2023/10/14放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
今週、私たちはイエス様の、「あなたの敵を愛しなさい」ということばから学んできました。
「敵を愛する」ということ始めるとき、私たちは「敵を赦す」ことを求められます。私に向けられた悪意やひどい仕打ちを赦すことが愛するためには伴うのです。
では私たちはどのようにして、人を赦すことが出来るのでしょうか。
赦すとは、神様の赦しの温泉に入るようなことだなあと思います。温泉に入るとき、温泉の気持ちよさに、「あぁ~っ」と喜びの声が出ます。お湯の暖かさに体も心もほぐれてきます。神様の赦しの温泉に入るとき、神様はこんなにも人を赦せない私を赦してくださるんだ、という安心に包まれていきます。そこで神様への賛美の鼻歌までも出てきます。
するとこの赦しの温泉の湯煙の向こう側に、自分の赦せなかった人が入っているのが見えてきます。そこで、「ああこの人もイエス様が赦された人なんだなあ」と気がつくのです。
しかしすぐにまた、「まだ赦せない」という思いが湧いてくるでしょう。急ぐ必要はありません。赦せない思いが湧き上がってきたときに、もう一度神の赦しの温もりの中に浸っていくのです。そして、今一度私たちは赦せない私の罪をも赦してくださったという感謝に満たされる。そうしながら私たちは少しずつ、イエス様の眼差しでその人を見ることの出来るそのような目が与えられていくのです。
そしていつの日か、その人が自分にしたことを思い出さず、その人と会話することが出来るようになる。「あなたの敵を愛しなさい」というイエス様のことばは到底叶わないものではなく、神があなたを助け、あなたを赦し、あなたを支えてくれるからこそ実現していくことの出来る神の奇跡が私たちにもたらされるのです。
最後に、「敵を愛する」とはどこから始まることなのでしょうか? イエス様は、「あなたを憎む者の祝福を祈りなさい」と言われました。愛することはその人のために「祈る」ところから始まります。祈りもまた意思です。「祈る」ことが、愛せなかった人を愛することの出発点を作ってくれます。
今日私たちは、私たちの赦せない敵のために「祈る」出発点を神様から与えられたいと思います。神はあなたを「敵を愛する人」へと変えてくださいます。これは何という希望でしょうか。
( PBA制作「世の光」 2023.10.14でのお話しより )
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