山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

背筋凍るTPP なぜ10月末衆議院強行採決をねらうのか

2016年10月27日 23時54分42秒 | Weblog
臨時国会で強行採決がたくらまれているTPP批准。自民党理事が強行採決発言をして理事解任。そのあと、安倍首相は自民党は強行採決したことはございません、考えたこともありませんと。この人は本気で嘘をつく。福島原発汚染水は完全にブロックされていると世界に向かって大ウソ。ウソでも強行採決しませんといったその直後に、担当の山本農水大臣が強行採決を促す発言。政権・与党一体で強行採決することは動かぬ方針だ。いつか。10月中だ。
なぜそんなに急いでやるのか。審議は始まったばかり、審議の前提を議論している段階で、TPPの中身はこれからだというのに、採決をねらっている。なぜか。TPP批准は条約承認案件だ。憲法第61条は「条約の承認に関する衆議院の優越」を定めている。すなわち、衆議院が可決した後30日以内に参議院が議決しないときには衆議院の議決を国会の議決とする、となっている。だからどんなに非難されようとも衆議院で数の力で押し切れば、あとは参議院が徹底審議をうんぬんしても、何の意味もない状態にするのだ。自民党は寝ていても、TPP批准は自動的に通るのだ。1960年の安保条約を衆院で強行して、あと自動成立を待ったのと同じだ。
あの60年安保と同じ位置づけで安倍自民党は臨んでいる。今国会は11月末まで。10月末に強行して、あとは非難の嵐が吹き荒れようとも、やがて時が過ぎれば人は忘れると踏んでいる。そのころに解散をしてまた3分の2をねらう。
こんなことを国民は許していいのか。民主主義とはなんだ。
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