ普通の737。


胴体だけ見ても737に見えますな。胴体の設計が同じだからそう見えても仕方ないですが。
初飛行1976年、就役1977年で以来ずっと早期警戒管制機の主力として就いています。どうもこれに替わる後継機がおらん模様だし作る気もない模様。着実にB-52ルートを進んでいます。3代続けてE-3搭乗員が出現する日も近いか。しかし最近は早期警戒管制機不要論まであるし、E-3の明日はどっちだ?


このエンジンを見るとようやく707と認識できます。E-3のジェットエンジンは未だにTF33(またの名をJT3D)なんですね・・・。同じ707原型のKC-135はエンジン換装しているのに。どこで差が付いたのか。
TF33はターボファンエンジンの初期に登場したものです。ファンの部分とエンジン本体の部分が分かりやすく別れていますな。この外観だとバイパス比も小さいでしょうし。


脚が短いんですな。


垂直尾翼ちっせえと思いましたが、どうやら原型機と同じ大きさのようです。レドームと並んだ時の錯覚かしら。しかし形状が原型機と同じとなると、こんな大きいお盆が鎮座していても垂直尾翼の安定性や運動性は案外維持されるものなんですね。


お盆ことレドーム。実はあの中には2種類のレーダーが収まっているのだ、というのをこの時知ったのは内緒。
白い部分の長手方向に片面ずつAN/APY-1捜索監視レーダーとAN/APX-103敵味方識別装置が配置されているのだそうな。レーダー本体の形状は、戦闘機のような真円状ではなく、どら焼きを縦に切った時の餡の断面みたいな形状らしいっす。


君はこの前横田で見たよ、ライアンRQ-4グローバルホークです。見た目はチャチなドローンみたいなやつですが実機を実際に見てみるとクソでけえなってなるやつ。


アメリカ海軍からも参戦、ボーイングF/A-18Eスーパーホーネットです。地味にスパホを見るのは初めてね。
御存知アメリカ海軍の主力戦闘機です。ですがF-14ほど人気はない。


正面から。風防の前から出ている突起がサイのツノみたいだからライノというあだ名が付いているそうですが、言うほどツノじゃないだろと思うんでどうもお米の国のセンスはわからん。スパホの方がいいじゃん。


YF-17から数えて2回も機体が大型化しているので、軽量戦闘機としての面影はもう無いと思います。


フラッペロンの下がり具合がすごいのはさすが艦上戦闘機かな。テールコードNFは第5空母航空団で、岩国基地所属です。空母上だとUSSロナルド・レーガンですね。


400を主張しますね。


アメリカ海軍ボーイングP-8Aポセイドンです。対潜哨戒機ですな。ロッキードP-3の後継機として今まさに導入が進んでいます。
見ての通り、ボーイング737NGを原型にした機体です。


VP-8所属の機体だそうな。虎。


胴体にアンテナがたくさん付いているのが見た目の特徴ですかね。


主翼は737NGのウィングレット付きのやつではなく、777みたいなレイクドウィングチップです。
主翼の下には日陰で一休みする人たちもいます。散々書いていますがクソ暑いのですよ。この駐機場には日陰になりそうなものは大型機の主翼くらいです。私もそろそろバテてきたので反対側の主翼の影で少し休みました。2月でこれかよ・・・。


尾翼。

というところで今日はここまで。


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東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その21【2018/2/9~13】

2020-11-08 23:50:16 | 海外旅行記
シンガポールエアショーの続きです。再び地上展示機を見ます。
会場の奥の方に行くと・・・い、いやがった!F-22じゃないですか!本当にいるとは!しかも横にはF-35もいるぞ!
前回2016年のエアショーの様子をネットで見ていたんですが、その時にアメリカ空軍のF-22が展示されていたので今回もあるといいな・・・あるだろうな・・・と楽しみにしていました。F-22もF-35も両方とも実機を見るのは初めてです。



まずはF-35ライトニングIIから。正確には垂直離着陸型のF-35Bです。
F-35は前回参加していなかったので今回の参加は予想外でした。


横から。なお会場の端にお尻を向ける形で展示しているので、機体後部や排気口周りを見ることは出来ませぬ。今更見られて恥ずかしいものでもないと思うんですけど、外国での展示だとやっぱり気を使うものなのかしら。


機首部。F-35Bは操縦席の後ろに垂直離着陸用のリフトファンが鎮座しているので風防の後ろ半分が無いです。これによってA型とは少し見た時の印象が変わります。
後ろにリフトファンが居座っているので後方視界がありませぬ。戦闘機としてはいいのかそれでって感じはしますが、これもチーム事情がありましょう。
模型的には、風防が蒸着コーティングで色が付いているんですが(ステルスのためと言われている)、若干黄色みのあるスモークですな。あのくらいの色味なのねと。


