山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

維新政治の都市破壊=文化破壊から大阪を守りたい

2015年03月15日 23時13分07秒 | Weblog
 大阪府立大学、大阪市立大学を統廃合するのが、「二重行政の無駄」なくすシンボルとばかりにずいぶん以前からぶちあげ、ごり押ししてきた。だが施設の廃止と違ってそうスイスイとはいかない。そこへきて、昨日書いた日本科学者会議の文書だ。「二重行政の無駄」が、じつはデマだった、あるいはろくに知らずに、とにかく無駄だとわめいていたのだ。
 一流の都市は大学を持ち、それを誇りとしている。府県と市が大学を持つことが「二重行政の無駄」だと騒いでいる県や市がどこにあるだろうか。横浜、名古屋、京都、神戸、広島、福岡、札幌で県立市立大学統廃合の話はきいたことがない。大学が無駄だと攻撃することは、都市の格を落とし、知性を否定する行いだと受けとめられている。
 北陸新幹線が開通し、全国から注目を集めている金沢でも、石川県立大学と金沢美術工芸大学がある。県民・市民はとくに金沢美術工芸大学を誇りにしている。石川県の人口は115万人(大阪府の8分の1)、金沢市は46万人(大阪市の6分の1)だ。財政力は大阪府市とは比べ物にならない。だが誇りを持って運営している。
 橋下氏は大学だけではなく、図書館も府と市で大きいのをもつのは無駄だという。情けない、あきれてものも言えない。知的堕落もここまでくるか。世界無形文化遺産の文楽への口汚い攻撃と援助金の削減、日本唯一の国際児童文学館廃止、大阪国際平和センターへの攻撃と壊変など、知的文化的退廃は枚挙にいとまがない。
 都市格を大事にした、文化的香りのする、地道に街づくりをする大阪を、破壊から守りたい。
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