山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

沖縄の菅原文太さん

2014年12月03日 11時23分15秒 | Weblog
 わたしが2014沖縄県知事選挙の後半1週間ほど、辺野古をかかえる名護市に翁長雄志新知事の応援にいったとき、現地の人から何度も聞かされたのが、那覇のセルラー球場でおこなわれた翁長決起集会での菅原文太さんのあいさつのことだった。
 1万人の予定が1万5千人もの人が参加したことが確信になったとともに、予告なしに登場した菅原文太さんの発言が勝利を勝ち取る決意を固めさせた。
 菅原文太さんは、
「政治の役割は二つあります。一つは、国民を飢えさせないこと。
 もう一つは、これが最も大事です。」
 といって、15秒ほど口をつぐんだ。参加者は、最も大事なことは何だ、と問いつつ、胸の
鼓動を高めていった。15秒と長いので、息が詰まるような思いで1万5千人が待った。静まり返った球場で、菅原さんは、
「絶対に戦争をしないこと。」といった。
 球場の1万5千人は、共感の大歓声で応えた。
 参加した人々の感動がいかほどであったかを口々につたえてくれた。菅原文太さんのことばを胸に深く刻んで、沖縄中で、辺野古新基地は許さない、翁長新知事を実現しようとの思いが人から人へと伝えられた。
 翁長さんは保守・革新を乗り越えたオール沖縄の心で圧倒的勝利を勝ち取った。沖縄県民の勝利だった。
 その勝利からときを置かずに菅原文太さんが逝ってしまったのは衝撃だった。菅原文太さんの気迫は、この瞬間でも、県民の心に強く生きているにちがいない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安倍首相の14衆院選第一声、... | トップ | 辺野古埋め立て変更申請承認... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事