山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

米軍基地はいらない!徳之島住民の意思

2010年04月20日 12時49分47秒 | Weblog
 米軍普天間基地のヘリ部隊の移転候補地とされた鹿児島県の徳之島で、18日(2010・4・18)、米軍基地はいらないと1万5千人が決起した。2万6千人の人口の6割にのぼる。徳之島への基地移転はきっぱりやめるべきだ。
 私が注目したのは、集会で採択された決議文だ。

  徳之島集会の決議文
 徳之島への米軍基地移設に反対するために、本日ここに島内の老若男女1万人が集いました。
 徳之島内外から、熱い思いで結集された皆さん、この美しい自然と、島ん人の「結いの心」共同体を、米軍基地は消し去るのです。私たちは基地の移設に断固反対して政府が断念するまで闘います。奄美の祖国復帰運動にも勝る、島を守る「民族危機」の叫びです。
 徳之島及び国内への基地の分散は、軍拡であり、軍縮という世界平和の流れに逆行するものです。
 「地域振興に米軍基地が有効」という声がありますが、この10年間、振興策として600億円も投入されてきた名護市では、逆に市債残高が増加し、失業率の増加、法人税の減収など市の経済は困難をきたしています。
 島の自然も文化も、太古の昔から、先祖からの預かりもの、傷つけず未来に子どもたちに届けなくてはなりません。
 徳之島は世界的にも貴重な希少動物の保護活動を推進し、世界自然遺産登録を目指しています。
 「長寿、子宝、癒しの島に米軍基地はいらない!」
 私たちは徳之島への移設を断固として反対します。
 大会スローガン
 1、徳之島への米軍基地、訓練基地移設に断固反対する。
 2、徳之島は豊かな自然に恵まれている。私たちは希少動植物の保護活動を積極的に推進し、世界自然遺産登録を目指す。
 3、私たちは農業を中心とした、観光振興を目指す、そのために振興策に名を借りた環境破壊を許さない。
 以上、決議する。

 基地の分散は軍拡であり、軍縮の流れに反すると指摘し、地域振興策というアメに対してこれを断固拒否した。基地と引き換えの振興策の本質とその結果も見抜いている。農業と自然を生かした観光が島の産業だと言い切った。
 
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