こんにちは! ただち恵子です

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第2次泉大津市経営指針(案)で議員総会

2013-12-13 23:15:12 | 市政&議会報告
昨日までで一般質問と議案審議が終わり、きょうは議員総会で「第2次泉大津市経営指針」(案)の報告を受けました。

前市長のもとで2010年1月に策定された第1次の「経営指針」は2012年度を最終年度としていました。
今回の「指針」は、2014年度から5年間の財政収支の見通しのもと、2014年・2015年の2年間の取組を示したもの。

「経営指針」とは、自治体の中期的な行財政運営の基本的な考え方を示したもの。「2年間」としたのは、今、策定中の「第4次総合計画」のもとでは、計画に基づく新たな「指針」として見直されるため。

説明を受けて私が質問し、意見を述べたのは3点。

「転入者の増加、定住の促進を図る・・・」とあることについて。
「指針」では「『だんじり』や『フェニックスコンサート』といった既存資源を活用するなど、全国に本旨の観光資源を積極的にPRし、観光客の増加を図るとともに、他の施策、事業においても、市の魅力発信を積極的に行い・・・」とあります。
現に、子育て世代、言い換えれば働き盛りの世代が泉大津から転出している状況が、年齢別の人口動態からも推察できます。子育て支援策のトータルな充実と発信で「子育てするなら泉大津で」で言える状況を作り出すことが、税収増にもつながることを、これまでも言ってきました。

「市税、保険料などの徴収率の向上」について。
9月議会で「滞納者から取り立てるだけでなく、生活困窮者者に寄り添い、生活再建を支援する総合的な取組」を求めました。担当部長から、質問で紹介した先進事例の研究に取り掛かっていることが答弁されました。

国民健康保険特別会計について。
第1次指針策定時、4年前は国保会計の累積赤字が10億を超えていたとき。
膨れ上がった国保の赤字が、一般会計、特別会計をトータルにみたときに、大きな「荷物」であったとき。

そして今、その赤字が急速に解消に向かい黒字に転換する見通しが見えているなかで、なぜか全く同じ言葉が並んでいます。
「財政運営は非常に厳しい状況にあります。」「赤字補填のための年次的計画的な繰入金により、収支の均衡・改善を図る・・・」


今、必要なのは「赤字補填のための繰り入れ」ではなく、国保が「市民の命と健康を支える医療保険制度」としての役割を果たすために、政策的目的をもった繰り入れであるはず。それにより「払える保険料」「払える医療費負担」にしていくことが、本当の国保財政健全化だと6月の一般質問でもとり挙げてきました。

赤字の額が大きいだけでなく解消の目途がたてられず、「赤字→保険料引き上げ→収納率低下→赤字」の悪循環の真っ只中にあったときと、後期高齢者医療の影響もあり累積赤字解消が目前の今。しかも、黒字転換のあとは黒字が累積、5年後には1億4千万円の黒字??こんな見通しを描きながら判で押したように、「非常に厳しい財政」「赤字補填の繰り入れ」と同じ言葉を並べる理由が私には理解できません。率直にいって憤りさえ覚えます。

「指針」の「基本的な考え方」に「9年間連続で実質収支黒字となったこと」から「歳出抑制の視点を堅持しつつ、今後は、行政サービスの質の向上への転換をめざす時期にきている」とあります。
財政状況の如何に関わらず、社会保障制度の一環である国保事業は「市民の命を守ること」が最優先です。まして第1次の指針では「連結実質収支の赤字」を押し上げていて要因のひとつであった、国保会計の黒字化のもとで、国保事業も「市民の暮らしに最も重い負担となっている保険料、資料費負担」を軽減する方向に転換するときです。

国保について語ると、ついつい熱くなる私でした。

「経営指針」は年明けに公表され、市民の皆さんのパブリックコメントも受け付けます。そんなに長いものでありませんので、是非お読みください。
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