山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

新聞の選挙報道は公平にしろ

2009年08月24日 12時03分17秒 | Weblog
 新聞の選挙報道はあまりに偏っている。事実上、自民・民主の二大政党しかあつかわない。その他の政党については、まったくの付けたしだ。
 解散によって各政党の議席はゼロになった。何党が何議席とるかは選挙で決まる。それまではゼロであって、各党の扱いにおいて優劣をつけてはならない。これが民主主義の政治制度の根本原則だ。
 以下ような許されるか。公営掲示板を自民・民主にたくさん場所をわりあてる。テレビの政見放送において自民・民主にたくさん時間をわりあてる。選挙公報において自民・民主にたくさん紙面をわりあてる。こんなことが公職選挙法で認められないのは当たり前だ。
 新聞は選挙管理委員会が発行しているわけではない。だが、マニフェストの紹介報道、党首の発言や行動の報道、選挙運動の報道などで、各党を平等に扱うという観点のかけらもない。その差別的扱いには目に余るものがある。民主主義を標榜する新聞の使命は放棄したのか。新聞倫理綱領は忘れたのか。
 これを考える際にヒントになるのが、テレビでの政党討論会だ。NHKだけでなく各局でやっている。自民・民主だけを呼んでやるという不公平なものもあったが、選挙本番になってからは、各党を平等に呼び、均等に発言をさせるように配慮している。新聞も参加する日本記者クラブ主催の討論会も意義あるものだった。その運営方法はじつに公平なもので気持ちよかった。
 これに比べれば、新聞の日々の報道はあまりにひどい。90数%の完ぺきな2大政党制に持ちこむことをこの選挙を通じて実現しようとしている。もうこれは意図的政治運動である。多様な意見の尊重・交流が民主主義社会の基本だ。だがもう窒息寸前だ。
 選挙はまだ行われていない。ただちに公平な扱いをするよう新聞各紙に求める。
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最高裁裁判官の国民審査で×を

2009年08月24日 10時49分50秒 | Weblog
 総選挙では最高裁判所の裁判官の国民審査がおこなわれる。最高裁は全体として労働者・国民の権利を制限する、国家への従属をもとめる役割を果たしてきたので、私はいつも×をつけてきた。
 今日の新聞(朝日)に、今回国民審査にかけられる9人の裁判官の紹介記事があった。また、×印をつけようという意見広告も載っていた。住所によって選挙の1票に不平等があるのは憲法違反だと訴えた裁判で、1票の不平等を容認する判決をだした2人の裁判官に×をつけようというのだ。その2人は、那須弘平裁判官と涌井紀夫裁判官だ。
 もう一つ。先日、私も原告のひとりに加えてもらった自衛隊イラク派兵差止裁判(大阪)の原告弁護団長の辻公雄弁護士から、竹内行夫最高裁裁判官に×をつける運動についての知らせが届いた。竹内行夫裁判官は外務省事務次官から最高裁裁判官に就任した人物だ。竹内氏は、国際法違反のイラク侵略戦争に際して自衛隊派兵を率先賛同した。国際法違反の戦争に手を貸した人物が法の番人だというのは、成り立たない。当然、国民審査で罷免すべきだ。
 最高裁裁判官は内閣が任命する権限を持っているから、自民党政府によって意のままにあやつられてきた。本来、抑制的であるべきなのだが、権力を持つと押さえがきかないのだろう。
 今回の総選挙で自公政権は国民の審判で退場することは確実だ。同時に国民審査においても、わからないから白紙で出す=信任するということはやめて、きちんと批判したいものだ。
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