垂直尾翼。B型はアメリカ海兵隊が運用しています。
あのナイトの駒のマークは海兵隊のVMFA-121グリーンナイツのものですね。確か岩国基地に展開している部隊で、そこからやってきたわけですか。ご苦労さまです。
グリーンナイツはB型の中では初期に配備された部隊ですので、F-35Bのプラモデルではよくこれのデカールが付属している部隊でもあります。ていうか後に私が作ったハセガワのプラモデルと全く同じ機体でした。


奥の方は同じ部隊の2番機。
F-35ってお腹の形状がグラマラスで好きなんですけど、ステルス的にはいいのかそれ?って思います。起伏が激しいとレーダー反射が大きそうに思いますが、そこは超絶ステルス技術でどうにかなっているのかもしれません。



最近は現代SFモノ(特に異星起源種系)ではよく序盤でやられ役やっていますよね、F-35。



正面から。まあ、デブに見えますよね。で、たぶんF-22よりも地上最低高が高い。
主翼のうねりというかねじりも少し分かります。これもステルス的には微妙なところだと思うんですが、そこは戦闘機としての機動性を優先したのかしらね。
ちなみにB型には固定武装のバルカン砲がありませぬ。必要な時は外付けの機関砲ポッドを装備します。


なんだかんだ言ってかっこいいと思います。でなきゃタイプ違いとは言え4機もプラモデル作りませぬ。


続いてF-22Aラプター。御存知アメリカ空軍のステルス戦闘機です。強い。横田基地の公開日に見るのが初めてになると思っていたけど、シンガポールで見ることになるとはね、ふふふ・・・。



正面から。うんうん、ステルスだね。風防がF-16のようなΩ型じゃなくておむすび型になっているのが見た目少し減点ですが、これもステルス優先なのだそうな。
F-22は短足なのが私の中では有名です。これの所属はアラスカのエルメンドルフ基地だそうで、そこから直行してきたのか機外増槽を付けています。


F-22が2機。ふふふ、素敵じゃあないか・・・。


F-22特有のこのギラついた半艶塗装。塗料の中に電波吸収体が入っているとか入っていないとかという噂。F-35は意外と落ち着いたツヤと色味をしていて割と分かりやすいのですが、F-22はちょっと複雑ですね。

写真を見ていて気が付きましたが、このF-22にはレーダー反射板が付いていませんね。F-35にはよく見ると主翼の付け根とお腹の辺りに3箇所確認できましたが、F-22は着陸後に外したのかな?それか、増槽を付けているからそれを代用にしたのか。ちなみに通常はお腹の辺りに付いています。
レーダー反射板は主に基地間や他国への回送時に取り付けるもので、敢えて機体にやってくるレーダー波を盛大に反射させることで航空管制が察知しやすくさせて事故ったりしないようにするため、というのは表向きの理由。本音は、ステルス時の真のレーダー反射面積を他者や他国に観測させないための性能欺瞞です。まあ当然でしょう。


兵装庫は開けたまま展示してくれています。これはありがたきかな。


機首。
レドーム小さいなぁ、あんなもんでいいのかとか思います。
コックピットの座席の角度は普通ですね。F-16は背もたれを通常よりもやや寝かせた形にした結果、対G耐性が向上したとか何とか。


横から。





奥のF-22はあんまりよく観察できませんでしたので省略。


F-35とF-22、似てるようで割と違うというのが何となく分かりにけり。実物を見られてよかった。

というところで今日はここまで。


その22へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その20【2018/2/9~13】

2020-10-22 21:45:55 | 海外旅行記
シンガポールエアショーの飛行展示の続きです。続いて2組目は、インドネシア空軍の曲技飛行隊「ジュピター」です。6機のKAI KT-1B練習機を使用しています。


会場上空を通過するときにロールします。


バチンと決まりました。


会場を過ぎたらまたロールして元に戻ります。曲技飛行機なので主翼下面はとても派手。


デルタ編隊で上昇。右端の機体が少しずれている・・・。


そのままインサイドループへ。








今度は距離感がバッチリじゃないでしょうか。


編隊を変えてアローヘッド編隊に。


低速のプロペラ練習機ですが、そこは編隊飛行の美しさで魅了します。


2機がバラけるやつ(名前知らない)


KT-1ってどこの練習機だろと思っていたんですが、韓国製なんですね。韓国の宣伝にもなっているんじゃないかな、これ。


2機が至近距離ですれ違うやつ。


エシュロン編隊。


合わせ鏡に飛ぶやつ。











ファイブカード。ほぼ曲技飛行専用の編隊です。


アブレスト編隊の変則版かな。


最後に上昇して、、、


次に降下しながら散っていって、ジュピターの飛行展示は終了です。
これで1回目の飛行展示は終了。また地上展示を堪能します。

というところで今日はここまで。


その21へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その19【2018/2/9~13】

2020-10-21 22:58:29 | 海外旅行記
2018年2月11日(日)11時26分
シンガポールエアショー会場
1回目の飛行展示の時刻が近づいてきたので、広い場所で待機します。ちなみに、カメラガチ勢向けの座席があるといいなとチケット予約時に期待していたんですが、シンガポールエアショーでは無いみたいです。
あとはなにせ照り返しがやばい。


