山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

いすゞ中途解雇撤回、志位さんトヨタと初会談

2008年12月25日 09時37分16秒 | Weblog
 昨日の『朝日新聞』夕刊に「いすゞ解雇撤回」の記事が、今日の『赤旗新聞』1面にもこの件がのった。期間社員550人の解雇撤回した。期間・派遣社員1400人のうちの550だ。派遣は切る方針は変えていない。一方、希望退職を募集するともいっている。まだまだ問題はあるが、550人も撤回させたことは、ビッグニュースだ。これも運動と世論の力だ。JMIUがんばれ。よくやったね!
 共産党の志位さんが、トヨタ自動車の宮崎専務と党本部で会談した。申し入れにトヨタのほうが党本部にいくということで実現したという。志位さんはリーディング・カンパニーたるトヨタが大量解雇の引き金を引いたその社会的責任は大きいとして、巨額の株主配当、巨額の内部留保を考えても解雇を中止できない理由はないとせまった。
 そのうえで4点をただした。①、非正規切りが人道に照らして許されないという問題。トヨタグループで11060人首切りでホームレスにまで追い込まれている。専務は人道問題は「ある側面そうだと思う」とのべた。
②法令順守の問題。期間・派遣を契約中途で切るのは法令違反だ。専務はトヨタ本体では中途解約はやっていないといった。関連ではどうだ。
③、大量解雇が避けられない合理的理由がない。志位さんは、トヨタ自動車がこの8年間に株主への配当を5倍に、内部留保を2倍近く増やしている、内部留保の0・2%、昼間配当の8分の1を回すだけで足りると指摘。専務は「経営判断だ。価値判断の違いだ」といった。だがこんな非人間的な判断が許されるのか。かつての経営者の判断基準を取り戻せといいたい。
④、競い合って大量解雇をすすめれば雇用破壊と景気悪化の悪循環に突き落とす問題。専務は「そういう論理もあるかもしれない」と。
 志位さんは、豊田章一郎さんが終戦直後、雇用を維持するために事業をひろげようとかまぼこ作りの修行をしたことも紹介して、解雇撤回をかさねて要請した。
 トヨタグループも、なんらかの前向きの対応をすべきだ。

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