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老いの品格

2022年11月25日 | 下関の情報
作家さんを絞ってその方の作品を続けて読破するのが好きな私。

Myトレンドは精神科医の和田秀樹氏。



「80歳の壁」を書いた方ですというと・・「あ~」と思われる方も。


『老いの品格』より。

作家 赤瀬川平さんの「老人力」より。

「物忘れが多くなった」のは「忘れる力がついてきた」ともいえます。

嫌なことを忘れることができる。嫌なことをそうとは認識しなくなるのは、

生きやすくするための生物的な適応現象である可能性もあります。

認知症が重くなるほどにこやかにしている人が多いという印象。

認知症は周囲からは悲惨な病気に見えがちですが、本人は幸せかもしれないのです。(同感です。)


認知症になると、何も判断できないように思われがちですが、

認知症が相当進んだ人でも、車が近づいてくれば危険を感知して避けます。

そういた「怖いものを怖いという思う感覚」は、かなり最後まで残るのです。


認知症になると、自分の身を守るためにより安全にふるまおうとする傾向が強まります。


120円のジュースを買おうとするときに、同じものがかっては40円だったと記憶しかないとしても、

店の人からとがめられるかもしれません。そんな危険を避けるために、値段がわからなかったら

とりあえず1,000円札を出しておくのです。


このように認知症の人は安全策として、「大は小を兼ねる」対応をするようになります。

ごく少額の買い物でも1,000円札を出して支払おうとするので、財布が小銭だらけになって

しまうことがよくあります。


また、「誰にでも敬語で話す」のも、その一つです。

相手が誰なのかわからなくなると、トラブルを招かないように

とりあえず誰に対してもていねいに接しておこうとするのです。

結果的に認知症が進むほど、いつもにこやかに誰に対しても物腰の柔らかい

理想的な高齢者になれるという面があります。と・・・(確かに。)


ただ・・・認知症にも種類がいろいろとあって。

脳血管性の認知症や幻聴や幻視が見える認知症では症状が異なります。

本に書いてある認知症は「アルツハイマー型認知症」の方の症状です。


高齢になったら、健康診断の結果よりも、転倒しないことや、食事をしっかり摂ることのほうが

長生きをするうえでとても意味が大きいのです。

「病気とともに生きる」老いを受け入れることも上手になりますと。


高田純次さんの言葉

「歳とってやっちゃあいけないことは『説教』と『昔話』と『自慢話』」(確かに・・)


この本、チョイスする部分が多すぎるので、気になった言葉をピックアップしてゆきます。

・自分は最期に泣いてもらえる人間かを考える。

・人生いろいろで多様性を認める。

・やってみないとわからない精神でチャレンジする。

・高齢期こそ長い目で見る力を鍛える。

・人に頼るかわりに自分に何ができるかを考える。

・感情は豊かに、でも感情的にはならない。

・自然にまかせず、「そうなる」と意識して生きる。

・お金や地位があるだけでは、幸せな老人にはなれない。

・老いることにジタバタしない。人には品格がある。

・できないことはあきらめて、できることを活かす。

なるほど~と、名言たくさんです。

高齢期と言わず・・いつの世代でもあてはまる気がします。
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無年金

2022年11月25日 | FP(ファイナンシャル・プランナー)
先日の「生活苦」・・高齢者の無年金ってどうなの?と調べてみました。

日本の年金制度は、定められている期間の保険料を支払わない限り、1円ももらえません。

その定められた期間とは・・10年払わないと「ゼロ」ということ。


例えば、65歳以上になると貰える、国民年金の老齢基礎年金をもらうためには、

10年間(120カ月)以上は保険料を納めている必要があります。

支払った期間が10年間に満たなければ、年金は出ません。「ゼロ」なのです。

このように、年金がもらえない状態になっている人を「無年金者」と呼びます。

では、そのような「無年金者」は、どれぐらいの割合で存在するものなのか?

厚労省の資料では、その割合は・・・「無年金者」の割合は3.2%とのこと。

年金のことを調べるのに、健康保険の資料(後期高齢者医療制度の資料)を使っています。

なぜ、年金のことを調べるのに、健康保険の資料を使うのかというと。

後期高齢者医療制度では保険料を計算して徴収するために、

加入者全員の収入を把握しているからだそうです。

対象者が、ほぼ75歳以上に限定されてしまうという制約はあるようですが。

無年金者の割合を調べるには、最適の資料なんだそうです。(確かに・・)

ちょっと古い数字かもですが・・・2018年の後期高齢者医療制度の75歳以上の加入者は「1,711万人」

このうち、「無年金者」は「54万771人」ですから、全体の3.2%にあたりるとのことでした。

「70代後半」から「80代後半」では、3%前後

「90代前半」では4.7%、「90代後半」では6.6%、「100歳以上」では10.6%と。

年齢が高くなると、無年金者の割合も高くなっているようです。


国民年金の制度が完成したのは、1960年頃でしたので、

90代以上の人は、このころには、すでに社会人となっていた人が多く、

なじみのない年金制度に加入しなかった人が多いようです。


国民年金を40年払った場合を満額と言い、2022年度は年に「778,000円」受け取れます。

これを月額にすると、64,833円

やはり、国民年金だけでは生活厳しいですね。

もし加入期間が40年未満であれば・・もっと減りますよ。


生活保護費は、年齢や世帯構成によっても異なりますが。

前回のご相談の方で言えば、万が一生活保護が受けられたとした場合の

「保護費は68,000円でした。」

これに、家賃であれば29,000円以下の物件であれば住宅扶助の対象にすることが可能。

ただ、引っ越しの初期費用は出ませんよとのこと。

で・・「手持ち資金が全くなければ」

まずは一歩の引っ越しが難しいという問題に直面してしまいます。


お金を稼いでいる人と、稼げない人とどこが違うのかと観察していると。

やはり行動力や決断力の差が大きいと思います(私観ですが・・)

あとは・・・「やる」という気合・気力と根性でしょうか? どう思われますか?
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