マイタのブログ

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奥はまだまだ深いのです。

2015年12月11日 | 酒 2015年

 同じような話を何度もしているようですが、そこはひとつご容赦くださいませ。



お酒の風味は時間の経過や置かれている環境の影響を受けて変化します。

未開封でも変わりますし、栓を開けてからは空気と触れることで変化が速くなります。

そのように申しますと「じゃあ開けたらすぐに飲み切らなきゃ」と思われるかも知れません。

でも、実は栓を開けた日よりも翌日とか翌々日、さらにその次の日になってから美味しさを発揮する日本酒が世の中にはたくさんあるんですよ。

また、栓を開けていない状態で長期間保存しておくことで味に丸みが出て より味わい深くなる日本酒が多いことも広く知られております。

もっともお酒の製法や造った人たちの技術力、また保存の仕方にもよりますので、日本酒であればどれでもいいというわけではありませんが。



そのようなことを考えて日々味を確かめております。当然温度もいろいろ変えたりして。

 





本来お酒はどんな飲み方をするのも自由ですから、生酒だからって必ずしも冷やして飲まなければいけないなんてことはありません。「しぼりたて」を燗して飲んでいらっしゃる人も居ますし、私もよくやりますよ。冷えているときは強く感じた苦味が温めたら気にならなくなったり、上品な甘みが出てきたり、刺激的だった酸が柔らかい旨味になったりしますからね。変化を楽しむのも酒呑みの醍醐味、今まで気付かなかった味わいに出会えたときは小躍りしたくなるほどに嬉しいものですよ。

 

 

酒屋万流、呑み手も万流・・・ それでいいのだ。

 

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