山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

橋下氏、在特会に宣伝の場を与えた

2014年10月23日 09時28分58秒 | Weblog
 橋下大阪市長が、在特会のヘイトスピーチの被害者と懇談することは拒否しながら、加害者である人権侵害・犯罪集団を市長と対等の場に引き上げて「話し合い」をするという誤りを犯した。自分なら在特会に話をつけることができると妙な自信の下、行動したのだろう。得点稼ぎのパフォーマンスだった。結果は予想を外れ、みじめなことになった。
 それだけでは済まない。在特会を大阪市長と同列の場においたことが彼らとその予備軍にどれだけ励ましを与えたことか。
 また、市役所の会見場の設営が異常だった。在特会会長の机には、彼の新刊本がテレビカメラに映るようにしつらえてあった。7分間とはいえ、各テレビ局の番組でその本がしっかり放映された。NHKニュースでも何度も映された。その効果抜群で、アマゾンの新刊本販売では、その日からトップにおどりでたという。大阪維新の会の地方選挙候補者の元在特会幹部の男も、なにかカッコいいからという軽い気持ちで加わったそうで、その裾野にいる軽はずみな連中にいっきに本を普及する手助けをした。
 翌日のMBSの「ちちんぷいぷい」ではその本にぼかしをいれる配慮をしてはいたが。市役所の担当部署が、なぜ在特会の新刊本をテレビ映りするように据えつけるのを許したのか、あるいは放置したのか。理解できない。在特会会長が橋下氏になぐりかかろうとした時でも本は倒れなかったのだから、きっちり固定されていたのだ。結局、「話し合い」が、在特会とその本に宣伝の場を与えたにすぎないことは動かしようがない。
 一方、7分間のどなりあいで、橋下氏の地金があらわになった。その発言の質が在特会のそれと同等のものであることが明らかになった。橋下氏の発言が、知事の時代からそういう要素をふくんでいることは良識ある人々はつかんでいたが、こんどはわかりやすい形で演じてくれた。市役所には橋下氏に抗議の声が1000件近くもよせられている。
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