山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

名護の前哨戦、南城市でのオール沖縄の勝利!名護での必勝を

2018年01月23日 08時51分55秒 | Weblog
 1月21日の沖縄県南城市長選でオール沖縄の瑞慶覧長敏さんが、自公維の現職を65票の僅差で破った。去年の市長選では、自公維らは3勝したと誇っていたが、ここで逆転した。3選市長の強固な地盤をくつがえした。沖縄では注目されていたが、全国的には知られていなかった。65票差であれ、国政与党連合を打ち負かした意義は大きい。
 つぎは2月4日投票の名護だ。辺野古に新基地を許さないために何としても稲嶺市政を続けなければならない。しかし、政権与党と、首相官邸が総がかりで名護に襲い掛かっている。
 首相官邸派がいうのはデマのたぐいだが、的をしぼってくりかえすとそれなりに効果を発する。稲嶺進市長は国から再編交付金がもらえなくて何もできない、市の税金が高くなっていると。だが135億ほどの再編交付金は切られたけれど、逆に年平均100億円ほど財源をふやした。魔法のようなことだ。それは市税の納入率が向上したこと(かつて瀬長那覇市長いじめの時市民が税金を積極納入したように)、市民の収入増、知恵を働かした財源確保による。稲嶺市長は市の建設・建築事業は市内業者に発注している。その循環が効果を発揮している。職員と力を合わせて、国のまた県の補助儀業で利用できるものを研究して取り入れ、子育て教育関係で事業を拡大している。補助の額は結果として市の財源に算入される。だから国に締め上げられたけれど、国の制度をうまく使って財源を生み出した。再編交付金は差別的だが、普通の国の制度は公平だ。中学生まで医療費無料、保育園定員1395人増で年度中に待機児童ゼロに、2人目の保育料半額、3人目から無料、給食費も3人目から無料、小中学校の耐震化工事は今99%年度中に100%、小中全校にクーラー設置、トイレをすべて洋式化(私の孫は和式トイレのパイプにつかまって用を足している)など沖縄一の、いや全国的に見ても素晴らしい成果だ。待機児童ゼロなどどこにあるのだろう。おもしろいのは、名護が「ふるさと納税」がえらい増えているのだ。なんと返礼品がないにもかかわらず。
 名護の野球場は日本ハムファイターズのキャンプ地だったが、球団の要望も受けて、今基礎から作り変えている。ハムがアリゾナに行ったことで、相手候補(前市会議員)は攻撃をしているが、市会議員全員一致でその予算に賛成したのに、いちゃもんをくりかえしている。
 首相官邸派候補は、基地問題はまったく触れずにやり過ごそうとしながら再編交付金はもらうという。ということは新基地推進表明だ。また抵抗していても基地は造られるとも。だが、市長権限、知事権限で工事はさっぱり進んでいない。キャンプハンセンのなかを流れる美謝川の付け替えをしなければならないがその許可は市長権限だ。稲嶺さんは絶対認めないから、基地はつくれない。工事はさまざまな難問が出て計画変更はなんどもやるのが普通で、そのたびに知事の許可が必要だ。これは翁長知事が認めない。そのほかにいくつもの市長・知事権限にかかわる問題がある。だから稲嶺・翁長コンビがいる限り基地はできない。それゆえに、首相官邸が直接乗り込んで選挙をやるのだ。金も使う。官房機密費=税金まで不法に使うかもしれない。だから公明党創価学会を巻き込んだ。
 名護市民の決意は固い。だが公明党創価学会の寝返りがどれだけ効いてくるか。南城市で自民公明維新相手に65票差だから、名護の現実もそのようなものだろう。稲嶺楽勝などとんでもない。負ける可能性ありだ。官邸丸抱え選挙に対して、全国からの市民の連帯が求められる。
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