♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■信仰のみによって ~宗教改革記念②~ / 岩井基雄

2024年03月19日 | Weblog

2023/10/31放送

 「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

今日は10月31日。キリスト教会では、マルチン・ルターによる宗教改革が始まったことを記念する日です。それを記念して5つのソラを学びます。ソラとはラテン語で「~のみ」という意味で、聖書のみ、信仰のみ、恵のみ、キリストのみ、神の栄光のみの5つです。

 今日は「信仰のみ(ソラ・フィレ)」です。

  宗教改革は、マルチン・ルターが1517年10月31日、ヴィッテンベルク城教会の門の扉に95ヶ条の提題を貼り出したことに始まります。それは皆で議論を深めるための質問状で、その中心は、信仰によってのみ人は義と認められ救われる、という信仰義認に関することでした。

 この「義」とは神の前の義しさのことで、「神が義と認めてくださる」とは、罪が赦されることも示しています。

 聖書の中に次のようなことばがあります。
 「人は律法の行いとは関わりなく、信仰によって義と認められると、私たちは考えているからです」
        新約聖書 ローマ人への手紙3章28節

 ルターはこの箇所をドイツ語で、「人が神に義と認められる・救われるのは、律法の行いなんかによるのではない。それはただ信仰のみによるのだ」と心に届く表現で訳したのです。 

 当時ルターは、どうすれば神の義に達することができるかと考えていました。「私たちの努力ではそこに達することはできない。むしろ私たちに神の義である救いをもたらすために神の御子キリストが来てくださった。私たちが努力して神の国に行くのではなく、神の国であるキリストが私たちのもとに来てくださったのだ。それを私たちは信じるだけで良いのだ」と思い至ったのです。 

 「神の子キリストがこの地上に来て、私たちの罪の身代わりに十字架にかかってくださったことを私たちはただ信じ受け取るだけでいい、ただ信仰のみによって人は救われる。これが福音だ」とルターは全身が打ち震えるほどの喜びを持って確信したのです。

 確かに正しい行いは大切です。しかし、神の前に自分の罪を悔い改め、救い主イエス・キリストを信じる信仰のみによって私たちは神に義と認められます。そして義と認められた者こそ正しい行いができるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.10.31でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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