山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

修学旅行の付き添い勤務をすると2万円取られる

2010年10月12日 22時14分45秒 | Weblog
 今日聞いた話しだ。そろそろ修学旅行の季節だ。3泊4日の修学旅行の付き添いをする予定の人によれば、3泊4日の食事代2万円をあとで払ってほしいといわれたということだ。修学旅行の付き添いという仕事は実にハードだ。生徒はいたって元気。この数日間にエネルギーを爆発させる。付き添い教員はそれに付き合わなければならない。旅行の行動予定を順調にすすめるために、また問題行動を起こさせないように、生徒と同じか、いやそれよりも長時間起きていなければならない。だからへとへとになる。異常な長時間勤務になる。だが教員には残業手当がでない。とはいえ宿泊を伴う勤務には若干の手当が付く。
 問題は、橋下知事さんになってから、この生徒の宿泊行事の付き添い勤務の食事代を「食べた本人が出せ!」といわれる。こんどの修学旅行では食事代が2万円ほどらしい。食べた代金は自分で払うのは当たり前と思う人がいるだろう。だが、もともと出張の食事代は食卓費として一定額出ていた。それを橋下さんはなしにして、自腹にした。これが正しいとするなら、食事の時間は勤務時間であってはいけない。また、何を食べても自由、カップラーメンでも、コンビニのパンでもいいということでないと筋が通らない。
 ところが、修学旅行をはじめとする宿泊行事の食事の時間は勤務時間からはずす、生徒と同席しなくて結構、同じものを食べなくてもいいです、と管理者からいわれてはいない。逆に食事時間も含めて眠りに付く数時間(経験では1、2時間の場合もあった)以外はすべて役割分担が決まっている。ホテルから出て街の安いラーメンで夕食をすますことはできない。もし、付き添い教員が全員、食事時間はフリーの時間だとしてホテルからでていったら生徒指導はどうなるか。実際は、そんなことはしない。全員真面目に勤務についている。とすると生徒と同じホテルの食事をとることになる。それが2万円なのだ。2万円の食事をとることを含めた職務命令が出ていることになるのだ。だったら、自腹にするのはおかしい。出張費でまかなうべきだ。
 へとへとになって仕事をしたら、あとで2万円を取られる。損をするのだ。それなら付き添いに行きませんという人が出ても不思議ではない。でも先生はみんな真面目だから断わったりしない。そこにつけこむ。これが橋下政治の実態だ。
 橋下さんは自分も出張のときの食事代は自分で払うと言った。職員にそうさせるのだから当たり前だ。でも外国出張でパーティなどの場合値段が張ると思うが、それも自分で出しているのだろうか。ヒマができたら調べてみたいという気持ちが頭をもたげてきた。
 去年の修学旅行では、インフルエンザ大流行のため、養護教員は生徒をしょっちゅう病院へ連れて行った。そのため朝食は食べることができず、帰ってきたら冷たい夕食が残されていたそうだ。あまり食べる気が起こらなかったそうだ。でもあとで食事代はきっちり払わされたという。
 付き添いをする人は、「私は普段、4日間で2万円もの食事はしない。あまりたくさん食べたくはない。それなのに2万円というのは納得がいかない」といっていた。そのとおりだ。橋下政治には納得がいかない。
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