♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■正気になってイエスの前に座る / 藤本 満

2024年04月25日 | Weblog

2024/01/11放送/

 「世の光」の時間です。神奈川県川崎市にあるインマヌエル高津教会の牧師、藤本満です。
今日は、新約聖書マルコの福音書5章の初めに記されている出来事から、「正気になってイエスの前に座る」と題してお話しいたします。

 イエスは舟からあがられると、あまり人が行かない道を歩いて行きました。その道は墓場に通じていました。その道を行くことを人が嫌がるのは、墓場に悪霊につかれた男が住んでいたからです。凶暴で、鎖で縛りつけられて生きていました。石で自分の体を傷つけていた、と記されています。

 この男は私を象徴しているかのようです。精一杯努力しなが何の実りもない、まるでいのちのない墓場のような苦労だ、と思うことがあります。不安や疑い、うらみや怒り、ストレスという鎖に縛られていることも。懸命に生きているつもりが、実際は自分を生かすことができないかもしれません。

 イエスは墓場に住んでいる男に取り憑いている悪霊に向かって、「この人から出て行け」とおっしゃいました。イエスが舟を下(お)り、墓場に通じる道を歩んで来られたのは、この男と出会い、解放するためでした。イエスはそのように私にも出会ってくださいます。

 物語の最後のほう、マルコの福音書5章15節に次のような場面があります。出来事の噂を聞いて、町の人々が彼の所にやってきました。すると何とこの男は「正気に返って座っていた」と記されています。正気に返ってイエスの前に座る、神の御前に座る。それは「世の光」の放送を聞くことかもしれません。近くの教会にいらっしゃることかもしれません。ただ座って、心を静めることだけではありません。人生の様々な出来事のただ中にあって、助けてくださった神に感謝する祈りもあります。解放された喜びを歌う讃美歌もあります。自分を傷つけることをやめて、自分を生かすために神のことばを神の語りかけを聞きます。
 
 もしあなたが自虐的に生きているなぁと感じたら、神の御前に座って、イエスのことばに耳を傾け、正気を取り戻そうではありませんか。


 ( PBA制作「世の光」 2024.1.11放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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