こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

あなたがくれた贈り物

2013-12-26 23:33:18 | つぶやき
やり残したことを数えながら慌しく追いかけられる気持ちで過ごしている時に、あなたの訃報を聞きました。

思いがけないことでした。

10日ほど前、あなたの娘さんと親しい方と一緒の会議で、帰り道にあなたのことを話したばかり。
ずいぶん長いこと、お訪ねも電話もしていませんでした。


初めてお会いしたのは、公民館の女性グループで「市の財政のことを知りたい」というリクエストがあって私にお呼びがかかり、私なりの話をさせていただいた時でした。
10数年前のことです。集まりが終わって何日かしてお手紙をいただきました。「お茶しましょうよ。」というお誘いに甘えて、団地の11階のお部屋を訪ね、時間を忘れていろんな話をしました。

私よりはむしろ、私の母の年齢に近い人生の先輩なのに、話をしていたらいつも友達気分でした。
そしていつでも、たくさんの刺激をいただき、元気になってあなたの部屋を後にしました。

たくさんお手紙をいただきました。
きれいな便箋にきれいな封筒。書き出しの季節の描写の美しさ。そして結びにはいつも「あなたは忙しい人だから、返事はいりません。」とありました。

人権問題については強いこだわりを持って、熱心に読み、講演を聴き、その資料を大切にされていました。
政治の動きには敏感に、そして端的な論評をされました。新聞に投書もよくされていました。

「和泉の久保惣美術館に」とお誘いして、私が不覚にも道を間違え、さんざん遠回りしてたどりついたら休館日。
近くでご飯だけ食べて帰ってきたこともありましたね。

息子さんに先立たれてから、すっかり元気をなくしておられましたが、自分を奮い立たせるようにまた勉強会に出かけられた時期もありましたが・・・。
だんだん体の不調を訴えるお手紙が増えました。

介護保険の説明を聞きたいとおっしゃって、サービスの利用までの流れなど娘さんと一緒に聞いていただきました。

最後に電話したときも「少し具合が悪いの。また元気になったら来てちょうだいね。」とおっしゃいました。


今でも、これからも、あなたは「あんな風に年齢を重ねたい」と思う私の憧れの女性です。
あなたに出会えたこと、私の人生の宝物です。ありがとうございました。



コメント (3)
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