山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

帰省・墓参・懇親・九谷

2017年08月20日 16時05分54秒 | Weblog
 久しぶりの帰省・墓参だった。朝早めに出て、快速を乗り継いで小松まで行った。途中、敦賀で「焼き鱒弁当」を買って電車で食べた。ます寿司のますの表面が炙ってありちょっと香ばしい。片道5時間から5時間半くらいだ。サンダーバードの2倍かかる。でも安い。湖西線風景は十分見慣れているので、新聞をゆっくり読んで、古本市で買った文庫本を読んだ。
 実家ではまず冷えたスイカを食べた。甘い。今年はたくさんのスイカが実って配ったそうだ。夕方、村の同級の友人が集まってくれ酒をくみかわした。花菱を予約したと連絡があったので、小松の料亭かと思ったが、村の酒屋が始めた居酒屋だったので安心した。5人も集まってくれた。
 翌朝は墓参りだ。村はずれの墓場に向かった。昔は遠く感じたが、今は家がつついている。ずいぶん立派な墓がふえた。競っているように見える。花を添えて、ろうそくに火をつけ、その火を線香に移す。父母の墓に手を合わせた。兄がお経の本を忘れたということで、いつもの阿弥陀経はなくあっという間に終わった。
 午後2時ごろ、兄に駅まで送ってもらった。小松市街をぶらぶらした。大阪の新聞にも小松駅東側の八日市地方遺跡で「柄付き鉄製やりがんな」が発掘されたと報じられていた。いい状態でずいぶん貴重なものだ。
 商店街としての八日市や三日市があるがシャッター街だ。八日市の西の大文字町に向かった。4代徳田八十吉の窯か店がある通りだ。たどり着く前に美術品の店があり入った。九谷焼の専門店だ。有名作家の作品、新しいもの古いもの、名もない陶工の作は安く展示されている。100円、500円と紙が貼ってある。値段に比していいものばかりだ。しかし数十万円の人間国宝の3代徳田八十吉・吉田美統、北出塔次郎のものはガラスケースに入っている。安い方の棚で目についたのが浅蔵五十吉の陶板だ。深い黄色に緑の陶板が訴えかけるように飾ってある。縦15センチ横22センチで朝顔、カタツムリが描かれている。値段を見ると12,000円。文化勲章作家が。聞くと、旧家の家の解体に際し、引き取ってくれとの求めでひとまとめで買いとったという。本来10万円のものだが、今は全般に値が下がっており、早くさばくのが大事なので安くしているという。90年代前半文化功労者受賞後の作で略歴も付されている。あと、5つ組の盃500円、5枚組の小皿500円を買って計13,000円。なんかうれしい気分で駅に向かった。店でたくさんの品を鑑賞するのに時間を取ってしまい窯に行くのは次回に回した。
 帰りも快速乗り継ぎで帰った。時間があるので、雑誌論文をずいぶん読むことができた。普通電車は混んでいて、ほぼ満席に近いほどだった。普通の本数が少ないからだ。1時間に1本という感じだ。特急中心が地元民を粗末にしている。これが新幹線となると、在来線は切り捨てられ、地元負担の別会社にさせられさらに不便になる。
 途中遅れが出て、大阪駅についたのは、10時前になった。鈍行で本をずっと読みながらの旅だったので、ずいぶん長く感じた1泊2日だった。
コメント
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