橋下大阪市長が「自分の価値観と合うと思って選んだ」公募区長のひとり、榊正文淀川区長(44)が、ツイッターで自分を批判した読者に対し「アホか、相当な暇人やな」と暴言をはいていたことが、9日、わかった。
おどろくのは、これに対する橋下市長の見解だ。「一般職(の公務員)の立場で、一般の人に馬鹿とかアホとかいう言葉づかいは許されない」とのべ、処分も検討する考えを示した(『朝日』8・9夕刊)。『赤旗』8・10は、「公選職じゃない一般職なので『僕と同じやり方』はできない。一般職の有権者にアホとかバカとかの言葉遣いは行政職としては許されない」と発言を報じ、任命責任とともに暴言をくりかえした姿勢を批判した。
橋下氏はこれまで、どれほど人をアホ、バカとののしり、人の名誉を傷つけることばをはいてきたことか。「僕と同じやり方はできない」とのべていることから、これまでの一連の橋下氏の暴言・人権侵害的発言は自覚してやっていたことがはっきりした。これを「橋下流」(『朝日新聞』)などと名付けて甘やかし、おだててきた新聞・テレビの罪は重い。
一般職の公務員の暴言はだめなのは当然だ。特別職の公務員はいいのか。橋下氏はそこがずるい。特別職の中の選挙で就任するものは暴言を吐いてもいいというのだ。わたしは、不勉強にも、これまでこんな理屈は知らなかった。公務員制度の専門の研究者にぜひ教えていただきたい。常識からすれば、「橋下流」のへりくつは通用しない。区長の処分とともに、自分自身の処分を数十回すべきだ。
それにしても、大阪『朝日』の記者の腰抜け、卑屈さはどうだ。「公選職じゃない一般職なので『僕と同じやり方』はできない」という肝心要の部分に目をつぶっている。これまで数限りなくくりかえされてきた橋下暴言・人権侵害発言を免罪してきたゆえの気恥ずかしさからか。
わたしは、今日、吹田警察のとなりにある「秀一ラーメン」にいった。定時制で4年間担任をしたAくんといっしょに。身体障碍とともに知的障碍も持つAくんは作業所で働きながら、今度、府の知的障碍者の採用に合格し、非常勤で働くことになった。働いて役に立つことが何よりの生きがいになっている。そのお祝いの会を2人でもったのだ。Aくんは「秀一ラーメン」の開店以来、10年以上のひいきだ。ご主人はおだやかで、研究熱心な人だ。
そこでAくんが思わぬことをいいだした。「先生、橋下大阪市長はひどいですね」というのだ。「えっ。どこがひどいの?」というと、「区長の発言は処分するのに、特別職の自分はいいというのはおかしい」というのだ。「そうやねえ。するどい」と、わたしは応じた。障碍をもってはいるが、消防や警察、市役所について関心がつよいAくんはよく観察していた。
このようなへりくつ、勝手なやり方が許されるのか、一人ひとりの有権者、市民が判断をくだすべきときだ。
おどろくのは、これに対する橋下市長の見解だ。「一般職(の公務員)の立場で、一般の人に馬鹿とかアホとかいう言葉づかいは許されない」とのべ、処分も検討する考えを示した(『朝日』8・9夕刊)。『赤旗』8・10は、「公選職じゃない一般職なので『僕と同じやり方』はできない。一般職の有権者にアホとかバカとかの言葉遣いは行政職としては許されない」と発言を報じ、任命責任とともに暴言をくりかえした姿勢を批判した。
橋下氏はこれまで、どれほど人をアホ、バカとののしり、人の名誉を傷つけることばをはいてきたことか。「僕と同じやり方はできない」とのべていることから、これまでの一連の橋下氏の暴言・人権侵害的発言は自覚してやっていたことがはっきりした。これを「橋下流」(『朝日新聞』)などと名付けて甘やかし、おだててきた新聞・テレビの罪は重い。
一般職の公務員の暴言はだめなのは当然だ。特別職の公務員はいいのか。橋下氏はそこがずるい。特別職の中の選挙で就任するものは暴言を吐いてもいいというのだ。わたしは、不勉強にも、これまでこんな理屈は知らなかった。公務員制度の専門の研究者にぜひ教えていただきたい。常識からすれば、「橋下流」のへりくつは通用しない。区長の処分とともに、自分自身の処分を数十回すべきだ。
それにしても、大阪『朝日』の記者の腰抜け、卑屈さはどうだ。「公選職じゃない一般職なので『僕と同じやり方』はできない」という肝心要の部分に目をつぶっている。これまで数限りなくくりかえされてきた橋下暴言・人権侵害発言を免罪してきたゆえの気恥ずかしさからか。
わたしは、今日、吹田警察のとなりにある「秀一ラーメン」にいった。定時制で4年間担任をしたAくんといっしょに。身体障碍とともに知的障碍も持つAくんは作業所で働きながら、今度、府の知的障碍者の採用に合格し、非常勤で働くことになった。働いて役に立つことが何よりの生きがいになっている。そのお祝いの会を2人でもったのだ。Aくんは「秀一ラーメン」の開店以来、10年以上のひいきだ。ご主人はおだやかで、研究熱心な人だ。
そこでAくんが思わぬことをいいだした。「先生、橋下大阪市長はひどいですね」というのだ。「えっ。どこがひどいの?」というと、「区長の発言は処分するのに、特別職の自分はいいというのはおかしい」というのだ。「そうやねえ。するどい」と、わたしは応じた。障碍をもってはいるが、消防や警察、市役所について関心がつよいAくんはよく観察していた。
このようなへりくつ、勝手なやり方が許されるのか、一人ひとりの有権者、市民が判断をくだすべきときだ。