『赤旗日曜版』10月13日号が、安倍首相の「桜を見る会」での税金金私物化、国家行事私物化、公職選挙法違反、政治資金規正法違反の所業について、ほぼすべて明らかにした。これを使った11月8日の参院予算委員会・田村智子質問が、テレビを通じて問題を知らしめた。だがその6か月前の5月13日、共産党・宮本徹衆院議員が、衆院決算委員会で予算に比して執行額が異常に多い問題をとりあげた。質問のために5月9日に内閣府内閣官房に資料請求をした。ところが11月4日の野党の内閣府ヒアリングで招待者名簿を廃棄したのが5月9日だったことが判明した。なんのことはない。やばいとおもってあわてて廃棄したのだ。証拠隠滅そのものだ。森友加計疑惑と同じ構造ではないか。安倍内閣の腐り具合は尋常ではない。だが他の省庁の推薦名簿はまだ保管されている。官房長官も追い詰められて、首相、正副官房長官などの枠はあったとみとめた。安倍首相委が接遇にはかかわったが選定には関係ないとの国会答弁は虚偽だと判明した。ホテルニューオオタニでの前夜祭は安倍晋三後援会のパーティだが、政治資金規正法にもとづく収支報告がない。違法の疑いあり。ここをごまかすためにホテルの領収証を渡した疑いがある。さらに超一流の立食パーティーで5000円はあり得ない。オードブルや食事に加えアルコールはすべてそろっていただろう。久兵衛の寿司もあった。1貫500円くらいするらしい。われわれが年に一度、元同僚が居酒屋で懇親するときはアルコール含めて5000円で注文するのが普通だ。ニューオオタニではない。場末の居酒屋だ。もちろん九兵衛の寿司はでてこない。安倍首相は宿泊客が多いからホテルがそのように設定してくれたと説明した。ニューオオタニ飲み放題・九兵衛付きで5000円なら年末の忘年会は押すな押すなの状態間違いなしだ。おまけに安倍前夜祭は歌手のショーもあった。負けてくれた5000円の飲食代に歌手の出演料ははいっているという説明は安倍首相もしていない。歌手のギャラは数十万円だろう。飲食費は仮に5000円だったとしても、歌手のギャラは完全に浮いてる。安倍後援会から支出されていることは疑いない。公選法違反の寄付行為だ。
テレビでは田崎史郎が安倍お友達として大奮闘だ。昨日夜のたけしの情報番組では、もう桜を見る会はいいではないか、国会では日米貿易交渉など大事な問題があるのに停滞してしまうとコメンテーターが男女そろって言い出した。なにをいう。貿易協定は外務委員会でやっている。昨日自民・公明・維新の与党で強行したではないか。コメンテーターの虚偽発言だ。予算委員会で田村智子さんが問題にしてからまだ1週間しか経っていない。知らぬ存ぜぬ、証拠隠蔽廃棄の容疑者に助け舟をもう用意するというのは許せない。