1組目の飛行展示が始まりました。どうやらシンガポール空軍のF-15とF-16です。


編隊飛行で飛んでくれるとこの200mm望遠レンズでもどうにか様になるぜ・・・。しかしガスっていますね。クソ暑いうえに海沿いなので条件がきつそうです。


煙を出しながら機動するF-16。煙を景気良く出しすぎて自分の姿が見えなくなってるぜ・・・というわけではなく、ちょうど雲が配給されてしまったため。厳しいなぁこれ。


翼端から飛行機雲を出すF-15。


ロールするF-16。



2回転くらいしましたかね。F-16の平面形がよくわかっていい構図になったな(自画自賛)


F-15の周りをF-16がぐるぐるまとわりつきながら飛ぶやつ。スクリュードライバーだったかしら。ブルーインパルスで見た。


F-16はF-15の少し後を飛ぶんだなと。


なかなか戦闘機らしい動きを見せてくれます。海上近くを飛んでいるからか、そんなに墜落したときのことを心配していないのか?少なくとも飛行条件のキツイ自衛隊の戦闘機よりもいい動きしていると思います。


合わせ鏡に飛ぶやつ。


インサイドループするF-15。


ループを終えた直後。


アフターバーナーを焚きながら右旋回。


F-16はやはりかっこいいですな。


3機が合流します。


最後に編隊飛行です。


両者の大きさの対比が分かって良いです。


最後に垂直上昇しながらフレアを放って去っていきました。

次回は2組目の様子です。今日はここまで。


その20へ→

東南project ~God’s Blessing on This Wonderful Singapore! その18【2018/2/9~13】

2020-10-12 21:22:04 | 海外旅行記
またF-15SGです。シンガポール空軍のF-15は全て戦闘爆撃機のSG型です。



関係ない話ですけど、F-15E系列の中ではF-15Kが一番かっこいい説を推します。


ヘロン1型というイスラエルのIAI製UAVです。偵察用ドローンですね。イスラエルはUAV開発をよくやっているなぁくらいの印象でしたが、当然輸出にも力を入れているよね。


UAVとしては中くらいなのかしら。UAVはよく知らないのでなんとも。
無人機といっても担当の操縦士は決まっているらしく、機首には操縦士の名前が書かれています。地上で遠隔操縦することもありますしね。


謎センサー。


動力はレシプロエンジン単発のプロペラ機です。
双ブーム式胴体が今にも受け継がれているとは思わなんだ。設計者はきっと英国面だ。


後ろから。胴体形状はステルスが考慮されているんですね。垂直尾翼も胴体中心線に向かって傾いているんですねぇ。


尾翼とか。


攻撃ヘリのAH-64Dアパッチ・ロングボウです。アパッチという名前は実はP-51の急降下爆撃型A-36アパッチとして既に使われているのですが、地味なので誰も覚えておらず、これが初代ですという顔をしています。


回転翼の軸上に付いている風船みたいなのが、AN/APG-78ロングボウという火器管制レーダーです。


攻撃ヘリなので武装しています。中心側にあるのが対戦車ミサイルのヘルファイア、からし蓮根が青くなったみたいなのは何かしらのロケットランチャーでしょうね(手抜き)


攻撃ヘリの割に前面面積が広くない?という気がしなくもないです。でもゴテゴテしているのは好きですよ。


ゴジラには通用しなかった機関砲。





シコルスキーS-70B対潜ヘリコプター。要はこれ海上自衛隊のSH-60と同型ですよね。
シンガポールは金持ちだからか、自衛隊とほとんど同じ装備を持っていて代わり映えがない・・・。もっと貧乏空軍の装備を見てみたいとか思いました。


照明とカメラですね。


対潜ヘリなので魚雷も装備して潜水艦絶対殺すマンと化しています。


尾部。
S-70Bは普段は海軍のフォーミダブル級フリゲートに1機ずつ搭載していて、同級の弱点である対潜性能を補っています。



AS332Mスーパーピューマという汎用ヘリコプター。これは見たことのないやつですね。


良くは知らないヘリなので、ふーんとしか言えないですが。


シンガポール空軍の装備はアメリカ由来のものばかりですが、これはヨーロッパ製です。アメリカ製で揃えた方がいいと思うんですけど、何かしら政治的な理由がありそうななさそうな。


というところで今日はここまで。


その19へ→