すぐ忘れる男、決して忘れない女

性差に配慮した医療の観点から、男女の脳と行動の違いを解説した著書

「すぐ忘れる男、決して忘れない女」




脳科学の解明によって、男女の脳の違いが解明されてきており、

男性・女性のそれぞれの仕組みを知ることで、

人間関係も上手く対処できる。落ち着いて振舞うことができるとする著書。


チョイスのみご紹介。


脳には「完成形」はない。生きている限り脳は進化する。


☆脳を最高の状態に保つためのアドバイス。

よく食べて、よく運動する。(汗をかこう。)　有酸素運動がよい。

自分史を書く。記憶力の一番の訓練法は思いだすこと。

習いことをする。ボランティア活動に参加する。


☆女性の方が聞き上手。

女性の方が、言語処理をつかさどる左脳に神経細胞が多い。

女性の方が、右脳と左脳のつながりが大きい。


☆男女の「聞き方」の違い。「非言語的情報」

男性は、激怒とか攻撃といった明白な感情を認識するのに優れている。

他の男性による攻撃性を見極わめて、すばやく防御態勢を整える必要があるから。


気分や感情を読み取る能力。非言語的合図に関しては女性が優れる。

(これは、言葉をしゃべれない赤ちゃんの情報を読みるとる能力ですね。)


☆男女のストレスへの反応の違い。

女性は、おでこのすぐ後ろにある脳の灰白質の量が、男性より多い。

前頭葉皮質と呼ばれる個所は、物事の決断過程や、取り巻く環境に対する

感情的な反応を制御する。


ストレスに満ちた状況におかれるとエストロゲンが、脳のこの個所の神経細胞を

通常より広範囲で活性化させる。

エストロゲンを多く持っているのは男性より女性。


これは、女性が嫌な出来事を男性より感情的に経験するだけでなく、

より鮮明に記憶することを意味する。

よって、女性は男性より、より細かく出来事を順序よく思い出すことかできる。

　　　　　↑↑↑

これ・・男女のささいなトラブル時。

男性から見れば、「そんなことがあったっけ？」とする男性の記憶に対して。

「決して忘れない女性」怒る女性・・なんとなく見える構図です。


これ人類の進化上、男性の狩猟能力によって部族が養われていた場合。

マンモス狩りに行った時、どけだれ寒かったか、

どれだけ疲れていて怖かったか。どれだけヤリが痛かったか。

こんなのをいちいち覚えていては、狩りに行きたくなくなっていまいますよね。

　　(よく言えば・・忘却は勇気の源だったのかも)


☆男は長期恋愛を望んでいない？

純粋な進化上の観点からすると、雄は子孫の数をできるだけ増やすために、

だきるだけ多くの相手と、頻繁に性交をしようとする。

一方雌は、一雌一雄関係を長期的に築づくことで、何とか大変な子育て中に

守ってもらい、養ってもらおうとすることが重要だと考える。


☆赤い糸が切れるとき。

既婚女性の２５％と、既婚男性の４４％以上が、浮気の経験をもつという。

(実際の数は、離婚率からすれば・・もっと多い？)


人間における浮気を正当化しようとする人のコメント。

「一世紀前に比べて、人間の寿命は倍に延びた。

　昔は、二十年間誠実でいればよかったが、今では四十年に延びた。」


説得力のある不倫の理由を考えられる方は、

「遺伝子のせい」にする方が、良いかもしれません。


モテる魚は、高校の人気男子生徒と同じような行動を取る。

派手な色をまとい、弱いものをいじめ。雌魚を積極的に誘う。

水中にも、もてる雄がいる一方で、冴えない雄魚もいる。


ハエの中でも、動きまわるタイプと。じっとしているタイプがある。

じっとしているタイプは、慣れていまうと砂糖に関心を示さなくなる。

動き回わるタイプは、、鼻孔付近を刺激されても、関心を失うことなく

餌を探し求め続ける。


　比喩として、人間もこの２つのタイプに分類できるであろうと。


これ、オキシトシンとバソブレシンというホルモン分泌とも関係があるようです。


今や女性の社会進出によって、男女の役割も変わりつつありますよね。

子育てや料理が上手な男性と。掃除や家事が苦手なキャリア女性。

こんな構図もよくあるものです。


男女の性も変わりつつあるのかもしれません。


「一日分の幸せを求めるなら、美味しい食事をしよう。

　　　一ケ月の幸せを求めるなら、恋をしよう。

　　　　　一年分の幸せを求めるなら、結婚をしよう。

　　　　　　　　一生の幸せを求めるなら、友達を作ろう」だそうです。


やはり憂鬱な、日曜の夕方です。ササエさん症候群。