山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

安倍、歴代最長政権?実績は憲法破壊・民主主義破壊。いま薄氷は割れる

2019年11月21日 09時30分36秒 | Weblog

 安倍政権が桂太郎を抜いて史上最長になったという。おめでたいか。否。災厄だ。憲法順守義務を一番先に負う首相がその破壊に突っ走った年月ではないか。2014、15年には、憲法第9条に違反して集団的自衛権行使に憲法解釈をごり押しし、安保法制=戦争法を強行した。17年には、野党が憲法の条規に従って臨時国会の召集を求めたのを3か月以上も無視するという違憲行為をした。これだけで総理大臣の資格はない。経団連という大企業の利益代表のために法人税を下げるというお友達優遇政治を推進した。そのお友達優遇の象徴的な事例が、森友・加計問題だ。官僚は安倍首相の小坊主となり、公文書の改ざん、廃棄が蔓延した。政治の腐敗堕落はきわまった。

 その延長に史上最長がある。喜びではない。民主主義にとってこれほどの災厄は無い。一刻も早く安倍政治を退場させなければ、日本の民主主義は回復されない。森友・加計と同質の問題が「桜を見る会」だ。国家行事の私物化、税金の私物化。森友では8億円の国有地をただ同然で払い下げした。安倍にとってはすべてへっちゃらだ。

 だが、史上最長を祝ったそのあとすぐに崖が待っている。本会議での安倍氏の大写しを見ると、その目は涙目になっていた。疑惑追及に威張って反論したが、涙目だった。追い込まれていることを自覚してのことだ。ちょうちん持ちテレビに祝福のマイクを向けられて述べたことばがおもしろい。「責任の重さをかみしめながら、薄氷を踏む思いで、その緊張感をもって、全身全霊をもってとりくんでいきたい」。薄氷を踏んでいることを日々実感しているのだ。この時期、東京の氷は薄い。歩いていくともうすぐ氷は破れる。

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