山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

自民党大会で安倍、改憲の執念。いつものフェイク。

2019年02月11日 09時41分05秒 | Weblog
 昨日1月10日に開かれた自民党大会で安倍氏は、改憲への執念をあらわにし、そのために地方選挙でも改憲をかかげることを求め、参院選で3分の2奪取を打ち上げた。
 前回2016参院選で3分の2を取り、改憲への土台ができたと、長年の執念を全面展開させた。総理大臣が先頭に立って改憲案を出し、指示するという憲法99条違反の行動に出た。
 これに対し、草の根からの改憲反対の3000万署名運動が全国で展開された。運動の進展によって、安倍改憲への忌避感が強まり、直近の世論調査でも安倍政権下の改憲に反対が56・7%にも達した(共同通信2・4)。3000万署名だけでなく、森友・加計疑惑で徹底追及したことが、国家を私物化する総理大臣に憲法をうんぬんする資格はないとの世論を高めた。
 だが、心底右翼思想で凝り固まった安倍は、平気でウソをつくし、何の反省もしない。昨日の演説で、国内総生産(GDP)などの指標をかかげ、民主党政権時代を「悪夢」と呼んで罵倒しつつ、アベノミクスの「成果」を自画自賛した。いつもの手法だ。だがこれはフェイクだ。安倍氏は、いつも民主党世間時代の経済をあげつらう。だが待て。リーマンショック級のことがあれば消費税値上げを中止する、選挙民に是非を問うという手を使って選挙を有利に運んだ。実際にはリーマンショックでも何でもないのによくこの手を使った。ところが本物のリーマンショックでの経済破壊が襲ったのが民主党政権時代だ。政権開始とリーマンショックが同時に始まった。東日本大震災・福島原発事故も起きた。経済は落ち込み、CO2の排出量も努力しないのに勝手に減って、目標達成したのだ。これが民主党政権時代だ。その谷底から持ち上がって上向きになってきたときに安倍政権になった。一番困難な諸問題の処理に追われた時を過ぎ、上向きの時を利用したのが安倍政権だ。だから、安倍が、ことあるごとに、民主党政権時代をいやらしい言い方でなじるのを、わたしはいつも苦々しい思いで聞いている。はんとうに安倍は、腹が黒い。根性が悪い。上向きの時を利用して、日銀に大量にお札を印刷させて、年金基金もルール破りで証券・株に投入させて、株高演出、景気浮揚の風を吹かせた。だが需要の6割を占める個人消費がずっと冷えたまま。雇用が増えたとは言っても、非正規求人が増えただけ。非正規と老人だ。賃金が上がらない、年金は減らされる一方。だから家計消費は減ったままだ。でも大企業の利益は増え、合法的な税逃れが内部留保という形でふえつづける。アベノミクスの恩恵を受けたという人に手を挙げてもらったらいい。
 
 
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